雪洞キャンプ(ビバーク)【野営】
口の中に4つの口内炎ができてしまい、何を食べても苦行でしかない毎日を過ごしているワンパクですぅ
さて、道東を中心に一晩で数十㎝の積雪を記録した先日の暴風雪!!
場所によっては一晩で数メートルの高さまで吹きだまりができているらしいっス
楽しみにしていたオシャレキャンパーとの週末の予定が、そのせいで中止となってしまった!
さぁ、そのときワンパクは一体なにを決断するのか?
それじゃぁ、早速いってみよー☆
雪洞キャンプ
その大雪を逆手に取り、ワンパク一人でも【雪洞キャンプ】をしようと考えついた
地震や津波だけでなく、今回の暴風雪のような自然災害を被災したときの訓練も兼ねて、久しぶりにやってみようじゃないか☆
【雪洞キャンプ】とは雪山などで緊急避難的野営を行う【ビバーク】と同意
その手法は、かまくら式、横穴式、縦穴式などフィールドに合わせて色々なスタイルがありますが、数メートル以上の積雪がある場所で【スノーソウ】(雪を切るためのノコギリ)などを使って下に穴を掘り進めて居住空間を造りあげるムロ式(勝手に命名)が一番楽しい
しかし、この日の予報はプラス6℃
暖かすぎるYO…
そんな暖かい日に積雪の多い山に入るのは雪崩に巻き込まれる危険性が高すぎる
ん~、でも雪洞キャンプはしたいYO…
そうだ!
庭で雪洞キャンプ(かまくらキャンプ)をしCHAO☆
かまくら設営
直径約3メートルのかまくらを作りましたよぉ~
幸い、庭にもかなりの雪が吹き溜まっていたので半地下のかまくらをすぐ作ることができました
入り口はワンパクというデブが通れるギリギリの大きさで、ほふく前進で入ります
ヘルニア持ちにはキツいぜ☆
かまくら内部は全て手掘りなので、指の跡がついていますね
その方が早いですし、かまくらを崩してしまう危険性も低いです
ボロボロだぁ
ワンパクのグリップ付き手袋はパラコードでの懸垂降下など、ハードに使いすぎるせいか、すぐにダメになります
かまくら内部に防水性の高いシートを敷くことで、雪の床に体温を奪われるのを軽減します
あと、スノーシェルターの床は極力平らにすることをオススメします
実はこれが結構大事なポイントなんです
かまくらやスノーシェルターの内部は室温が上がり、内部の雪の表面が溶けてまろやかになるので、傾斜があると滑って居場所が落ち着きません
複数人で数日間のビバークをする場合は、就寝時に傾斜の下に向かって寝袋も流れていき、オッサン数人が重なり合うくらい顔が近いという非常事態になります
ただでさえ緊急事態でビバークしているのですから、さらにこんなストレスがかかることにより些細なことでケンカなどが起きることもあるので注意しましょう
ケンカは思わぬ悪い方向へパーティーを導くので、リーダーは細心の注意が必要です
昔、ビバーク訓練に参加したときは、ワンパクのイビキがうるさすぎるとのクレームからケンカになりました(笑)
はぁ~、一息入れますか
やっとコーヒーが普通に飲めるようになってきました
こんな携帯用焚き火台があればシェルター生活が優雅になります
早速、1歳の娘にも冬野営訓練です
といっても、かまくらで遊んでもらうだけですが
どんな状況でもサバイブできるようこれから仕込まなきゃ
ちなみに娘の後ろに妻が写りこんでいますが、かまくらの入り口の小ささがわかるかと思います
入り口は小さくても、内部は身長176㎝のワンパクが横になって寝ても充分な広さ
天井も立ち膝しても充分余裕がある高さになってます
スペースは充分に広くとる方が精神的にも負担が少ないです
さぁて、日が落ち夜になりましたよぉ~
一人かまくら生活が始まりました
隣に住むワンパクの両親が、ちょくちょく様子を見に来ます
息子は一体なにをしているのか不思議でしょうがないらしい(笑)
父『はぁ?ここで寝んのか?バカだべや!』
母『なぁ~にやってんだぁ?風邪ひくっぺよ(茨城弁)』
母にいたっては、ワンパクが妻とケンカして家を追い出されたとさえ思っているようだ
面白いので、しばらくはそういうことにしておく
外気温は高くプラス5℃
夜のシェルターでやることもないので、さっさと寝ることにします
実際のビバークも体力の温存のため、寝ていることが多いです
おやすみなさい…
ぐぅぅ…
ん?
(なにか違和感があって少し起きる)
ぐぅぅ…
(眠いのでまた寝た)
んん?
あれ?気のせいか…
(眠いけどなんか気になる…)
(ルーメナーを点灯)
いや!狭くね!?
これ、明らかに天井低いよね!?
ぐぅぅ…
(寝ちゃった)
(ミシミシ…)
(ギュゥゥゥ…)
ボッスン!!!
な、なになに!?
点灯っ!
気温が高いせいで天井が落ちました…
世界の東の果てで起きた夜中三時の出来事
3.11
雪洞キャンプは訓練というより体験で終わってしまいましたが、行動に移してみることがやはり重要だと感じました
先日、防災に関する講演で講演者が『防災に関する備えは、自分がいない場合を想定した備えをしなくてはならない』ということを言っていました
眼からウロコでした
確かにワンパクがいれば、サバイバルの経験や知識を活かし、我が家の安全は担保できます
しかしボクが居なかったらどうでしょう?
ボクが建物の下敷きになっていたら…
ボクが津波に流されていたら…
ボクがすでに息絶えていたら…
どうやって家族を守れる?
準備していた道具の使い方さえ分からないのではないだろうか?
ブログにワンパクの経験と知識を残しておく理由がここにありました
カップ麺【裏技】
休日にソファでゴロゴロしていたら『あなたのジンギスカンくさいおでこの脂がソファに付くから早くシャワー浴びてきて!!』と妻に思いっ切り怒られました
どうも!生き物が大好きなサバイバル愛好家のワンパクですぅ
結構知ってる人も多いかもしれませんが、今回はカップ麺に関わるちょっとしたウラ技を紹介しようと思います
それじゃぁ、早速いってみよー☆
直火調理
数十分かけてカップ麺を水で戻す方法が防災テクニックとしてよく紹介されています
しかし、どこでも焚き火を熾せるアウトドアマンなら、お湯を沸かす鍋なんかなくてもいつもどおりのカップ麺が食べれるんです
火熾しの基本【焚き火の型】 - East End Wilder
火熾しの基本【火口~薪編】 - East End Wilder
火熾しの基本【発火方法】 - East End Wilder
『竹を使って鍋にして湯沸かし』『木をくり抜いた器に焼けた石を入れて煮沸する』など鍋がなくてもお湯を沸かす色々な方法は確かにあるんですよねぇ
しかし今回紹介するのは、もっとシンプルなもの
水で満たした紙コップを火にかけても燃えないという原理を利用したものです
どんなに熱しても100℃を超えない水が入っている限り、紙の発火温度である450℃に届かないから燃えないんです
つまり、水を入れたカップ麺を焚き火にDive in fire!!
紙製カップでも表面にフィルムが貼ってあるものはその部分だけ溶けちゃうけどね
ま、影響はないっス
ワンパクは鍋だけでなく箸も忘れたので、その辺の枝で食べました
最近はカップ麺の容器が紙製となってきているので、多くのカップ麺で実行できます(発泡スチロール製は溶けてしまう)
水と接していないカップの縁や蓋が燃えてしまわないように熾火でやるのが鉄則になります
もちろん、これは焚き火をガスコンロに替えた応用型もできますので、一度試してみてはいかがですかぁ~☆
池の湯【野湯】
暖冬とはいえ、寒い季節がまだまだ続いていますねぇ
そんななかやっぱり行きたくなるのは温泉ではないでしょうか?
どうも、ブログランキングのバナーがなんだかうまく貼れないワンパクですぅ☆
アウトドア派のみなさんにとって温泉は、キャンプに欠かせない存在の一つですよね~
今回、ワンパクがご紹介するのは、少しだけ野趣溢れる『野天風呂』を略して【野湯】としてカテゴライズ
【秘湯】のようなアクセスの悪さや秘境感はなく、観光客やキャンパーも簡単に訪れることができ、なおかつ充分に野趣溢れるロケーションを堪能できる温泉としました
立派な温泉施設もいいけど、たまにはいつもより少しだけ自然に近い温泉を楽しんでみてはいかがでしょう?
さぁ、今回は1月に訪問した屈斜路湖畔シリーズ第一弾!
それじゃ、早速いってみよー☆
池の湯
屈斜路(くっしゃろ)湖畔にあり、湖と繋がる池のようにある大きな露天風呂が【池の湯】
屈斜路湖畔沿いの道道52号線を弟子屈市街地方面から川湯温泉方面に向かう道すがら、左手方向に打ち棄てられたいい感じの古いバスが目に入ってきます
これが目印で、ここから砂利道に入り進んでいきます
砂利道は、休業中の旅館や温泉施設であったろう廃屋が建ち並ぶなかを通り、さらに進んだ先の行き止まりに池の湯がありますよ
湯船は、湖岸より湧き出す温泉を囲ったとてもシンプルで開放的な造りで、湯船の脇には男女別の簡素だけどわりとキレイな脱衣所が建っていますね
湯温はぬるめなので、厳冬期はけっこう寒いかも
ワンパクはあっついお風呂が好きなので、このくらいの湯温ならお風呂というより、温水プールみたいでつい泳いだりして遊んでしまいます
結構広いしね!
『ワンパク潜水艦の潜望鏡が短い!!』
『寒さが原因でしょうか?』
『いえ、元々です☆』的な遊びはマストでやります
地元の方による清掃が定期的に行われているらしいのですが、時間帯や場所によっては藻が少々浮いていることもあり、滑りやすいので注意が必要
夕暮れ時には、対岸の山々に沈む夕日があたりを黄金色に染めるのを見ることができます
当然、周辺は野営禁止です
混浴で、24時間入浴でき、無料です
ちなみに残念ながら水着の着用可となっています
ちぇっ!
ん~、でもぶっちゃけあんまり、体がキレイになった感はないです(笑)
お風呂っていうかその名の通り、『池』ですね
温かい池…
…うん
池…
でも目の前に広がる景色は最高です!
あっ!そうそう!
近年、ここでヒグマが目撃されているので注意してくださいね!
まぁ、おじさんが一人、湖畔の温泉で潜水艦ごっこをして遊んでいる状況よりは危なくないですねぇ
ナチュラルシェルター 冬の森後編【野営】
ゴリラのドラミングを一歳の娘に『違う!ドラミングはグーじゃない!パーだ!』と熱く教えているうちに、図鑑などでゴリラを見つけると指を差して『パパぁ』
…娘がパパのことをゴリラだと認識してしまいました
どうもワンパクですぅ
えーっと、完全に前・中・後編の記事の分量を完全に間違えました
今回は完結編となります
後編は長くなってしまいますが、どうぞお付き合いください
それじゃ、早速いってみよー☆
ナチュラルシェルター 冬の森前編【野営】 - East End Wilder
ナチュラルシェルター 中編【野営】 - East End Wilder
ワンパク1分クッキング
シカのロース肉を半分にしました
貴重なたんぱく質なので半分は明日の朝食にしましょう
ちなみに、ワンパクは枝払いから調理までほとんど全てのことをこのマチェーテで行います
『汚ぇなぁ』と言われそうですが、実際汚いです(笑)
しかも歩き回っていた雪の上で肉を捌いてます
まぁ、でも死体から剥ぎ取ってきた肉なので、元々それほどキレイなものでもないですね
全部モザイクになっちゃうからエゾシカの死体の画像や解体の画像はアップしません
ワンパクの記事でモザイクをかけると、下ネタ画像だと勘違いされそうなので…
『エゾシカの墓場』の近くに死んで間もない死体があり、目玉が喰われていることからおそらくオオワシなどに啄まれ、キツネに内蔵を少し破られたのでしょう
しかし死因となった外傷はなく、疥癬(かいせん)などの病気でもありませんでした
歯の摩耗の様子から、死因は老衰ではないかと判断
この外気温ですから、死んですぐ急速に体温が落ちたため、細菌の繁殖が抑制され、肉は腐蝕せず、食用として良い状態の鹿肉が手に入りました
話は少し外れますが、ここでジビエのニオイのメカニズムを説明しますと、前提として通常動物の筋肉内部は無菌です
狩猟など外的要因の場合、銃弾・ナイフで外傷を受けそこから雑菌が侵入します
死亡直後のエゾシカは体温が40℃ほどあるので、細菌の繁殖は抑えられますが、免疫機能が低下する35℃以下になると細菌は血液を媒介して増殖し、すぐに全身に広がります
この細菌によってスカトール、硫化水素、アンモニアなどの不快臭を発生する臭い肉となります
逆に細菌が繁殖しやすい35~20℃の温度帯を速やかに抜ければ、臭い肉にはなりません
よくジビエの肉の臭みは血抜きが出来ていないからだと言われますが、臭みの原因は細菌感染による腐敗なので、血液が臭いわけではありません
ただ、血液にはブドウ糖がたくさん含まれているため、細菌の適温下である35~20℃では猛スピードで細菌は増殖し、肉が腐敗するので、あくまでも血抜きは細菌の拡散を遅らせるという点で効果的です
臭み対策の根本は冷却であり、血抜きはあくまでも補助的なものとなります
焚き火に肉を直接ぶち込みましょう
たぶんこれが一番おいしく焼ける方法です
あ~、岩塩忘れた
ま、どうってことないっしょ!!
以上で調理完了!!
焼けてるかな?
中はほぼ生のブルーレアですね
非常にワンパク好みの焼き加減です(良い子は絶対に真似しないでね)
エゾシカ肉の生食は非常に美味しいんですが、野生動物の体内には住肉胞子虫、肺吸虫、旋毛虫などの寄生虫やE型肝炎ウイルスなどの細菌が付着している可能性があり、鹿肉の生食は非常にリスクが高い食べ方です
まぁでも、さっきオシッコしたときにワンパクチ○コを触ったままの手の方が、何が付着しているかわからないので、その手で食べている方がリスクが高いです
DIG IN☆
旨いっ!!
あれ?なぜか塩味が効いてるぅ?!
ウソです
凍傷と低体温症
日が落ちるまでに、シェルター・火・食糧・水をなんとか確保できました
全ての作業を日が落ちるまでに終わらせることはサバイバルの基本です
さぁ、夜に備えます
一番に気をつけなければいけないことは、【凍傷】と【低体温症】です
まずは【凍傷】
一日中雪の中を歩き回ったので、ブーツに雪が入り靴下が濡れています
ブーツは寒さで凍っていて、足の指先に少し鈍痛があります
これは一番ダメパターン
凍傷の初期症状です
大したことがないうちに、すぐ乾かしましょう
ん~、クサっ!!
足にまだ感覚があるので大丈夫ですが、一度この鈍痛が出ると、暖めてもすぐには良くはなりません
心臓の鼓動に合わせて痛みが増してきて、そのうち止んできます
ちなみに、以前ワンパクが耳に重度の凍傷を負ったときは、痛みで二日間寝ることができませんでした
凍傷の進行が進むとそれくらい痛みが激しいものになります
そして後日耳の肉が黒く変色してボロボロと取れてきました(マジ話)
ワンパクはまだこの程度で済みましたが、さらにその症状を超えると感覚がなくなり、組織は壊死するので切断するしかなくなります
そして一番怖いのが【低体温症】
これは死に直結します
生存に必要な判断能力も低体温症により低下するため危険です
また、体を濡らすと通常の25~30倍のスピードで体温が奪われていくと言われていますので、冬サバイバルやビバークでは汗をかくことは最大のタブー
…
…
えっと…
汗かきすぎて湯気出ちゃってるぅぅ!!
デ、デブ汗じゃないYO…
あくまでもこれは、シュラフもなく、濡れた体で真冬に野営をするワンパクという漢(おとこ)の闘気だYO…
そう!ワンパクはシュラフを持って来ていません
てか、忘れたわけではありませんよ
シュラフを持っていないんです…
あるのは…
これだけです
ファイヤースターターもランタンも今回は持ってきていません
火熾しの基本【発火方法】 - East End Wilder
『これだけならザック必要ないじゃん』というツッコミもあるでしょうが、ワンパクは【獲物系アウトドアマン】ということを忘れてもらっては困ります!
獲物を捕獲したら持ち帰るためにザックが必要なんです
まぁ、今回は鳥を獲れなかったので結果的に必要なかったですが…
冬の野営の判断ミス
あっという間にすっかり日が落ちて、肉眼ではうっすらと森の輪郭が見えますが、画像では何も写ってないですね
あれ?
やべぇ…
どうしよう…
マイナス14℃
別に大したことないはずなのに…
寒ぅい…
【その場の状況と経験から『なにが最優先』かを導き出して、形にしていく即応力が試されます
今回は短期滞在を予定しているので、そこまでしっかりとしたシェルターまでは必要ないとワンパクゴリラは判断しました
この判断を見誤ると大変なことになります】
※中編より引用
Nooooo!!
完全に判断を見誤っちゃったYO!!
汗でいっぱい濡れた体に、雑に仕上げたナチュラルシェルターが追い打ちをかけてきます
帰還する?
いや、暗闇の中この森を歩きまわることは自殺行為です
マジで遭難します
シェルターを補強する?
暗闇の中、刃物などを使う作業は絶対にやってはいけないタブー
状況は悪い方向にしか行きません
ワンパクに残された選択肢はただ一つ
寝ないで朝を迎えること
自分ルールで今回タープは使いませんが、最悪の場合は非常用シェルターとして使用することにします
まぁ、実はワンパクは結構このパターンがあるんです
『ブッシュパネルだけでなく、ちゃんとシェルター作れば良かったなぁ』『【チムニードラフト】(焚き火熱利用の床暖房機能)作れば良かったなぁ』と何度思ったことか
なのにワンパクはいつも食糧確保を優先させてしまいます
朝が来た
当然、寒さで一睡もできませんでした
てか、夜に雪降ったぁ
すぐに体温を上げるため、温かい食事をとりましょう!
このパウダースノーがあれば、水に困ることもありません
鍋に雪を掬います
昨日の鹿肉(凍ってしまった)と、香り付けのエゾマツの葉を一緒に鍋に入れて火にかけます
エゾシカ肉のスープの完成です
手袋は濡れて凍ってしまい、昨晩からは素手だったので湯気で手を温めます
手のアカギレやカサカサになった唇には、スープに浮いた鹿肉の脂を塗ります
冬の長期野営ではよくやるルーティーンです
ほぼ生の鹿肉を千切りながら食べます
うほぉ~!うめぇ~!!
あったけぇ~!!
この森に住む他の動物たちのご馳走になるはずだった鹿肉を、少しだけ分けてもらったことに感謝です
そして、いままで生き抜いてきたこのエゾシカの命に感謝!
この野営の目的
忘れていたわけではありませんよ
やはり、目視できたエゾシカの個体数は少なく、足跡もだいぶ少ないのは確かです
今年は暖冬の影響で各地で雪が少ないこともあり、わざわざ道東のこの地域まで来ずとも簡単にエサにありつくことができているからなのかもしれません
この個体数の減少が、巨大地震の前兆による影響でないことを祈り、この森をあとにします
このあと、ワンパクがとんでもない下痢に襲われることになるとは、このときまだ知るよしもない
ナチュラルシェルター 冬の森中編【野営】
お晒しキャンプ
『おこもりキャンプ』が流行っている最中、ワンパクゴリラは真逆のベクトル
『お晒しキャンプ』てか、もうこれはマイナス14℃のなか『剥き出し』でただ寝てるだけになりそうだYO☆
本当はタープを使ったシェルターを色々と紹介しようと思っていたのですが、またの機会にしますね
決してめんどくさくなったわけではありませんよ…
この場所はかなり倒木があるので、シェルターの材料や薪に困ることはなさそうです
さぁ、まずは材料を集めてシェルターを作っCHAO☆
色々な本などでシェルターの作り方が書かれていますが、『これが正解!』ってものはありません
その場の状況と経験から『なにが最優先』かを導き出して、形にしていく即応力が試されます
今回は短期滞在を予定しているので、そこまでしっかりとしたシェルターまでは必要ないとワンパクゴリラは判断しました
この判断を見誤ると大変なことになります
長めの木を骨木にして、松の枝などを被せます
必要があればこの上から雪を被せますが、まぁ要らないでしょう
こんな感じでokay!!
「雑すぎるだろ」と言われそうですが、まったくそのとおりです☆
しかし、まだまだやらなくてはならないことがあるのでそれを済ませていきましょう
日が落ちるまで時間がありません
ファイヤーリフレクター
簡単なファイヤーリフレクターを作って焚き火をします
縦に木を2本挿して、それを両端に作り、その隙間に横木を入れて重ねていくだけ
Wow!!
雑すぎるぜっ!!
でもちゃんと角度的にシェルター内部に熱が反射するように設置しています
画面左の木は、雪の上に木のカーブを利用して椅子にしました
雑すぎるっ!!
それにしても、設置したばかりのシェルターなのに、すでに退廃的な雰囲気がするのは何故だろう…
さぁ、つぎは火を熾しましょう!!
火口としてこの【サルオガセ】と、先ほどの【カワラタケ】を使います
サルオガセのような地衣類は火口としてとても優秀で、『特殊な栄養獲得形式を確立した菌類』として植物学的にも面白い生き物
簡単に言うと「違う生き物を自分に取り込んで、その生き物から栄養分をもらう」という超高度な共生形態ですが、あまりに完全な共生なのでそれらを「一つの生き物」として見ることもできる不思議系植物
食べれないこともないけど、土とカビを混ぜた香りが口の中いっぱいに広がる『いつまでも口の中に残る系』なのでオススメしません
薪に火が移ったら、平行に並べます
こうすることで、熱の範囲が広がるので暖房用としての火熾しは完了です
ただし、薪を大量に消費する方法なので潤沢に薪が確保できる場合に限り行うよう注意が必要です
自由猟具での食糧調達
焚き火をすると、まだ何も焼いていないのに条件反射的に腹が減りませんか?
ワンパクは火を熾したら、もうそれは食事フラグが立ったも同然です
谷を降りて『エゾシカの墓場』の様子を見ながら猟区に入り、食糧となるものを調達してきましょう
まずは【スリングショット】
強力なパチンコです
鳥などを撃ち落とすのに重宝します
ウサギなどの小型の動物にも有効ですが、カメとキツネにはまったく通用しません
そしてワンパクの相棒の【ジャングルマチェーテ(値札シール付)】
鞘から抜くと同時にホーニングできる構造です
ずいぶんと昔に購入しましたが、用途の幅が広いのでワンパクサバイバルには必ず携行しています
たしか当時1,400円だった気がするぅ
さぁ、今日は何が獲れるかな?
鳥がいませんねぇ…
オオワシやオジロワシはいるんですけど、狩猟してもいい鳥類は28種類と決まってるんです
この辺りだと、【キジバト(ヤマバト)】と【ライチョウ】くらいかな
ミステリーハンター
鳥に出会うことすらできず鳥猟に失敗したワンパクさんでしたが、しかし食糧はしっかり調達してきた様子です
この画像はシェルターで鹿肉を調理する場面ですが、さて、ここでクエスチョン!
この鹿肉は一体どこから来たでしょう!?
1. 家から持ってきていた
2. ワンパク秘伝の方法でエゾシカをニーブラ!
3. 見つけたエゾシカの死骸が状態の良いものだったので、解体してロース肉だけ持ってきた
つづく
ナチュラルシェルター 冬の森前編【野営】
みなさんは冬のアウトドアをいかがお過ごしでしょうか?
やっぱりみなさんはオシャレにお外遊びをして過ごしているんでしょうねぇ…
今回もワンパクの記事はまったくオシャレ感ゼロに仕上がっています☆
『ワンパクという野生のゴリラがアウトドアブログをやっているんだなぁ』的に見てやってください
以前記事にした『巨大地震』で、「今年のこの場所はエゾシカが少ない」と言いましたが、今回ワンパクゴリラはその実地踏査に向かおうと思います
その場所はワンパクが勝手に『エゾシカの墓場』と呼んでいる場所で、厳しい冬の環境を乗り切ることができなかったエゾシカが死に集まる谷です
その行程で作った0~1泊程度の簡単なワンパクゴリラのナチュラルシェルターなんかをご紹介しようと思います
サバイバル優先順位
今回の実地踏査にあたり、これを間違えると大変なことになります
フィールドや環境に合わせて順位は変わりますが、基本的には【シェルター】【水】【火】【食料】の順番となります
これはデッドラインまでの時間と同じ順番となります
今回は【シェルター】【火】【食料】【水】の順番とします
この日の最高気温マイナス11度・最低気温マイナス14度なので、それほど寒くはありませんが、数時間でワンパクゴリラを死に至らしめるには充分な寒さです
まずはシェルターの確保、次いで火を確保して、今日のサバイバルのもう一つの目的でもある食料の確保を達成します
タンパク質摂取は絶対条件です
水はその辺にある雪でokay!!
おそらく日本でサバイバルをするなら確実に【水】の優先順位が一番下にきます
それだけ日本は川などの水に恵まれた国だと思いますYO☆
トラッキング
さぁ、ゴリラがミリタリーザックを背負って原生林に帰っていきます
一度この森に入ると、周囲数キロは確実に人がいないので、事故がないよう気をつけます
すべて獣の足跡です
もちろんゴリラや人間の足跡なんてありません
だいたいエゾシカとキタキツネが足跡の主ですね
たま~にタヌキやウサギもあります
ヒグマは普通冬眠中だと思われますが、冬眠しない【穴持たず】と呼ばれる流浪型ヒグマや、冬眠前に栄養摂取が充分でなかったヒグマは早くに目覚める場合もありますので、遭遇する可能性がゼロではない以上、気をつけて行動します
ま、出会ってしまったら仕方ないのでゴリラvsヒグマをお伝えしようと思います
それにしても雪が深い!!
ついこの間まで、暖冬の影響で雪なんてなかったのに、結局は帳尻が合うもんなんですねぇ…
起伏もあり、300メートル進むのに30分ほどかかってしまいます
さぁ、谷を降りていきましょう
ここはハンターも近寄らないくらい起伏も多く険しいんです
谷に架かるように倒木が横たわっています
こういう障害物も確実にワンパクの体力を削り取っていきます
おっ!!
倒木に【カワラタケ】が生えていますね
食用には向かない種類らしいですが、毒ではないので一応採取しておきます
乾燥が進んでペラペラなので、火口としても使えますね
エゾシカのフンです
俵型をしています
動物の痕跡を追う【狩猟】 - East End Wilder
『エゾシカの墓場』に着きました
ここは湿地帯で、【谷地坊主(やちぼうず)】がありますね
雪解けの頃になると、ここの湿った土に肉が解かされたエゾシカの死体が転がっています
しかし、いまは死体は見当たりません
この谷を見下ろすことのできる日当たりの良い南向きの場所にシェルターを作って、この谷を観察することにします
ナチュラルシェルター(ゴリラの巣)
雪深い斜面を登るのはなかなか大変なもんです…
ありました!
根こそぎ倒れた木のその根元
ちょうどいい…
ここをワンパクゴリラの巣とするっ!!
つづく…
公魚(ワカサギ)【釣り】
yeaaaaaaah!!
冬釣りの代名詞【ワカサギ釣り】!!
ついにこの季節がやってきましたぁ!!
今年は暖冬で、氷の厚さがなかなか分厚くならなかったんですが、もう大丈夫っしょ!!
☆大好き!!北海道の氷上ワカサギ釣り解禁2020 〜WAKASAGI PRESS〜
北海道の湖沼ではだいたいどこでも釣ることができま~す
てか、ワカサギは主に北海道などの北日本地域に生息していた在来種なんですが、水質が悪い状況や低水温や塩分に対してとても適応力がある魚なので、湖やダムなどに放流された個体が定着して、いまでは離島を除く日本各地でワカサギ釣りを楽しめますYO!
冬はコマイなんて釣らずにワカサギ釣ろうぜっ☆
氷下魚(コマイ)【釣り】 - East End Wilder
ワカサギ(アイヌ語:シルコポプ)
ワカサギの成魚の全長は約15cmくらいかな
この魚【あぶらびれ】が背びれの後ろにありまーす
これはサケの仲間やキュウリウオの仲間に見られる特徴だねぇ
背びれが腹びれより少しだけ後ろについていることで近縁種のチカと区別できますよ
あと側線上のウロコの数が、ワカサギ60枚以下でチカが64~69枚だった気がするぅ
まぁ、誰もそんなウロコの数なんか数えないね
腹に入れば一緒一緒!
寿命は飼育下なら2年もつ場合もあるけど、大体は1年なので飼育にはあまり向きませんが、魚体はキレイだし飼いやすいですよ
釣りは、一本釣りかサビキ釣りが一般的な釣り方かな
餌はサシか赤虫がよく使われるけど、虫を針に付けるのが苦手な人は、人工のエサもあるから大丈夫
いまは便利になったもんだねぇ
よく映像なんかで見る『氷上の穴釣り』は、結氷した湖面に【アイスドリル】という道具か【つるはし】等で直径15~20cmくらいの穴をあけて、その穴からワカサギを釣り上げるものでーす
長節湖(ちょうぼしこ)
今回ワンパクは根室市にあるマイナーな汽水湖【長節湖】にやってきたYO☆
それでも6~7組くらいの釣り人がいますねぇ
寝坊したため、ワンパクが湖に来たのが15時すぎくらい
しかし問題なーし!!
普通のワカサギ釣りは朝から昼にかけて釣りをする人が多いのですが、夕まずめの時間も釣れるんですよ☆
まぁその分寒いんですが…
あぁっ!クソ!ソリ忘れたっ!!
一式の荷物を氷上に運ぶにはソリが一番です!
ま、まぁいいさ…
ワンパクには鍛え抜かれた豪腕が2本装備されているんですから!
手で運んでやるぜっ!!
どうだい?
このヤル気満々な感じ!!
『おいおい、ワンパク!有料のもっと良いワカサギ釣り場あるだろ!そっちいけよ!』なんて言われそうですが、ワカサギなんてどこにでもいるし、こんな時間から有料釣り場なんて行ったらお金がもったいないじゃないか!
それに、風蓮湖・網走湖・チミケップ湖・然別湖とかは、すでにみんな上手な記事書いてるからいまさらワンパクの出番はないのさ!
じゃ早速、穴という穴にぶち込んでやるぜ!
日暮れは近い!
ワカサギ set up!!
まずはアイスドリルで氷に穴開け!
ワカサギは群れで行動する回遊型の魚なので、釣れないときは釣れないですし、一度釣れだすと止まりません
なので先に竿を仕掛けておいて、釣れるのを待ってる間にテントを張ったり、イスを用意して練習中のコーヒーをゆっくり飲むとしますか!
急がないともう日が暮れるので、時間を有効活用しましょう☆
アイスドリルで穴を開けたら、こまめに氷掬いで掬わないとすぐ穴が凍って塞がってきますよぉ
急げ急げ!
ぬあ゛ぁっっ!!
ワンパクの豪腕が災いして、竿先折っちまったYO!!
あぁ…
ま、平気平気!!
竿先なんてもともと、プロ野球キャンプ情報くらい世の中に必要がねぇものだから平気平気!
いまのところ『不足』しかねぇけど、『不足』を楽しめ!
ワンパクよ!!
あぁ、くそ!寒くて手がかじかんできた…
気温はマイナス8℃
それほど低い気温ではないけれど、ワンパクは釣り用手袋も忘れてきたんだぜ☆
ワカサギ釣りの釣り針はかなり小さいので、かじかんだ手でエサ付けなどの作業はしんどい!
しかも最悪なのはその釣り針が服などに刺さり、取れなくなったりなんかしたらそれはもうまさに悪魔の所業
挿入
こんがらがって服に刺さった釣り針をなんとか解き、やっと穴に挿入するときがきた
ここまで平坦な道のりではなかったため、感慨もひとしお…
入れる深さはだいたい指の第2関節…じゃなくて、オモリを底まで付けて、ワカサギがかかった高さに合わせていきます
さぁビクンビクンと来るのを待ちますよぉ
来た!!
もういきなりビクンビクンかよ…
こっちはまだなんにも準備してねぇんだぜ?
はしたねぇなぁ!
なんだよ入れる度にビクンビクンかよ!
一体どんなシツケされてるんだい?
まったく!
しかも一度にこんなに…
…
…
やべぇ!
いきなり!?
あぁ、こんなに!?
爆釣!!
テントどころかイスも出せてない…
コーヒーなんて夢幻の如くなり…
ふきっさらしで寒すぎる…
これは『無限ワカサギの刑』
テント内でぬくぬくとワカサギ釣りをしている人達がうらやましい…
しかし、釣り糸を静かに垂らしてから数分間で晩酌のつまみ分を充分確保したので、もう釣りは終了!
てかもう無理!!
撤収!!
釣り糸を解くのに25分、穴開け1分、釣り3分
3分って…一体ワンパクはここに何しに来たんだ?
家に帰ってから『ワカサギのアヒージョ』を作りました☆
ご馳走様でした~