East End Wilder

自然を遊びつくそうぜ!!のブログ【ガチサバイバル】

カムイミンタラ【神々の遊ぶ庭】

ワンパクも神々の庭で遊んでみた

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『カムイ』は『神』、『ミンタラ』は『庭』と訳されますが、実際は『熊がウヨウヨいるところ』を意味するとしたほうが正確かもしれません

必ずしも『神』=『羆(キムンカムイ)』ではない(自然界自体を神とする)ですが、『軽々しく入ってはいけない場所』であることに変わりありません

『ミンタラ』は羆(ひぐま)の『寝屋』と訳すこともできるのですから…

 

一般的に大雪山(旭岳をはじめとする火山群)を『カムイミンタラ』と呼んだりします

さぁ、そのカムイミンタラの中でも特に『カムイ』の多いトムラウシ山で遊んでみましょう!!

ヒャッホゥ~☆

 

トムラウシ山トムラウシ:花の多いところ)f:id:wanpaku-yaseiji:20191004124300j:imagef:id:wanpaku-yaseiji:20191005133421j:image

霧でトムラウシ山は望めませんでした

日本一紅葉の早い大雪の山々をお見せしたかったのですが…

トムラウシ山は『大雪の奥座敷』とも呼ばれる標高2,141メートルの山で、日本百名山にも選定されています

山頂へは天人峡側登山口と、南側の麓にあるトムラウシ温泉側からの登山口などがありますが、今回ワンパクは、南側麓のトムラウシ温泉側から『カムイミンタラ』を満喫したいと思います

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北海道上川郡新得町屈足(くったり)集落から約50㎞の山道を北に向かいますf:id:wanpaku-yaseiji:20191005143518j:image

途中でダートになり5㎞ほど進んでいくと、
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突然山の中に整地が現れます

ここが【秘湯トムラウシ温泉】f:id:wanpaku-yaseiji:20191005143847j:imagef:id:wanpaku-yaseiji:20191005143920j:imagef:id:wanpaku-yaseiji:20191005143947j:image

北海道には鮮やかな赤になる紅葉が少ないのですが、ここは鮮やかに色付いていますねf:id:wanpaku-yaseiji:20191005144123j:image

残念ながら、10月1日から外壁工事のため休館中になっているトムラウシ温泉【国民宿舎東大雪荘】

ワンパクが山で遊んでいる間、妻と我が子を入浴させておこうと思っていたのに!

とってもいい湯で施設もキレイなんです!

館内に設置されたホワイトボードは、登山者たちのヒグマ情報や情報提供でいつもびっしり書き埋め尽くされているんですよ

いや~、な~んか最近温泉運ねぇなぁ…

 

テレビ番組「水曜日のダウンタウン」で「23区内で最寄りのコンビニまで徒歩10分以上かかる家、マジでしんどい説」のなかで日本一コンビニから遠い家として、トムラウシ温泉の従業員の寮が紹介されていました。最寄りのセイコーマートから52キロの地点にあり、車で片道1時間30分、徒歩で片道12時間かかるとのこと。

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トムラウシ山は奥まったところにあるため、山頂へ行くには、最短ルートのこの短縮登山口を使っても往復8時間半はかかる道程です

かなり危険を伴う登山になる(ヒグマの出没も含め)ので、上級者向けの山ではないでしょうか

遭難事故もたびたびあり、山岳ガイドを含む登山者が死亡する事故も起きています

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この登山口からはよく歓喜の雄叫びをあげながら下山してくる登山者がいます

『生きてるー!!』

とよく聞こえてきます

よっぽどキツい道程なんでしょうねぇ

ワンパクは登山はしない(結果的に山に登っている)のですが、周辺の探索をするにはある程度のサバイバルスキルが必要になります

もちろん林道や登山道などの人工物を使わず、獣道や川や藪を進んでいくワンパク的獲物系アウトドアでなければそんなスキルは必要ないのですが…

 

トムラウシ自然休養林野営場f:id:wanpaku-yaseiji:20191008011402j:image

もう少し気軽にトムラウシでアウトドアをしたい方にはこちら

大雪山荘から700メートルほど林道を進んだところにあります

利用者のほとんどが登山者ですf:id:wanpaku-yaseiji:20191008011825j:image

トイレは新しくキレイですf:id:wanpaku-yaseiji:20191008011904j:image

場内ではシカやキツネ、ヒグマの姿を見ることも…

指定の場所で焚き火もできるし、設備はトイレと炊事場のみ

いつもより野趣溢れるキャンプをしたい方にはオススメですよ

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おっ!?

寒いと思ったら、もう『雪虫』がいました

雪虫』とは通称で、本当の名前は【トドノネオオワタムシ

アブラムシと同じ仲間ですよ

ワンパクのスマホでは接写が出来ないので、これが限界です

 

ワンパク的アウトドアf:id:wanpaku-yaseiji:20191008013542j:image

今回はキャンプ場の横に流れる【ユウトムラウシ川】を上流へ進んで行くことに決めました

理由はとくにありません(笑)

さぁやってきました!ヒグマの巣窟です!

カムイミンタラ!

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キノコ発見!

またデストロイングなんちゃら系ならノーサンキュー!!

あぁ早くキノコの知識を付けたいなぁf:id:wanpaku-yaseiji:20191008014501j:image

せっかくなので釣りをしてみる

ワンパクはいつもの通り延べ竿で釣りをします

いつもエサはカワムシやトビゲラ、イタドリにいるコウモリガの幼虫やアズキノメイガの幼虫、ミミズなどを現地調達します

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キレイな【オショロコマ】が釣れました!!f:id:wanpaku-yaseiji:20191008015053j:image

いつものように入れ食い状態です!

キレイな個体です

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この川にはこの画像のような鼻先が丸まった奇形のオショロコマも多いんです

なぜなんでしょう

 

ワンパクは獲物系アウトドアマンですが、いつもいつも狩猟しているわけではありません

昆虫採集したり…釣りをしたり…山菜を採ったり…ワンパクにとって自然と一体になるのが『狩り』なんです

適当な木を集めて寝床やファイヤーリフレクターを作ったり、焚き火したり

テントやコンロも持たず、山なた一本で山に隠ります

それがなんとも言えず楽しいんです!

それがワンパクにとっての『遊び』です

子供が産まれたことで、妻からはファミリーキャンプを要求されているので、これからキャンプ道具を揃えていくことになりますが、ファミリーキャンプの合間をぬって、ワンパク的アウトドアを続けていきたいと思っています

 

さぁ、どんどん山の中に行きますよ~

崖が深くなってきました

崖の下を見すぎると、なんだかフワフワしてきて危ないので注意が必要です

こういう場所では、足を踏み外して崖下に落ちた大型の動物の死骸がよく見られます

動物の死骸は、その死に至るまでのドラマを物語ってくれます

そしてその死後、どのような者たちによって肉をついばまれ、そして分解されていくのか、自然の営みを直接見ることができます

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いつの間にか周りが暗くなってきましたね

まだまだ遊びたかったのですが、温泉にも入れず車でワンパクのことを待っている妻と子供のことを考えると、そろそろ戻りましょうか

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霧が濃くなってきました

滝があるはずですが全く見えませんでした

この次に来るときは、がっつりワンパク的アウトドアを楽しみたいです

 

さぁ、トムラウシ温泉とは別の秘湯に向かうこととします

 

秘湯ヌプントムラウシ温泉f:id:wanpaku-yaseiji:20191008025843j:image

林道決壊のため、数年間通行止めのままです

実はワンパクもまだここには行ったことがありません

 

秘湯オソウシ温泉f:id:wanpaku-yaseiji:20191008025924j:image

秘湯とはいってもトムラウシ温泉と同じように宿泊施設を兼ね備えた温泉施設ですf:id:wanpaku-yaseiji:20191009005538j:image

トムラウシ温泉に向かう道道にこの案内看板があり、ここからダートを7㎞先にあります

【オソウシ温泉 鹿乃湯荘】f:id:wanpaku-yaseiji:20191009005039j:image

10年ほど前ワンパクが入浴したときに、露天風呂に入ろうとドアを開けた瞬間、露天風呂に巨大なエゾシカが入浴していてめちゃくちゃビックリした思い出があります

ツルツル成分がすごい温泉なので、入浴後の車のハンドル操作は要注意です

帰りのダート走行で崖から落ちそうになったくらい手もツルツルになります

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ここの看板犬

秋田犬の老犬でとても良い子だが、うちの元野犬三頭がいまにもこの犬に襲いかかりそうな勢いのため、妻のみ温泉に入浴し、ワンパクと我が子は車でお留守番となりました

やっぱ温泉運ねぇわぁ…