East End Wilder

自然を遊びつくそうぜ!!のブログ【ガチサバイバル】

ヤマブドウ【山菜の採り方】

ヤマブドウアイヌ語:ハッ)f:id:wanpaku-yaseiji:20191005235031j:image

すっかり秋です!

最高気温も14℃!

今年もワンパクが住む道東には夏が来ませんでした(笑)f:id:wanpaku-yaseiji:20191006000142j:image

そのせいか夏の間は、近所の公園には避暑地として全国からキャンピングカーが集まって車中泊で長期滞在してきます

道東の夏のイベントを堪能して、さらに秋の『カニまつり』『サンマ祭り』『エビ祭り』が終わる頃になるとキャンピングカーも減ってきます

本州の夏はそんなに暑いんすか?

こちらとしては、夏の気温を10℃だけ道東に分けて欲しい!そんな気持ちです

10月になり、北海道の狩猟が解禁となりました!

ここは寒いけど、鹿肉は美味い!

早く鹿肉が喰いたい!

そして、より美味しくいただくにはソースにこだわりたいですよね!

そこで今回は【山葡萄(ヤマブドウ)】を使ったソースを作ってみようと思います☆

ヤマブドウは果実を生食の他に、ワインや果実酒、ジュースやジャム、ドライフルーツ、シロップ漬けなどにして食されてきましたが、現在の日本の酒税法では、ヤマブドウは『ブドウ』と見なされるので、ヤマブドウをリキュールや果実酒に使用すると酒税法違反(密造酒)となりますので、注意してください

 

ヤマブドウ採取f:id:wanpaku-yaseiji:20191006010130j:image

簡単に言うとヤマブドウの木は、実がなる木とならない木があります

見た目的には違いはわからないので、葉っぱの中を覗いて確認しましょうf:id:wanpaku-yaseiji:20191006010430j:image

あっ!

ありましたね!

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これはまだ未完熟の実f:id:wanpaku-yaseiji:20191006010631j:image

採取するのに刃物などはいりません

房ごと手でもいでください

ちなみに、ヤマブドウは春の若葉や蔓も食べることができます

葉や蔓からもブドウの香りと酸味を感じるんですよ

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ヤマブドウの木に囲まれた林道

溢れんばかりにヤマブドウがなっています

なんで誰も採らないのかなぁ?

たしかにここはヒグマの通り道だけど『ここに人間がいるからね~!』と知らせてあげれば危険はないんですよ

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食べる分だけ収穫しました

ビニール袋二つ分になりましたよ~


行者ニンニク【山菜の採り方】 - East End Wilder

 

まずはジュースを作るf:id:wanpaku-yaseiji:20191006011636j:image

まず注意事項として、ヤマブドウは水で洗ってはいけません!

ホコリやゴミがどうしても気になる方は洗ってもいいんですが、風味は断然違ってきますよ

 

そのまま房から一つ一つ実を外していきます

意外にかなり根気の要る作業ですので、覚悟してください

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全て外しました

次に、密封できる袋に実を入れて潰していきます

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このとき、袋を二重にすることをオススメします

潰すときは、棒で叩いたりせずに手で潰していきましょう

潰し残りが多いと自然分離でジュースが出づらいので、一つ一つ潰していきましょうf:id:wanpaku-yaseiji:20191006012630j:image

潰し終わったら、密封したまま冷蔵庫に入れて数日待ちます

こうすることで、種周りの果肉が取れやすくなります

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三日が経ちました

ジュースの色も濃くなっているのがわかりますね

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袋の端を切りジュースを出します

ここで元プロバーテンダーのスキルを少し出しちゃいます

カクテルなどでレモンやライム、フレッシュジュースを使用するときに、コップなどにストレーナー(茶こしでOK)を置いてジュースを漉す作業があります

それと同じ作業ですf:id:wanpaku-yaseiji:20191010235340j:image

袋に残った皮などを絞りながら、ストレーナーに溜まったジュースをスプーンなどでかき混ぜながらコップにジュースを落としていきます

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とても濃いワインレッドのジュースですね

冷蔵庫で寝かせたから出てくる色です

寝かせなければ、エンジ色(早稲田大学の色)くらいの濃さしか出ません

このジュースは非加熱のため、10日ほどしか保ちませんよ

ジャムにしてもいいですし、飲んじゃってもかまいません

絞りカスは食べることもできますし、種を庭に植えることもできま~す

 

ポークソテーとソースを作るf:id:wanpaku-yaseiji:20191011000640j:image

鹿肉がまだないので、スーパーで半額になっていた豚肉を調理していきます

まず、肉に塩コショウを振って旨味を出していきます

豚肉の水分が少し表面に出てきたら、筋を切り、片栗粉をまぶしますf:id:wanpaku-yaseiji:20191011000909j:image

少し多めのオリーブオイルをフライパンにひき、焼いていきます

充分に火が通ったら、肉を皿に盛り付けます

フライパンは洗わずそのままでバターを20㌘ほど溶かし入れ、ヤマブドウジュースを60ml、醤油は適当、酢を大さじ1杯くらい入れて、ヤマブドウの絞りカス(皮と種)を一握り入れてひと煮立ちさせれば完成!f:id:wanpaku-yaseiji:20191011001712j:image

お好みで粒マスタードを入れたり、レモン汁を加えても美味しいですよ!

ジビエ肉のクセが気になる方もヤマブドウソースは臭みを消してくれるのでオススメですf:id:wanpaku-yaseiji:20191011002307j:image

実はこの濃厚ヤマブドウソースの決め手は『種』です!

ソースがからんだ肉を口に入れると、プチプチと種が口の中で弾けてとても美味しいんです☆

本当に最高のソースに仕上がりました

あとは鹿肉を待つのみ…

へっへっへ…