山わさび【山菜の採り方】
山わさび
北海道ではポピュラーな山菜です
山わさびは栽培用に輸入されたものが野生化したものなので、厳密に言うと山菜ではないのですが
明治時代に輸入されたとか、大手製薬会社が栽培していたとか言われています
『西洋わさび』『ホースラディッシュ』と呼ばれて、ローストビーフの薬味やチューブ型のワサビに使われていることで有名です
北海道では山わさびをすりおろしたものを醤油漬けにしたり、『時シラズ』(時期はずれの鮭)には山わさびを添えて食べるといったような、北海道の食文化にも深く浸透しています
繁殖力がとても強く、山わさびの根を細かく砕いたものを地中に埋めておくだけで、それぞれの欠片からまた山わさびが育ち、増えていきますので、かつて山わさびを栽培していた農家さんが耕運機などで畑を耕したときに、根が砕かれ次々と増えていったことで、野生化していったのでしょう
なので、山中ではなく、離農した畑の跡地や畑作地帯の畝(うね)に自生していることが多いです
採り方
採る時期は、春先に採る方が一番多いですが、一年中採取が可能です
伸びた葉も食べることが出来ますので、ワンパクは初夏に採ります
山わさびの花も生食可です
採り方は簡単で、ただ土を掘るだけ!
茎や葉っぱを引っ張っても抜けないので、シャベルなどで掘ってください
掘り出したら、根の一部を埋め返してあげてください
そうすることで、また来年同じ場所で収穫できますよ
調理
特別な下処理などは必要ありません
生姜と同じような扱い方でオッケーです
ピーラーで皮を剥いてすりおろすだけ
食べる分だけすりおろして、あとは冷凍保存できま~す
もちろん本ワサビの替わりに、山わさびでお蕎麦を食べるとまた独特の味わいがあり、とても美味しいっス
醤油漬けを作る場合は、熱湯で消毒した瓶にすりおろした山わさびを入れて、醤油またはだしつゆを入れるだけで出来上がります
瓶を熱湯消毒しないとカビが生えたりするので注意してくださいね