毒草【野食】
疑問があります
あたりまえのことですが、地球上の人間は、地球の中心から外側に頭を向けて地表に立っています
例えば、一人の人間がスコップを使って地球の中心に向かって真下に地面を掘り進め、地球の真裏に出ようとしたとき、はたして、真裏に出たときは頭から出るの?足から出るの?
「足から出て来る」ってことは、地球の中心から外側に向かって頭を向けて立っている『理』に反しますし、「頭から出て来る」ってことは、下に掘り進めていたはずがいつのまにか途中で上に向かって掘り進めていたってこと?
どうも、人生においてまったく必要がないものに無駄に時間をかけて遠回りばかりしているため、うす~い内容の人生を送っているサバイバル愛好家のワンパクですぅ☆
さて、みなさんはその辺に生えている植物や生き物を食べて体調を崩したことはありますかぁ?
…
あーい↑↑
共感者ゼロですね☆
【野食】には興味があっても『始めるにはちょっと勇気が必要だ』って方も多いのでは…
その理由は、そう!
『毒』
これが恐いんですよね~
今回は【野食】の基本である『毒(野草編)』です!
画像は昔撮ったやつをひっぱり出してきましたぁ!
それじゃあ、早速いってみよー☆
毒草
野食の鉄則は、
【加熱処理】と【知らないものは食べない】ことです
特に毒草との見分けがつきづらい野草なら、手を出さないのが賢明です
トリカブトは自然界の毒では、フグの次に強い毒(アルカロイド)と言われています
無毒の【ニリンソウ】とよく似ますが、同じキンポウゲ科の植物は有毒なものが多く、猛毒の【トリカブト属】の若葉と見分けがつきづらいので馴れないうちは手を出さないようにしましょう
しかもトリカブトは葉に変異が起きやすい植物なので、よく似る【ヨモギ】【シャク】【ニリンソウ】を採取する場合は、特に注意が必要です
ほかには【セリ】と【ドクセリ】、【エゾエンゴサク】と【ムラサキケマン】、【ギョウジャニンニク】と【イヌサフラン】など、見分けるには知識と経験(目の馴れ)が必要なものがたくさん!
でも、見分けのつきづらいものを覚えるよりも、分かりやす~い毒草を先に覚えCHAO☆
ミズバショウ
春先~夏に山中でサバイバルをしているとよく見かけ、空腹からくる判断力低下と食べ応えのありそうな大きさの誘惑から『食べれるんじゃね?!』『いっちゃう?!』と思いがちになりますが、サポニンという毒があり、食べると嘔吐や下痢、呼吸困難や心臓麻痺を引き起こします
ミズバショウの汁が肌に付いただけでかゆみや炎症を起こします
ちなみに花は黄色い部分で、白い部分は仏炎苞(ぶつえんほう)といって葉が変化したものです
ザゼンソウ
ミズバショウと同じ仲間で、エンジ色の仏炎苞を持ちます
遠くから見ると達磨が座禅を組んでいるように見えることからダルマソウとも呼ばれます
仏炎苞は肉厚で、中身は薄い発泡スチロールのようになっているので食べれそうですが、ミズバショウと同じサポニンが含まれています
ミズバショウが良い香りを発するのに対し、ザゼンソウはひどく臭いといいますが、ワンパク的にはまったく匂いを感じません
ワンパクの鼻はぶっ壊れているのかもしれません
コバイケイソウ
【コバイケイソウ】(シュロソウ科)
新芽は【オオバギボウシ】などのキジカクシ科のギボウシ類の新芽とよく似ているので注意が必要です
北海道では『ヘビノマクラ』とも呼ばれます
葉、花、茎、根など全てにアルカロイドが含まれますが、特に茎や根に多く、食べると血管拡張により血圧低下や呼吸困難などを起こす死亡事故が多い毒草です
野食するワケ
『なんで毒のリスクがあるのに【野食】なんてするんですか?』と聞かれることがあります
答えは簡単…
『他に食べる物がないから』です
ワンパクは野営をする際、基本的に食べ物を持っていきません
ナチュラルシェルター 後編【野営】 - East End Wilder
極地や砂漠(行ったことありませんが)、高山などで過ごす場合は充分な装備や蓄えが必要になるのかもしれませんが、通常この自然豊かな日本で野営する場合は食糧や水は現地調達でき、ワンパクにとってはその方が面白いというだけ
採った(捕った)ものを食べるという単純な行為の知識と経験を深めれば深めるほど、野山は『宝の山』に感じることができ、その感覚はワンパクにとって何にも代え難いものなんです
そしてその感覚はかなり中毒性があるので、夢にまで出てきて、またワンパクを野山に連れ戻そうとしてきます
これで【ワイルド・ライフ・ジャンキー】の出来上がりです☆
この感覚がいつかは己の身を滅ぼすとわかっていても、一度掴んでしまったこの感覚はもう二度と手放すことができません
そのうち、毒抜きをした【トリカブトの浅漬け】とか【コバイケイソウのお浸し】とかをブログで紹介していたら、アウトドアの向こう側の世界の住人になったと思ってください(笑)