East End Wilder

自然を遊びつくそうぜ!!のブログ【ガチサバイバル】

ノコギリクワガタ【昆虫採集】

灯火採集

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北海道のクワガタ採集は、種類にもよりますが、基本的に灯火採集になるかと思います

灯火採集は釣りでいうところの【五目釣り】ですね

なにが捕れるかわからないのが面白いです

画像のような、ガや小さい昆虫が集まる街灯を丹念に見ていきます

コンビニや自販機の灯りでもオッケー!

玄関先に大きな扇風機を設置しているコンビニは、灯りに虫が集まってくるのを散らすために回しているので、逆を言うと、扇風機があるコンビニはクワガタが来る可能性が高いです

コンビニの外で昆虫を採集する場合は、一応コンビニの店員さんに許可を取りましょう

店長さんがわざわざワンパクのためにクワガタを捕まえておいてくれているコンビニが道内に何箇所かあります

実にありがたい!!

以前にも記事をアップしていますが、北海道では一番成果があがる採集方法ですよ☆

7月も下旬になろうかとしているのに、まだまだ気温が上がらないのですが、この日は夜の気温が18度になるとの予報だった標茶町に灯火採集に出陣しました!

風はなく、月も厚い雲に覆われ見えず、湿度も高く、気温も18度(この地域では気温が高い方です)!

つまりベストコンディション!!

ジリ(方言で、霧雨のこと)が出てるけど、気にならない程度

さぁ、今日は何が捕れるかな?


夏の昆虫
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スジコガネがいました

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ヒメクロオサムシも集まっています

まだまだ寒いとはいえ、もう夏の昆虫がでてきていますね

肝心のクワガタがいないので、場所を変えてみます

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クワガタの遺骸たち

街灯に集まった昆虫は、夜のうちにキツネなどの餌食になります

キツネが来なくても、朝明るくなるまで街灯のそばでウロウロしていたなら、カラスなどの鳥たちがクワガタを襲いにきます

動物たちにとって昆虫は貴重な食料源です

クワガタたちも決して例外ではありません

残骸がある街灯にはまた必ずクワガタが来ます

しかし、この日はワンパクの見込み違いでしょうか

なかなかクワガタにご対面できません

いつもこの街灯にはクワガタ各種・カブトムシなどが群れているんですけどねぇ

場所を変えます


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とあるコンビニにやって来ました

このコンビニは数は少ないものの、必ずクワガタの実績があるところです

ヤママユガの仲間のオオミズアオの死骸がありました

北海道では最大のガだと思います

ガって素敵な名前が付いているものが多くて、オオミズアオのように実際に美しいものも多いんですよ

 

ノコギリクワガタ採集方法

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やっといました!

ノコギリクワガタのメスです

他のクワガタのメスと比べて、全体的に見たときに体が紡錘形(タマゴ型)なのが特徴です

難しく言うと、前胸甲背板がえぐれておらず…みたいな感じなので、こんな説明はしません

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ひっくり返してみた☆

ミヤマクワガタのメスと比べて、足の付け根の部分に黄色いマークが付いてないですし、力も若干弱いです

 

近くに、昔ながらの電柱がありましたf:id:wanpaku-yaseiji:20190722123824j:image

木で出来た電柱です


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立派なノコギリクワガタです

ノギスを忘れてしまったため、正確に測ってないですが、65mmくらいでしょうか

北海道ではミヤマクワガタが多くて、ノコギリクワガタは少ないです

この個体は、大顎が大きく発達し、強い湾曲がある極大歯型のいわゆる『水牛』とまではいきませんが、十分立派な大歯型ですねf:id:wanpaku-yaseiji:20190722124501j:image

ひがし大雪自然館にあった大顎の形状が違う標本

説明の中に、『幼虫時代の栄養状態などの~』とありますが、幼虫時代の栄養状態で、大きさや形状に影響がでるのは第2令~3令にかけての期間になります

 

ノコギリクワガタは昼間にも活動をする種類なので、昼間はルッキング採集、夜は灯火採集を行うと効率よく採集できます

ハルニレ・ミズナラに加え、河川沿いのヤナギなどの木にいることが多いです

場所によっては、鈴なりにメスとペアになったノコギリクワガタがいることもあります

採集期間はだいたい7~9月上旬くらいまでです

今回このノコギリクワガタたちはリリースしました

 

 

ノコギリクワガタ飼育方法f:id:wanpaku-yaseiji:20190723122413j:image

以前にアップしたミヤマクワガタの飼育方法と基本的に同じで構いません

ただ、昆虫マットはカブトムシ用ではなく、クワガタ用の方がいいでしょう

昆虫マットの違いは、カブトムシは土の中にタマゴを産むことから、カブトムシ用昆虫マットの内容は腐葉土で、クワガタは木の中にタマゴを産むことから、クワガタ用昆虫マットの内容は木のクズを中心とした成分になっています

気性が荒く、ミヤマクワガタやカブトムシと一緒に飼育すると、致命傷を与えかねませんので単頭で飼育しましょう

ワンパクのイメージですが、ミヤマクワガタは、自分が絶対に勝てるであろう相手には気性が荒い態度をとり、ノコギリクワガタは誰に対してでも気性が荒いです

ノコギリクワガタミヤマクワガタは1年で、その命を全うする種類なのですが、少しだけ寿命を延ばす方法があります

画像のようなプリンカップで飼育するなど、狭い環境ではエネルギーの消費が少なくなるため、秋の終わり頃まで飼育することができます

本来は飛ぶことが上手なクワガタで、活動量も多い種類なので、本来のあるべき姿ではないことには留意するべきです

ブリードする場合は、プリンカップに昆虫マットを入れて、幼虫を単頭で飼育します

プリンカップに入れる昆虫マットは、オオクワガタ用(ドルクス用)のオオヒラタケなどの菌糸が入ったものではなく、普通のクワガタ用昆虫マットを使用してください


昆虫採集【北海道編】 - East End Wilder

 

旅のこぼれ話f:id:wanpaku-yaseiji:20190723132404j:imagef:id:wanpaku-yaseiji:20190724002325j:image

標茶町で灯火採集をしていると、川の向こうからカラオケの音が聞こえてきました

繁華街に近い富士公園でイベントでもやってるのかな?と思い、灯火採集も成果が上がらずにいたワンパクは、音の鳴る方へ向かいました

繁華街の一画に空き地があり、そこで祭り(?)というかイベントが催されていましたよ

なんの祭りかは結局わからずでしたが、小さいながらも活気がある感じでしたf:id:wanpaku-yaseiji:20190723235404j:image

プロの歌手の方と、地元標茶の『ミツキ』という方が一緒に歌ったりしていました

会場には、標茶牛なる名産があり、その牛肉を会場で炭火で焼いて頂くこともできる席もありましたよ

最近の各地方で催されているお祭りやイベントは、騒音の問題からか、早い時間に終わってしまうものが多いなか、ここは22時くらいまでやってました

きっと夏休みで地元標茶に帰ってきた人たちもこの中にたくさんいるんだろうなぁ

『地元』があるってとても幸せなことですよね