East End Wilder

自然を遊びつくそうぜ!!のブログ【ガチサバイバル】

バーチウォーター(白樺樹液)前編【野食】

1歳の娘が、取り替えた自分のオムツを専用のゴミ箱に捨てに行ったり、着替えたあとの服を自分で洗濯カゴに入れたりします

これってもしかして…

もしかして…

1031…

 

そう!!天才☆

どうも、天才の父親のワンパクですぅ!!

この世に天才を生み出してしまいましたぁ☆

『父親がバカな分、娘がかしこくなった』って?

Okey!!

今回、野性的バカがご紹介するのは、『森が育んだ極上の水』だYO!!

それじゃあ、早速いってみよー☆

 

バーチウォーターf:id:wanpaku-yaseiji:20200415015515j:image

みんなぁ!!

【バーチウォーター】って知ってますかぁ?

聞いたことない方がほとんどかと思いますぅ

この名前で検索してもあまりヒットしないし、採取の方法なんて全然出てこないからワンパクが紹介しちゃうYO!

『白樺樹液』で検索したら少しは情報が出てくるかもしれませんねぇ

バーチウォーターは、1年のうちで山菜もまだ出ていないような芽吹きの時期の早春四週間ほどしか採取できない大変貴重な白樺の樹液です

樹液といっても、松ヤニのようなベタベタなものではなく、水のような無色透明の液体をしています

長い冬が終わり、雪解けが進んだ森が眠りから覚め、白樺が大地から大きく水を吸い上げます

その水が、白樺というフィルターを通り極上の森の恵みに変えてくれるんですf:id:wanpaku-yaseiji:20200415012143j:image

このバーチウォーターは、糖分、カルシウム、カリウムなどミネラルを多く含んでいて、美容液や飲料水、調理水(コーヒー、カレー、煮物、ご飯)などに利用でき、抗酸化作用やデトックス効果も期待されます

ロシアやフィンランドでは昔から親しまれているらしく、アイヌ文化でも『タッニ・ワッカ』と呼ばれ、飲料水や調理水などに使われてきたそうです

いまでは山好きのジジィの嗜好品という趣きで、細々とその採取方法などが若い山好きへと伝わっていくだけになっている感がありますが、これから健康飲料水として注目される存在になるのではないかと思っています

ちなみに身近なところでは、人工甘味料の【キシリトール】は、白樺樹液が原料となっています

ワンパクは毎年、白樺からこのバーチウォーターを採取していますが、今年は白樺ではなく、岳樺のバーチウォーターを採取してみようと思います!!

 

ラカンバ(白樺)とダケカンバ(岳樺)の違いf:id:wanpaku-yaseiji:20200414021536j:image

そもそも『岳樺』って何?

しかも『カンバ』って… と思っている方も多いことかと思いますが、植物の正式名称としての呼び名が『〇〇カンバ』なんですよ~

『しらかば』と読むのが通称になります

どちらも北海道の代表的な樹木です

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どれが白樺でどれがダケカンバかわかりますか?

正しく区別できる人は意外に少ないのではないでしょうか

違いについては『白樺はペンキを塗ったように白い』などと表記されているものもありますが、なんだか判りづらいですよね?

また『葉の鋸歯の数が違う』などともありますが、高い位置にある葉まで見て判別するなんてめんどくさいです!

少し知識のある方でしたら『ダケカンバは幹が柔らかく、風雪に耐えるために地を這うように曲がりくねる』なんて答えるかもしれません

しかし、ダケカンバに風雪などのストレスがかからずに成長したらどうなるでしょう

公園などのダケカンバを見てみますf:id:wanpaku-yaseiji:20200414020420j:image

びよ~ん☆

真っ直ぐに成長していますね

これだと白樺との区別が難しくなります

そこで、パッと見てパッとわかる見分け方を紹介します!

 

1.幹を見て『へ』の字があるか確認

2.枝まで全部白いか確認

 

これだけで八割くらいはオッケーです!

もう充分です!

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枝まで白いのがダケカンバ

ペラペラと樹皮がめくれやすい

標高1500メートル以上の高層(それに相当する気温帯)に自生するf:id:wanpaku-yaseiji:20200414021738j:image

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幹に『へ』の字がある(枝があった跡)

枝が赤茶色っぽいのが白樺

 

他のカンバ(樺)との見分け方

【ウダイカンバ(鵜松明樺)】は色が灰褐色で葉が他の樺の倍くらい大きい 

平地に白樺、高層にダケカンバ、中層にウダイカンバという棲み分け

【ヤエガワカンバ(八重皮樺)】の生育地は北見地方、十勝地方、日高地方に分布

 

バーチウォーター採取f:id:wanpaku-yaseiji:20200414024304j:image

白樺やダケカンバなんてその辺にたくさん生えているにもかかわらず、ダケカンバのバーチウォーターを求めて、また無駄に山奥まで来ました(笑)

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おっと!

ただの笹藪かと思っていましたが、笹を被った湿地なんですね

ここはワンパクの知り合いが所有している広大な山林で、今回は散策や採取の許可をもらっています

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これは川ではなく、湧き水が溜まった場所です

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ご覧の通り、水深は浅いです

気温が上がらないので、水の底の草木は分解が進んでいませんね

これが湿原・湿地の成り立ちでもあります

まぁ、これはいつかの機会にご紹介することにします

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んっ☆

この木は元気がありそうでいいですね!

幹に耳をあてて、地面から水を吸い上げる音が勢いのある木を選びますf:id:wanpaku-yaseiji:20200415015605j:image

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バーチウォーターを採取するには、木工用ハンドドリル(ラチェット付き)ドリルビット(シリコンチューブホース口径のもの)シリコンチューブホースホースジョイント(ホース口径のもの)ペットボトルなどの容器ノコギリを用意します

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今回、ホースジョイントは10ミリのホース口径に合わせて、内径8ミリのものを用意しました

プラスチック製で、ホームセンターでだいたい100円くらいで売ってますよf:id:wanpaku-yaseiji:20200415004707j:image

ハンドドリル(赤い部分)はアストロプロダクツで700円くらいだったかなぁ

これにドリルビットを装着して、f:id:wanpaku-yaseiji:20200415004857j:image

地面から70~80㎝のところに穴を開けます

木を傷つけるわけですから、ワンパクは少し木に手を当てて話かけて、木にお願いしてから穴を開けるようにしています

ドリルビットが全て潜るまで深く穴を開けたら、

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ホースジョイントを開けた穴に打ち込みますf:id:wanpaku-yaseiji:20200415010027j:image

あとはホースを繋いで容器にさすだけ

ウォーターバッグなら携帯に都合がよく、ペットボトルよりも底が安定するので便利ですf:id:wanpaku-yaseiji:20200415011144j:image

これで数時間待ちます

さぁて、その間探索でもしましょうか!

またまた寄り道

 

後編に続くぅ☆