巨大地震
異変
例年この時期になると、ワンパクの住む地域にエゾシカが集まってきます
なぜエゾシカが集まってくるかというと、雪の少ないこの地域にエサを求めてやって来るのです
雪深い地域ですと、わざわざ雪を掘ってエサを求めなければいけなかったり、木の皮しか食べるものがなかったりと不都合が多いですからね
また、ここは北海道の他の地域に比べて冬の気温が高いというのも、エゾシカが集まってくる理由のひとつですかね
真冬でもマイナス10度くらいまでしか下がらないですから☆
なので例年異常なほどエゾシカが集まってくるんですよ!!
集まりすぎて問題になっているくらいです
車とエゾシカとの接触事故は日常的に多発していますし、農作物や稀少な植物を食べ荒らされたりする食害も日常的です
しかし、今年はそのエゾシカが全然いないのです!
実は過去にエゾシカがこの地域に集まらない年がありました
【東方沖地震】は気象庁がデータを整理している1923年以来、日本周辺で発生したものとしては東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が起こるまでは最大級だった地震で、【釧路沖地震】は当時の気象庁震度階級(8段階)での震度6(烈震)を観測した地震です
この異変は巨大地震の前兆でしょうか?
大きな地震の前触れとして発生または知覚されると言われている生物的・地質的・物理的異常現象を【宏観異常現象(こうかんいじょうげんしょう)】といいます
野生の感覚
少し話を変えましょう
人間は錯覚の中で生きています
あ、哲学的な意味じゃないっスよ!
『~的誤謬(ごびゅう)』とか『イデア』とかワンパク的にマジ無理っすから!
簡単な例ですと、ハイキングに行ってキレイな山を見たときに写真を撮ったとします
その写真を後から見返したときに、『あれ?なんかしょぼい』『カメラ(技術)のせいかな?』なんて思ったことは皆さん一度はあるのではないでしょうか?
あれって実は写真が正しいんです
『写真』は『真を写す』と書くとおりです
人間は眼で見たものを強調した情報を脳に送るようにできています
なので、山を見た場合などは、実際よりも大きく壮大に感じたりするんです
この知床の山々も実際はもっと大きくキレイに感じました
まぁ、これはワンパクの撮影技術の問題が大きいのですが…
『錯視』『知覚心理学』などの小難しいことはここでは触れませんが、ざっと簡単に言うとそんな感じです
この人間の錯覚はときに災いとなりますが、基本的には生きるために必要な能力であり、プラスに働いています
地球の自転(時速1700㎞)を感じながら生活している人間っていると思います?
『その感覚がないこと』こそが、人間の錯覚です
『その感覚がない』からこそ人間は生きていけるのかもしれません
じゃないと、目が回って具合悪くなっちゃうぅ~
人間が自然界という大きな生活環から抜けて失ってしまった感覚なのか、またはその逆で獲得した能力なのか、もともと備わっていない感覚なのかわかりませんが、野生の動物たちにはこういった感覚を持ち、動物たちの行動の起因になっているのではないかとワンパクは思います
第六感
『虫の知らせ』という言葉をご存じかと思います
自身や家族等の生命に危険が迫った際の「予知」や「嫌な予感」は、人間に備わっている野生的な本能が「いつもと違う」ということを無意識のうちに感じ取っていることが『虫の知らせ』だと言われています
ちなみに『女の勘』も同じで、男性よりも女性の方が右脳と左脳を繋ぐ【脳幹】が約9%太いため、この「いつもと違う」ということを無意識のうちに感じやすくなっているのだとされています
男性の浮気がバレるのもこの『女の勘』のせい…
クソっ!!
あ、失礼しました
人間ですら『虫の知らせ』のような【第六感】があるのだから、野生動物にはもっと強くこのような感覚があって当然ですし、別の感覚が働いていても不思議ではありません
現に動物には五感以外にも電気・磁気・熱・化学物質などを感じとる感覚器官を持つものがいます
ヘビが熱を感じとる【ピット器官】、マダニが二酸化炭素を感じとる【ハラー氏器官】がそれにあたります
それら野生動物の感覚が、自身を身の危険から守る手段としてフル活用されているのなら、野生動物が巨大地震を事前に感知しても不思議ではないですよね
まあ、【宏観異常現象】と有感地震の因果関係は、一応の説明(「動物の異常行動は低周波の振動などを敏感な動物が感知して騒ぐため」など)がなされているものもありますが、科学的な根拠や統計的な信頼が認められているわけではありませんが…
この異変がワンパクの思い過ごしであることを願うばかりです