流氷チェアリング
耳掃除が好きな人って意外に多いと思います
そしてデカイやつが獲れたときのあの高揚感…
あ゛ぁぁーっ!!たまらんっ!!
誰しもが自慢の一品を掘り出したことがあるのでは?
あれって人間本来に持つ狩猟本能だと思うんですよね~
どうも、耳かきではなく紙軸綿棒派のワンパクですぅ
まだ治っていない口内炎をかばいながら、日々生活をしているワンパクに、妻は香辛料たっぷりの激辛カレーや鷹の爪たっぷりのキムチ鍋、レモン汁たっぷりの塩味ガッチリ豚肉ソテーをおみまいしてくる
…
オレなんかした?
悲しい気持ちになったので、家を飛び出しました
いまオレは流氷を見たい…
一緒に流れていきたい…
それじゃぁ、早速いってみよー☆
流氷とは
令和2年3月6日に稚内市とともに根室市は流氷初日を迎えました
と言っても【流氷初日】とは『視界外の海域から漂流してきた流氷が視界内の海域で初めて観測された日』なので、接岸した日ではありませんよ
とぉ~~~くに見える程度です
水平線にうっすら白いのが見えますか?
それが流氷です
根室市は例年よりも24日遅い流氷初日となり、史上4番目の遅さとのこと
そもそも『流氷』って何?
よく聞く『氷山』や『北極圏の氷』も広義の『流氷』です
その中でも日本人にとって一番馴染みのある『流氷』は、オホーツク海の流氷で、アムール川の河口でできた氷が南下しながら成長してきたものになります
北海道に流れ着いた流氷は、いわばロシア生まれの日本育ち
しかし、どうやら『流氷』と『海氷』との違いは厳密には区別されていないようです
【海氷】とは海に浮かぶ氷の総称で、【流氷】とはその海氷のなかでも定着せずに漂流している氷を指すそうです
一般的に海氷とは、この画像のような海水が結氷して出来た氷を指すことが多いんです
そうこれらが海が結氷してできた【海氷】
ここは12月には結氷していました
今回の流氷と同じ場所から撮影したものです
で、これが【流氷】
いや、全然わかんねぇって!!
流氷チェアリング
極寒マイナス22℃でチェアリング - East End Wilder
まずはじめに言っておきたいことは、流氷に乗ったりすることは絶対にマネしないでください(説得力ねぇー)
毎年、流氷観光をしてはしゃぎすぎて海に落ちる人や沖に流される人が後を絶えません
ワンパクはこの海域の潮の流れを知り尽くしているので多少の無茶はできますし、なによりワンパクはいま流氷と一緒に流されていきたい気分なんです…
カレーが辛すぎるよぉ…
口が痛いよぉ…
なんかしたかなぁ…
流氷初日から数日後には春の嵐で、気温が高くなり雨が降る予報なので、流氷は全て溶けて終わりを告げるでしょう
今年は流氷が来るのを諦めていて、「来たとしても遠くに見えるだけかなぁ」と思っていましたが、遠くにある流氷本体よりも先に漂着している先発隊がありました!!
崖の上から撮影したものですが、白い筋を引きながら流れて着いていることがわかります
間違いなく流氷です!!
さっそく崖を降りてさっさと流氷に乗っちまうぜ☆
行き先はユジノサハリンスクで!!
流氷コーヒー
まずはコーヒーを飲むために流氷を解かしましょう
なんか鍋が汚ねぇなぁ
脂浮いちゃってるけどなにこれ?
焚き火臭いし…
ん?これってもしかして…
ナチュラルシェルター 後編【野営】 - East End Wilder
かまくらのときは違うクッカー使ってたなぁ…
そういえば、このクッカーはあのときから洗ってないから…
1ヶ月前のエゾシカスープの脂だ(笑)
ま、大丈夫っしょ!!
さぁ、ここで【ククサ】の登場です
コーヒーを飲むためのカップすら持っておらず、買うことすらも忘れていたワンパクですが、ちゃんと買いました
標津線厚床支線【廃線探訪】 - East End Wilder
本物のククサは、白樺のコブから作ったもので数万円もする非常に高価なものです
白樺のコブ自体も稀少性が高く、非常に高値で取引されています
これは2,000円くらいのなんかの木でできたやつだけど、今度、白樺でのククサ作りに挑戦してみようと思います
ミルでコーヒー豆を挽いていきましょう
なんか紙のやつグチャグチャだわ
てか、どれくらいの豆の量を挽けばいいかわかんなかったから、どっさり入れちゃいましょう!
流氷コーヒー完成!!
かんぱぁ~い!
エゾシカの出汁が効いてるぜ☆
ウソです(笑)
コーヒーは淹れる水が悪くても飲むことができるので、軍隊の【レーション(戦闘糧食)】に採用、配給されていたほど
コーヒーにまだ慣れていないワンパクがコーヒーの苦味の中からエゾシカの出汁を見つけ出すことはかなり難しいです
それにしてもこの景色を独り占めできるなんて、とても贅沢です
ギュゥゥゥ…
ドゴン!!
おっ!
潮の流れが変わりましたね
接岸部分に亀裂が入りました
本当に流されてしまうので長居はできません
亀裂に海水が染み出し、乗っていた流氷が岸から離れていきます
さて、いつもの儀式をしましょう
氷を切り出しました
決して氷の質としては良いものではありませんが、気分的なものです
潮の香りがするワンパクの大好物【アイラモルト】でハイボールを作ろうかな?
流氷が接岸したときのワンパクの密かな楽しみなんです
バイバイ!
また来年乗せてくれよー!