標津線厚床支線【廃線探訪】
いきなりですが、今回のアウトドア企画は【廃線探訪】です!
ヘルニアのリハビリも兼ねてトレッキングを楽しみたいと思いますYO☆
標津線(廃線)
標津線(しべつせん)は、日本国有鉄道(国鉄)、北海道旅客鉄道(JR北海道)が運営していた鉄道路線
北海道川上郡標茶町の標茶駅で釧網本線から分岐して標津郡標津町の根室標津駅に至る本線と、同郡中標津町の中標津駅で本線から分岐して根室市の厚床駅で根室本線に接続する支線から成り立っていましたが、国鉄再建法の施行により、1985年(昭和60年)8月に第2次特定地方交通線に指定され、その後JR北海道へ承継、1989年(平成元年)に全線廃止となりました
廃線になってから30年くらいなので、比較的新しい廃線跡といえますね
廃線探訪
ワンパクには道東にいくつかお気に入りの場所があります
その一つが風蓮川流域に広がる湿地帯
根室市厚床から別海町方面に向かう国道を車で走っていると、急に広大な湿地帯が眼前に現れ、視界が広がる場所があります
湿地に茂る葦が茶色の乾いた大地を彷彿させ、まるでその光景はサバンナみたいにに見えるんです
ワンパクは常々その湿地帯に深く入りたいと思っていたんですが、中々機会に恵まれずにいました
今回、鉄道マニアでもないワンパクが廃線を巡ろうと思ったのは、湿地帯を歩くにはかなりの危険が伴うため、その湿地帯のド真ん中を貫く標津線厚床支線廃線跡を利用し、そのリスクを軽減できる足場として好都合だったこと、また、今年は雪が少なく歩きやすいことと、このあたりはヒグマの集中地帯なので、秋までのシーズンはリスクが大きいことなどから、いましかチャンスはないと思ったわけです
さらに、ワンパクは人工物が自然に呑み込まれる様が美しく感じ、その光景がとても好きなんです
ワンパクは常々、各地の前人未踏の場所を探しながらも、先人達が踏み入れたこういった退廃的な場所もよく訪れます
湿原のド真ん中へ
Google earthで場所を確認して、廃線跡に至る道を探します
おっ!あったあった!
廃線になってから30年の月日が流れるとこうなるのねぇ
なかなかワイルドでワンパク好みじゃん☆
逆方向は…
え?
なんか整備されてる感があるYO!
まず、オラァこっちに行ってみっぞぉ!!
この道自体が線路跡だね
線路の両側には土手が作られているね
視界が開けたと思ったら、牧場がありました
なんだか想像していたより、ワイルドじゃないなぁ
道間違えたかな?
やっぱ逆に行くべきだったか
さらに進んで行くと…
え?
なにこの案内看板…
ワイルドからどんどん遠ざかっていく…
と、とりあえず鉄橋に向かおうか
道は間違えてなかったみたいだ
【明郷フットパス】って…
まじかよ
もう手が入ってたのね
まぁ、仕方ない!
これはこれで楽しむか!
根室フットパスの明郷パスについて | 泉留維研究室 Izumi,Rui Lab
自然に呑み込まれつつありますねぇ
いい感じ!いい感じ!
風蓮川はすでに凍りついてますね
湿原性の樹木と
背丈が3㍍ほどの葦
これを少し高いところから俯瞰で見ると、
サバンナの出来上がり!
ライオンキング的風景☆
チーターやトムソンガゼルがいまにも出てきそう!
でも湿原の高さに降りてフィールドワークするとなると、実際の視界はこんな感じ
足元が悪いうえに背丈の低い湿原性樹木が行く手を遮るため、熟練が必要です
これは冬用ですが、ワンパクは夏でも湿原に入るときはこのようなマスクをします
決して【NARUTO】のカカシ先生の真似ではなく、【○野クリニック】のCMでもありません
これは、枝や草で顔を怪我することを防ぐためと、湿原に湧く大量の吸血性昆虫から少しでも身を守るためです
うっすらと画像の中央に線がありますね
これは獣道です
この獣道が大きくなると
このように水路のようになります
怪我や事故のリスクから身を守る手段として、獣道を使う手もあります
これは谷地眼(やちまなこ)のリスクも軽減します
廃線跡に戻りましょう
ようやく湿原のド真ん中にやってきましたね
シカの糞です
シカもこの歩きやすい廃線跡を利用しているのでしょう
本日のコーヒー
一本ただ真っ直ぐに伸びる廃線跡のド真ん中に木が一本生えています
よし!
ここで休憩っ☆
えへへ~
実は妻に内緒でハンドミルを買ってしまいました
コーヒーの味もまだよく分からないうちから生意気ですが…
よ~し、ここで開封しCHAO☆
バカヤロウ!
説明書が全部英語じゃねぇか!!
まぁ、だいたいこんな感じだろ
フィルター置くやつもセットで買っちゃった
え?これも英語?
あ、中は日本語もあった!
『時計回りにお湯を注ぐ』?
なぜ?
北半球だからなの?
どっち回りでもよくね?
あ゛ぁっ!!今気付いた!!コーヒー豆がねぇ!!てか買ってねぇわ!!(笑)
木の根元にシカの糞があったから、似てるしコーヒー豆の代わりに挽く?(笑)
そういえば、ハクビシンの仲間のパームシベットって動物にコーヒーの実を食べさせて、その糞から未消化の豆を取り出した『コピ・ルアク』は世界一高価なコーヒーなんだってね
100㌘5,000円もするらしいよ
高級和牛みたいな値段だね
ま、それはいいとして…
たしかインスタントコーヒーが、陸別町に行ったときの余りでバッグにあったはず…
超安物の10パック250円
イエーイ!!
あったあった!
極寒マイナス22℃でチェアリング - East End Wilder
あ゛ぁっ!!カップがねぇ!!てか持ってねぇわ(笑)
最近は紙コップ使ってたし、いつもサバイバルのときはフキの葉を折って作ってたしなぁ
ドンマイ!ドンマイ!
麦茶的に煮出せば同じっしょ?
いや!煮出したけどコレうっすいなぁ!!
お湯を掬う作戦に切り替えだ!
どんどん中身のコーヒー豆が流出していくぜぇ
随分とワイルドなコーヒーに仕上がり
大湿原に向かって『かんぱ~い!!』
Fooooow!!
苦っげぇ~!!
ワンパクの赤ちゃん舌にはキツいぜ☆
たくさんコーヒー豆が残ってるYO!
さらにその奥へ
見渡す限り、なぁ~んにもないねぇ
また遠くに鉄橋が見えるYO!
え!?
これヤバくない!?
絶対これと掛けてるよね↓
人面機関車逃益
いったい、このサバンナはあと何㎞あるの?
腰が痛くなってきたから、もう戻ろう
寄り道
帰り道までこんな人工的な道を通りたくないので、脇に入ってどんどん行きましょう
笹の草地の奥に湿地が広がっていますね
【谷地坊主(やちぼうず)】がたくさんありました
もしかしたら、春先には行者ニンニクなどの山菜も採れるのかな?
あぁ、ヤマブドウの木はたくさんあるね
まぁこの辺は大型のヒグマの集中地帯だから、山菜採りは避けるのが無難だけどね
あっ!!
わかりづらいですが、これが【谷地眼(やちまなこ)】
少し氷の部分が見えます
これをうっかり踏み抜くと、下に落ちて地下水脈に呑まれる可能性があります
夏はもちろん、冬でも充分注意が必要です
湿原の歩行は、熟練者の同行が基本です
まぁ、そんな物好きはあまりいないのでしょうね(笑)