ウチダザリガニ【野食】
野営の際【山菜】や【野草】のような草や実ばっかり食べてても腹の足しにならないので、動物性タンパク質や脂質が異常にほしくてたまらなくなることってありますよねぇ?
ね?
ボクはブログを通じて、周囲の同意や賛同がなくても話を押し通す力を得ました(笑)
話を続けま~す☆
日本は海外と違って動物や鳥などの狩猟に対して厳しい制限等があるので、一般の人は、動物を狩ってタンパク質を得ることは限定的にしかできませんし、罠を仕掛けることすら禁止されています
そうするとタンパク質の採取は必然的に『魚を釣って食べる』という選択肢になりますが、川や地域、魚種によって禁漁期間や保護水面という規制がある場合も多いんです
肉はダメ、魚はダメ…
貝類は毒を持っている危険性もあり、種類によっては漁業権の問題があるので当然に避けなくてはなりません
では【野食】においては何を食べればいいのか?
残された動物性タンパク質の選択肢は、爬虫類、両生類、甲殻類、昆虫など
いわゆるゲテモノです☆
どうも、毒がなけりゃなんでも喰える理論の持ち主のサバイバル愛好家ワンパクですぅ
おそらくワンパクの体の中は寄生虫だらけ!
なのにデブ!
謎!
さて今回は野食の基本!ザリガニを食したいと思いま~す!
ザリガニならみんな食べれますよね~?
ね?
それじゃ、早速いってみよー☆
ウチダザリガニ
滋賀県の【タンカイザリガニ】と同種です
生息場所としては、北海道のどこにでも生息していますが、特定外来生物であるため生きたままの移動は厳しく制限されています
ちなみに【アメリカザリガニ】は北海道の条例で指定外来種とされています
ん~、よくわかんないけど腹に入れば一緒ですね!!
『アメリカ』はなんとなく外来種ってわかるけど、『ウチダ』っていうのに外来種とは思いませんよね
北海道大学内田教授のザリガニ標本を使ったことからこの名が付いています
どちらの種も本来は、身近に感じてはいけない生き物なのですが、ザリガニ釣りは子供のときに一度はやったことがあるのでは?
スルメをたこ糸に結んで…
でも今回はそんな面倒なことはせず、ガバッっとイっちゃいます!
折りたたみのこんな安物の網でもあれば便利ですよ
ほら、すぐ捕れた☆
サバイバル環境下であればこのような網もなく、自然のものを使って自作するんですが、今回は野食がメインということで捕獲網を作る記事はまた別の機会に…
特定外来生物
本当であれば、ザリガニは泥抜きをした方がいいのですが、特定外来生物の生きたままの移動は、300万円以上一億円以下の罰金が課せられるので、泥抜きはせずに体の表面をサラッと洗うだけでその場で調理に入ります!
ウチダザリガニは1920年代に食糧難対策のために【摩周湖】に放たれたのが始まりらしいので、もともと美味しく食べることのできる生き物です
決して固有種である【ニホンザリガニ】と間違えて調理しないようにしましょう
簡単な見分け方ですが、爪の根元が白いのがウチダザリガニです
ニホンザリガニにはこの白斑はなく、もっと体も小柄なので注意してくださいね!
茹でザリガニ
なぜこの時期にザリガニなのかというと…
分かりにくいですが、画像は脱皮個体です
フニャフニャ
そう!いま道東はウチダザリガニの脱皮シーズンなんです!
この時期のウチダザリガニは殻が柔らかいので、殻まで全部食べることができますし、泥臭さも少ないんです
つまり、旬!!
色鮮やかに茹で上がりました
この鮮やかさが脱皮個体の特徴ですね
丸ごといっちゃいます
口の中にヒゲが刺さり、出しちゃいました
この個体はエラもキレイなので全部食べちゃいます
野食の基本ですが、必ず火を通して食べてくださいね
特に甲殻類の生食は結構危険なので注意です!
【ソフトシェルクラブ】みたいでとても美味しいですし、大きさもそこそこあるので、かなり満足できる食材ですね☆
採取も簡単なので、野営においてのタンパク質摂取手段としても優秀だといえます
カエルやヘビに比べると比較的、口に入れるハードルは低いと思いますので、みなさん試してみてはいかがですか?
ちなみにウチダザリガニでブイヤベースを作ったらメチャメチャ旨いですよ~☆