火打ち石【火熾し】
ホットドッグ、フレンチドッグ(アメリカンドッグ)、フランクフルト
みなさんはこの3大ウインナー系コンビニホットスナックに何を付けて食べますか?
ケチャップ?マスタード?それとも両方?
both of them?
no!no!no!
Only choice , suger!!
どうも、フレンチドッグには砂糖をかけて食べるサバイバル愛好家のワンパクですぅ
実は、お祭りの夜店でも露天商が常備しているくらい北海道東部の一部ではそれがスタンダード
でもそれを全国的な常識だと思い込んで育っちゃったから、東京で生活したときには衝撃だったね
「何をお付けしますか?」と聞いてきたので『砂糖で』と答えたときのあのコンビニ店員の顔を今も忘れないよ
これでもかってぐらいまゆ毛が『ハの字』になってたね
そんな目でワンパクを見るんじゃないよ(笑)
なにが正解なんだよ
どうやったらまゆ毛がそんなスキージャンプの板の角度になるんだい?
結局『あ…じゃ、いいです…なにも要りません』と言ってフレンチドックに何もつけずにプレーン味で食べることになっちゃったじゃん
ウインナーの塩味だけのとっても優しい味わいだったYO
それじゃあ、早速いってみよー☆
火打ち石とは
キャンプではみなさんどのように火熾しをしていますか?
キャンプ上級者の方はファイヤースターターを使ったり、さらなる上級者ともなると、火熾し自体がもうめんどくさくなって逆にライターやマッチで火熾ししている方もいらっしゃるかと思います
状況にもよりますが、ワンパクは【火溝式】の発火方法にこだわってます
かなり体力を使いますが、みなさんにも是非一度試してもらいたいですね
↓色々な発火方法はこちら↓
火熾しの基本【発火方法】 - East End Wilder
しかし、今回は発火方法のうち『摩擦法』ではなく『打撃法』のテッパンである【火打ち石】を使っての発火方法についてですよぉ
ワンパクも久しぶりにやるので、上手にできるか不安ですねぇ
火打ち石は火熾しに使用する石(と火打ち金のセット)の総称で、それが一般庶民へ普及したのは江戸時代に入ってからといわれています
大河ドラマなどでも、釜や行灯(あんどん)の火を付けるときなどのシーンで見たことありますよね
火起こし以外でも厄除けや縁起かつぎとしても使用することもあるらしく、このような目的で火打ち石を使って火花を起こすこと(または火花そのもの)を【切り火(きりび)】といって、職人や芸事の世界では、今も切り火を行う風習が残っているそうです
どうして火花が出るの?~火打ち石の選び方~
通常、火打ち石を使用する際には、鋼でできた【火打ち金(火打ち鎌)】とセットで使用します
そしてその2つを打ち付けることで火花を発生させるんですが、実はこのとき、火花は火打ち金の方から発生しています
火打ち石を打ち付けることで火打ち金が削れて、その削れた鋼の粉が発火しているんです
画像でも火打ち金のエッジが削れているのがわかりますね
火打ち石は焼き入れした鋼を削るほどの硬度を持っていなければならないので、できればモース硬度7以上の鉱物を選びましょう
北海道において比較的手に入りやすいのは【瑪瑙(メノウ)】ですね
瑪瑙と同じ石英からできている【水晶】もモース硬度7
【黒曜石(こくようせき)】はモース硬度5.5程度なので火打ち金を削るには正直ちょっと心許ないです
ちなみに北海道では手に入りませんが【翡翠(ひすい)】もモース硬度7なので火打ち石にできるかもしれませんね(鋭角に割ることができれば)
まぁ、火打ち石は自然界から入手できなくても、インターネットで安く簡単に手に入るもので大丈夫ですよ
十勝石(黒曜石)【鉱物】 - East End Wilder
火打ち金はどんなタイプのものでもOK♪
安いものでも充分火熾しできますので、これもインターネット等で購入してもいいかもしれませんね
easy!easy!
火口(ほくち)は何がいいの?
もちろん火打ち石を打ち付けて、火花を散らしただけでは火は付きませんよね
火打ち石はファイヤースターターなどに比べて火花の量が少ないので、火口は何よりも火がつきやすいことが重要となります
火打ち石の火口としては、綿を炭化させて作られた『チャ―クロス』が一番オススメですが、今回は麻ひもをしごいたものを使用しました
↓色々な火口(ほくち)やチャークロスの作り方はこちら↓
火熾しの基本【火口~薪編】 - East End Wilder
火口からスムーズに薪に火を移すため、今回は【ファットウッド】も使いました
環境によってはファットウッドも現地調達できるので、興味がある方はこちらの記事をご覧下さい↓
ファットウッド採取 前編【探索】 - East End Wilder
ハチェットでファットウッドを少し削って、しごいてほぐした麻ひもの上に乗せておきます
火打ち石の使い方
①火打ち金を握り、反対の手で火打ち石を持ちます
②火打ち石のエッジの部分に狙いを定めます
③エッジから少し離した場所に火口を置いて、押さえる
④火打ち石のエッジで火打ち金を削る感覚で打ち当てる
⑤火口に着火したら、一緒に押さえていたファットウッドに引火させる
⑥種火を枯れ葉や木くずなどの焚き付けで包み、息をフーフー吹きかけて燃え広がるようにする(焚き付けを振り回して引火させてもOK)
あとは細い薪や枝に火を移して、薪に引火させるだけ
久しぶりに火打ち石を使ったけど、感覚で覚えているもんですね
すぐに火がつきました☆
馴れれば誰でもとても簡単に火を付けることができますよ~
散った火花を画像に押さえることが難しくて苦戦しましたが…
キャンプ場での過ごし方は人それぞれですが、火打ち石を使った火熾しでちょっと苦戦しながら楽しんでみるのもいかがでしょうか?