ヤマブドウ【山菜の採り方】
ヤマブドウ(アイヌ語:ハッ)
すっかり秋です!
最高気温も14℃!
今年もワンパクが住む道東には夏が来ませんでした(笑)
そのせいか夏の間は、近所の公園には避暑地として全国からキャンピングカーが集まって車中泊で長期滞在してきます
道東の夏のイベントを堪能して、さらに秋の『カニまつり』『サンマ祭り』『エビ祭り』が終わる頃になるとキャンピングカーも減ってきます
本州の夏はそんなに暑いんすか?
こちらとしては、夏の気温を10℃だけ道東に分けて欲しい!そんな気持ちです
10月になり、北海道の狩猟が解禁となりました!
ここは寒いけど、鹿肉は美味い!
早く鹿肉が喰いたい!
そして、より美味しくいただくにはソースにこだわりたいですよね!
そこで今回は【山葡萄(ヤマブドウ)】を使ったソースを作ってみようと思います☆
ヤマブドウは果実を生食の他に、ワインや果実酒、ジュースやジャム、ドライフルーツ、シロップ漬けなどにして食されてきましたが、現在の日本の酒税法では、ヤマブドウは『ブドウ』と見なされるので、ヤマブドウをリキュールや果実酒に使用すると酒税法違反(密造酒)となりますので、注意してください
ヤマブドウ採取
簡単に言うとヤマブドウの木は、実がなる木とならない木があります
見た目的には違いはわからないので、葉っぱの中を覗いて確認しましょう
あっ!
ありましたね!
これはまだ未完熟の実
採取するのに刃物などはいりません
房ごと手でもいでください
ちなみに、ヤマブドウは春の若葉や蔓も食べることができます
葉や蔓からもブドウの香りと酸味を感じるんですよ
ヤマブドウの木に囲まれた林道
溢れんばかりにヤマブドウがなっています
なんで誰も採らないのかなぁ?
たしかにここはヒグマの通り道だけど『ここに人間がいるからね~!』と知らせてあげれば危険はないんですよ
食べる分だけ収穫しました
ビニール袋二つ分になりましたよ~
行者ニンニク【山菜の採り方】 - East End Wilder
まずはジュースを作る
まず注意事項として、ヤマブドウは水で洗ってはいけません!
ホコリやゴミがどうしても気になる方は洗ってもいいんですが、風味は断然違ってきますよ
そのまま房から一つ一つ実を外していきます
意外にかなり根気の要る作業ですので、覚悟してください
全て外しました
次に、密封できる袋に実を入れて潰していきます
このとき、袋を二重にすることをオススメします
潰すときは、棒で叩いたりせずに手で潰していきましょう
潰し残りが多いと自然分離でジュースが出づらいので、一つ一つ潰していきましょう
潰し終わったら、密封したまま冷蔵庫に入れて数日待ちます
こうすることで、種周りの果肉が取れやすくなります
三日が経ちました
ジュースの色も濃くなっているのがわかりますね
袋の端を切りジュースを出します
ここで元プロバーテンダーのスキルを少し出しちゃいます
カクテルなどでレモンやライム、フレッシュジュースを使用するときに、コップなどにストレーナー(茶こしでOK)を置いてジュースを漉す作業があります
それと同じ作業です
袋に残った皮などを絞りながら、ストレーナーに溜まったジュースをスプーンなどでかき混ぜながらコップにジュースを落としていきます
とても濃いワインレッドのジュースですね
冷蔵庫で寝かせたから出てくる色です
寝かせなければ、エンジ色(早稲田大学の色)くらいの濃さしか出ません
このジュースは非加熱のため、10日ほどしか保ちませんよ
ジャムにしてもいいですし、飲んじゃってもかまいません
絞りカスは食べることもできますし、種を庭に植えることもできま~す
ポークソテーとソースを作る
鹿肉がまだないので、スーパーで半額になっていた豚肉を調理していきます
まず、肉に塩コショウを振って旨味を出していきます
豚肉の水分が少し表面に出てきたら、筋を切り、片栗粉をまぶします
少し多めのオリーブオイルをフライパンにひき、焼いていきます
充分に火が通ったら、肉を皿に盛り付けます
フライパンは洗わずそのままでバターを20㌘ほど溶かし入れ、ヤマブドウジュースを60ml、醤油は適当、酢を大さじ1杯くらい入れて、ヤマブドウの絞りカス(皮と種)を一握り入れてひと煮立ちさせれば完成!
お好みで粒マスタードを入れたり、レモン汁を加えても美味しいですよ!
ジビエ肉のクセが気になる方もヤマブドウソースは臭みを消してくれるのでオススメです
実はこの濃厚ヤマブドウソースの決め手は『種』です!
ソースがからんだ肉を口に入れると、プチプチと種が口の中で弾けてとても美味しいんです☆
本当に最高のソースに仕上がりました
あとは鹿肉を待つのみ…
へっへっへ…