East End Wilder

自然を遊びつくそうぜ!!のブログ【ガチサバイバル】

自由猟具【狩猟】

ハンティングスタイルf:id:wanpaku-yaseiji:20190719022201j:image

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決してテロリストでもサバゲー好きでも軍人コスプレでもありませんよ

狩猟について機能性を追求していった結果、軍用のものがワンパクにとってはベストでした

しかし、「夏にこんな格好は暑いだろう」と思っているでしょうが、撮影したこの日の最高気温は7月中旬なのに13度です

このとき履いていた長靴は「日本野鳥の会」の長靴で、履き心地・機動性・携行性で一番良いです

申し訳ないですが、野鳥の会の長靴を履いて鳥をハンティングしています

ただこの長靴は、雪道と水の中は全然機能しないので注意してください

マンガのように派手に転ぶことになります

 

普段の山歩きにはこれが一番!!f:id:wanpaku-yaseiji:20190715232547j:image

スパイク地下足袋です!

林業をしている方が主に使っているかと思いますが、機動性・安全性が特に優れていて、獲物を追ったり、木に登ったりするワンパクには欠かせない相棒です

靴下を履く場合はタビックスが必要ですね

 

獲物を追うために、ワンパクはザックを持ちません

タクティカルベストに入れることができる分だけ、道具を持って行ってます


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スリングショットです

微妙に折りたたむことが出来ますf:id:wanpaku-yaseiji:20190719121838j:image

大物猟と違って、鳥はカラーで物を見る事が出来るので自然界に近い色合いの服装になります

ちなみに猟友会の方達が被っている帽子やジャケットがオレンジ色なのは、猟場での誤射を防ぐために目立つ色にしていることと、鹿は暖色系の盲目になるので、都合がいいことから推奨されているからです

このスリングショットであれば、鳥やウサギなどの小型の動物であれば仕留めることができます

しかしいくらスリングショットが自由猟具だからといって、好き勝手になんでも狩ることはできません

 

自由猟具とはf:id:wanpaku-yaseiji:20190720003608j:image

狩猟免許は、『法定猟具を使用して狩猟をするため』の免許であり、狩猟行為自体に対して、免許が必要とされているわけではありません

【法定猟具】とは一体なんでしょう

それは銃・網・罠です

つまり、銃・網・罠を使って狩猟をする場合には免許を取得しなくてはいけませんが、それ以外の法定猟具に当てはまらないものを『自由猟具』といい、これを使っての狩猟の場合については、狩猟免許は必要ありません

素手で獲物を捕らえたり、スリングショット、ナイフ、石、ブーメランなどは自由猟具となります

 

北海道の狩猟期間は10月1日~1月31日

禁止猟法・猟具

狩猟鳥獣【鳥類28種類】【獣類20種類】

上限頭数

場所

 

狩猟免許があろうがなかろうが、上記は正規ハンターと同様に遵守してください

 

じゃあなぜいま狩猟期間じゃないのに、この記事をアップしたのか

それは夏にも楽しめる狩りがあり、それに関するものを購入してワクワクが止まらないからです!!

広い意味で狩猟とは、釣りや昆虫採集、山菜採集も狩りと言えるでしょう

しかし、何か忘れていませんか?

 

そう!それは海!!

 

海というフィールドでの狩猟があります!

 

スピアフィッシングf:id:wanpaku-yaseiji:20190725122624j:imagef:id:wanpaku-yaseiji:20190725122640j:image

スピアフィッシングという言葉を知っていますか?

ワンパクは全然知りませんでした

まぁ、ただのモリやヤスを使った魚突きです

それならわかりますよね

『とったどー!!』ってやつです☆

ワンパクの子供のころはよく磯で遊んだりしていましたが、実際にやったことはありませんでした

だってそんなことしたら海が冷たくて死んじゃうから

ワンパクの住むところには海水浴場なんてありません

それくらい寒冷な場所なんです

それがオホーツク海です

ラッコ、アザラシ、トドなどが普通にいる海ですよ?

泳げるわけないっスよ!!

 

ワンパクは元競泳選手です

なので、海とはいえ潜水や泳ぎには多少なり自信はあります

ウエットスーツを買ったりすることができる大人になった今、寒さの問題も解消されるので、改めて魚突きをやってみたくなってスピアを買ってしまいました!

 


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水刀です

両刃ですが、日本で所持が禁止されている【ダガー】には該当しませんが、使用目的もなく持ち歩くことは禁止されています

ダイビングナイフともいいますね

刃の先が、二枚貝を開いたり、岩から貝を剥がしたりできるように平らな形状になっています

純粋なナイフとしての評価は低いですが、タフに扱えるし安価なので気に入っています

 

ワンパクのうっかりが炸裂!

やっちまった!!

水産庁と北海道のホームページの『遊漁の部屋』を確認したら、購入したスピアは【モリ】に分類されるので、スピアフィッシングできないかも!!

結局は遊漁する場所の管轄の漁業組合に確認しなくちゃいけないのよ

めんどくせぇ~

漁師っておっかねぇんだよなー

やだなぁ

そりゃ狩猟に決まりがあるように、当然海にも決まりがありますよねぇ

衝動買いしちまったぜ!

 

余談
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山刀です

水刀と同じシリーズで販売されていたので、セットでAmazonで購入

刃の裏に深さを測るための目盛りがついています

水刀と同じく【ダガー】には該当しません

土を掘るために刃が湾曲していますf:id:wanpaku-yaseiji:20190731124255j:image

スコップを携帯することを考えたら、簡単な土掘りはこの方がいいかもしれませんね

 

 

 

 

スジクワガタ【昆虫採集】

ルッキング採集(樹液酒場)f:id:wanpaku-yaseiji:20190728125754j:image

今回は『樹液酒場』の様子を見に千歳市にやってきました

この森には、かなりの数の『樹液酒場』があるのでワンパクはよく訪れます

樹液酒場』とは、自然に樹液が染み出し発酵し、たくさんの昆虫たちがこの樹液を舐めに来て賑わっている様子が、酒場のようであることからそう呼ばれています

クワガタだけでなく、スズメバチや蝶や蛾、カナブンなども集まってきます

毎年採集の成果が上がる樹液酒場や、オオクワガタが毎年住処にする木を『御神木(ごしんぼく)』と呼んだりもします

この森の実績は、オオクワ・ミヤマ・ノコ・コクワ・アカアシ・スジ・オニで、特にスジクワガタの極大歯型の実績がすごく、コクワサイズのスジクワガタが採集できます

この日の現地の最高気温は32度で、新月、無風、最高のコンディション!

午後六時を回って少し気温が落ちたところで採集を開始するため、ワンパクは家を当日の午前10時に出発

高速道路を使わずに、国道274号線をひたすら行き、日勝峠を越え樹海ロードを越えます

高速道路はつまらないので、ワンパクは極力使いません

480㎞を八時間かけて千歳市に到着し、早速クワガタ採集へ!

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おっ!立派なカタツムリです

タツムリはほぼ100%寄生虫に寄生されているので、触ったら必ず手を洗いましょう

食べる場合は、必ずよく火を通してください

寄生虫についてはとても面白い世界なので、近いうちに記事をアップしますねf:id:wanpaku-yaseiji:20190729225748j:image

クワガタ採集をしていると、『あっ!いた!』と一度は必ず勘違いさせられる甲虫【キマワリ

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オサムシやカミキリムシもお出迎えf:id:wanpaku-yaseiji:20190729230125j:image

カマドウマの仲間の【モリミズウマ】

通称『便所コオロギ』

クワガタ採集には必ず付き物の昆虫ですf:id:wanpaku-yaseiji:20190729230302j:image

ヘビトンボ

『孫太郎虫』の名前で漢方薬としても使われる昆虫

ヘビでもトンボでもなく、独特のフォルムはおそらく恐竜時代から姿を変えていないであろう太古の昆虫のような趣き

囓られるととても痛いので注意

 

この日もなかなかクワガタに出逢えません

コンディションはベストだったはずなのですが、採集場所の状態から察すると、ワンパクが到着する直前までかなり強く雨が降っていたようです

こうなると、クワガタたちは給餌のための移動はせず、樹液酒場の発酵臭も消されてしまいます

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【シデムシ】の幼虫が獲物を食べていますf:id:wanpaku-yaseiji:20190729231834j:image

【ムネアカオオアリ】が獲物に群がっていますね

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【ドクベニタケ】

いままでのアウトドア生活においてキノコ採取は避けてきましたが、今年から始めようと思います

 

樹液酒場を探せ!!

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樹液酒場』はこんな木の根元にもあったりします

少し土や葉っぱをほじくり返しただけでクワガタがゴロゴロ出てくるなんてことも珍しくありません

まずは『樹液酒場』を臭いで探します

結構離れたところからでも匂うので、一度この臭いを覚えたら、簡単に『樹液酒場』を見つけることもでき、クワガタ採集も成果が上がるようになります

臭いの感じ方は人それぞれですが、ワンパクに『どんな臭い』か問われれば、『下痢ウ〇チが発酵して少し酸っぱい感じ(ヨーグルト系)』と答えます

『古い牛乳を飲んで腹を壊したときのウ〇チの臭い』とでも言いましょうか

ただこの日は雨で臭いも流されたようで、酒場にはお客様が一人もいらっしゃいませんでした

他のいくつか酒場も同じように閑古鳥です

 

スジクワガタf:id:wanpaku-yaseiji:20190729234832j:image

やっといました!

スジクワガタの中歯型オスです

このクワガタは飛ぶことができません(飛ぶ姿が確認されていない)

あれ?片方の大顎に欠損があります

スジクワガタは体は小さいですが、日本のクワガタで一番気性が荒い種類です

もしかしたらこの大顎の欠損は、闘いの古傷かもしれません

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ドルクス属で、寿命は自然界で2~3年・飼育下では3~4年ですが、飼育には向いていません

気性が荒すぎるので、ペアリングはできません

オスとメスを一緒に飼育ケースに入れたら、次の日には、かなりの確率で、オスの脚全てもがれてダルマ状態になっているか、メスの頭が体から離れているかしています

また、どうしても産卵させてブリードしたい場合は、メスだけ採集して大きな飼育ケースにたくさんの産卵木を入れて、たくさんのメスを投入すれば効率的で成功率も上がりますが、それもオススメしません

なぜなら森の『樹液酒場』を作っているのはこのスジクワガタだからです

このクワガタがいなければ他のクワガタもワンパクも困ってしまいます

なので今回はリリースします☆

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ワンパクが過去に同じ場所で採集した極大歯型スジクワガタの標本(形成段階)

画像の『WD』は、野生種(ブリードではない)ことを意味しています

 

クワガタの違いf:id:wanpaku-yaseiji:20190730001330j:image

【スジクワガタ】ドルクス属

大顎の中央に台形の内歯があり、極大歯型には先端にも突起がみられる

小さな個体には台形の内歯はなく、大顎中央が少し膨らむ程度(小型コクワガタと似る)

また名前のとおり、背中にはスジが入るが、大型個体にはそれがなくなる

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コクワガタ】ドルクス属

内歯の中央に1つ歯があり、大歯型以上には大顎の先端に突起がみられる

手足が他のクワガタよりも短く、平たい体つき

丈夫で、飼育しやすく、ブリード個体では55㎜を超えるものを作出できる

初めてブリードに挑戦する方にはオススメの種類ですよ

オオクワガタの近縁種で、自然界でも【オオコクワガタ】と呼ばれるハイブリッドがいる

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【アカアシクワガタ】ドルクス属

大顎の内歯が0~4本あり、体の大きさによって変化する

名前のとおり脚が赤いのが特徴f:id:wanpaku-yaseiji:20190730001417j:image

灯下採集などで地面を歩いているよりも、壁や木を上っていることが多い

冷涼な気候を好み、北海道では普通種

画像のアカアシクワガタはワンパクが採集してから3年も生きていました

採集したときから前脚が欠損していたのですが、他のクワガタと一緒に飼育できないほどの気性が荒らさからティラノサウルス=レックスにあやかり『レックス』と名付けていたクワガタです

 

旅のこぼれ話
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樹海ロードを過ぎると、町営穂別キャンプ場があります

道内のキャンプ場は100カ所以上行ったことはありますが、ここのキャンプ場はその中でもワンパクが大好きなキャンプ場です

場内を流れる川で釣り(ヤマメ)や川遊びもでき、サイトの奥に行けば原生の森が広がります

この日は土曜日ということもあり、大変賑わっていました

またさらにサイトを拡張したようです

ファミリー向けのキャンプ場で、オートキャンプもできますよ

ワンパクが札幌在住の頃にはよく妻と来ていました

このキャンプ場はペットの入場が禁止されているので、最近は来ていませんでしたが相変わらず手入れの行き届いた素敵なキャンプ場でしたよ

 

画像の掲載はしませんが、先般の地震災害による甚大な被害があった厚真町にも行ってきました

ここにはよくクワガタの採集に来ていましたが、実際に訪問してみて言葉になりませんでした

被害に遭われた方にお悔やみ申し上げます

 

今回の旅は、道東~日勝峠~樹海ロード~千歳市~札幌~厚真町~新日高~浦河~天馬街道~大樹町~浦幌町~道東で、一泊二日走行距離1040㎞のクワガタの旅でした


昆虫採集【北海道編】 - East End Wilder

 

ケブカスズメバチ【昆虫採集】

膜翅目(まくしもく)
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簡単に言うとハチです

ワンパクは昆虫の中でも大好きな種類の一つです

ミツバチやマルハナバチなんかはふわふわだし可愛い顔してるし、スズメバチはかっこいいし、ハラアカマルセイボウなんかは宝石のように美しいです

ワンパクは毎年、マルハナバチの蜂の巣を襲い(?)、蜂の巣にストローをぶっさしてハチミツを拝借することが恒例になっています

ミツバチではない種類のハチミツは味も薄く、とても美味しいとは言えませんが、ワンパクにとってはなんだかヤミツキになる味がするんです

薄いポカリのようなそんな感じ…

あ、ミツバチ以外のハチミツを食べることは、絶対にオススメしません!

雑菌が多すぎるので、腹を下しますよ

ワンパクは昔からの習慣なので平気ですが…

ミツバチは体内でハチミツを濃縮する機能を持っているので、雑菌もそのときに処理されるんです

まぁ、ハチに刺されまくりながら巣にストローをぶっさしてハチミツを飲もうとする人なんかいないと思いますが、一応マネはしないでね

 

亜種キイロスズメバチf:id:wanpaku-yaseiji:20190726004009j:image

今回はハチミツが目的ではなく、飼育のためにケブカスズメバチの巣をターゲットにします!

スズメバチ属の中で一番小さい種類になります

ケブカスズメバチって聞き慣れないですよね?

実は本州以南で亜種がキイロスズメバチです

これはよく聞きますよね

非常に攻撃性が強く、一万匹以上のとても大きな巣を作ったりすることでも知られ、日本で一番被害件数の多いスズメバチの仲間です

だから、本種より亜種のキイロスズメバチの方が有名になるのでしょう

スズメバチの仲間を判別(種の同定という)するときには、正面から顔面を見ましょう

顎の上にある『頭楯』の下端の突起の数や形を見るのと、胸や腹の縞模様の配列等で判別します

 

採集方法は簡単!

防護服なしで毒針に刺されながら巣ごと虫取り網で捕獲します

絶対に絶対にマネしないでください!

ワンパクは極度の暑がりなので、防護服NGで、もう何百回と刺されていますのでいまさら要らないんです

 

スズメバチの幼虫飼育に挑戦!f:id:wanpaku-yaseiji:20190726011431j:image

こぶし大のケブカスズメバチの巣が捕れました

割ってみましょうf:id:wanpaku-yaseiji:20190726011614j:image

見た目は硬そうですが、非常に薄い和紙のようなしっとりした手触りです

それが何枚も重なっているだけの脆いものなんです

ん~、例えるなら薄さも重なり具合もクロワッサンかな?

サクサクしてないしっとりタイプのデニッシュ生地!

あっ!!ノースマン(千秋庵)の生地だ!!

北海道の方ならわかってもらえるはず

 

巣を標本にしたい場合は、スプレー式のニスやラッカーを吹いて保存する博物館や資料館などがありますが、本来の質感が失われツヤがでてしまうので、ワンパク的にはデッサン用のチフスがオススメ!

ニスやラッカーより保存性は強くないですが、本来の質感をそのまま生かせます

あれ?逆さまでしたf:id:wanpaku-yaseiji:20190726011659j:image

蜂の子がいますね

元気に動いています!


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真ん中の穴の奥に小さい白いものがあるのがわかりますか?

タマゴです☆

あとは幼虫

小さいものから大きなものまで

色々なステージでこのときを迎えたようです


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ネットで調べてもスズメバチの幼虫の飼育について触れているサイトやブログが見つからないので、ワンパクが挑戦してみたいと思います!

働きバチが幼虫にあげる肉団子の代替えをどうするか

考えるだけでワクワクしてきますねぇ!

結果は追って報告します☆


昆虫採集【北海道編】 - East End Wilder

ノコギリクワガタ【昆虫採集】

灯火採集

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北海道のクワガタ採集は、種類にもよりますが、基本的に灯火採集になるかと思います

灯火採集は釣りでいうところの【五目釣り】ですね

なにが捕れるかわからないのが面白いです

画像のような、ガや小さい昆虫が集まる街灯を丹念に見ていきます

コンビニや自販機の灯りでもオッケー!

玄関先に大きな扇風機を設置しているコンビニは、灯りに虫が集まってくるのを散らすために回しているので、逆を言うと、扇風機があるコンビニはクワガタが来る可能性が高いです

コンビニの外で昆虫を採集する場合は、一応コンビニの店員さんに許可を取りましょう

店長さんがわざわざワンパクのためにクワガタを捕まえておいてくれているコンビニが道内に何箇所かあります

実にありがたい!!

以前にも記事をアップしていますが、北海道では一番成果があがる採集方法ですよ☆

7月も下旬になろうかとしているのに、まだまだ気温が上がらないのですが、この日は夜の気温が18度になるとの予報だった標茶町に灯火採集に出陣しました!

風はなく、月も厚い雲に覆われ見えず、湿度も高く、気温も18度(この地域では気温が高い方です)!

つまりベストコンディション!!

ジリ(方言で、霧雨のこと)が出てるけど、気にならない程度

さぁ、今日は何が捕れるかな?


夏の昆虫
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スジコガネがいました

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ヒメクロオサムシも集まっています

まだまだ寒いとはいえ、もう夏の昆虫がでてきていますね

肝心のクワガタがいないので、場所を変えてみます

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クワガタの遺骸たち

街灯に集まった昆虫は、夜のうちにキツネなどの餌食になります

キツネが来なくても、朝明るくなるまで街灯のそばでウロウロしていたなら、カラスなどの鳥たちがクワガタを襲いにきます

動物たちにとって昆虫は貴重な食料源です

クワガタたちも決して例外ではありません

残骸がある街灯にはまた必ずクワガタが来ます

しかし、この日はワンパクの見込み違いでしょうか

なかなかクワガタにご対面できません

いつもこの街灯にはクワガタ各種・カブトムシなどが群れているんですけどねぇ

場所を変えます


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とあるコンビニにやって来ました

このコンビニは数は少ないものの、必ずクワガタの実績があるところです

ヤママユガの仲間のオオミズアオの死骸がありました

北海道では最大のガだと思います

ガって素敵な名前が付いているものが多くて、オオミズアオのように実際に美しいものも多いんですよ

 

ノコギリクワガタ採集方法

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やっといました!

ノコギリクワガタのメスです

他のクワガタのメスと比べて、全体的に見たときに体が紡錘形(タマゴ型)なのが特徴です

難しく言うと、前胸甲背板がえぐれておらず…みたいな感じなので、こんな説明はしません

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ひっくり返してみた☆

ミヤマクワガタのメスと比べて、足の付け根の部分に黄色いマークが付いてないですし、力も若干弱いです

 

近くに、昔ながらの電柱がありましたf:id:wanpaku-yaseiji:20190722123824j:image

木で出来た電柱です


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立派なノコギリクワガタです

ノギスを忘れてしまったため、正確に測ってないですが、65mmくらいでしょうか

北海道ではミヤマクワガタが多くて、ノコギリクワガタは少ないです

この個体は、大顎が大きく発達し、強い湾曲がある極大歯型のいわゆる『水牛』とまではいきませんが、十分立派な大歯型ですねf:id:wanpaku-yaseiji:20190722124501j:image

ひがし大雪自然館にあった大顎の形状が違う標本

説明の中に、『幼虫時代の栄養状態などの~』とありますが、幼虫時代の栄養状態で、大きさや形状に影響がでるのは第2令~3令にかけての期間になります

 

ノコギリクワガタは昼間にも活動をする種類なので、昼間はルッキング採集、夜は灯火採集を行うと効率よく採集できます

ハルニレ・ミズナラに加え、河川沿いのヤナギなどの木にいることが多いです

場所によっては、鈴なりにメスとペアになったノコギリクワガタがいることもあります

採集期間はだいたい7~9月上旬くらいまでです

今回このノコギリクワガタたちはリリースしました

 

 

ノコギリクワガタ飼育方法f:id:wanpaku-yaseiji:20190723122413j:image

以前にアップしたミヤマクワガタの飼育方法と基本的に同じで構いません

ただ、昆虫マットはカブトムシ用ではなく、クワガタ用の方がいいでしょう

昆虫マットの違いは、カブトムシは土の中にタマゴを産むことから、カブトムシ用昆虫マットの内容は腐葉土で、クワガタは木の中にタマゴを産むことから、クワガタ用昆虫マットの内容は木のクズを中心とした成分になっています

気性が荒く、ミヤマクワガタやカブトムシと一緒に飼育すると、致命傷を与えかねませんので単頭で飼育しましょう

ワンパクのイメージですが、ミヤマクワガタは、自分が絶対に勝てるであろう相手には気性が荒い態度をとり、ノコギリクワガタは誰に対してでも気性が荒いです

ノコギリクワガタミヤマクワガタは1年で、その命を全うする種類なのですが、少しだけ寿命を延ばす方法があります

画像のようなプリンカップで飼育するなど、狭い環境ではエネルギーの消費が少なくなるため、秋の終わり頃まで飼育することができます

本来は飛ぶことが上手なクワガタで、活動量も多い種類なので、本来のあるべき姿ではないことには留意するべきです

ブリードする場合は、プリンカップに昆虫マットを入れて、幼虫を単頭で飼育します

プリンカップに入れる昆虫マットは、オオクワガタ用(ドルクス用)のオオヒラタケなどの菌糸が入ったものではなく、普通のクワガタ用昆虫マットを使用してください


昆虫採集【北海道編】 - East End Wilder

 

旅のこぼれ話f:id:wanpaku-yaseiji:20190723132404j:imagef:id:wanpaku-yaseiji:20190724002325j:image

標茶町で灯火採集をしていると、川の向こうからカラオケの音が聞こえてきました

繁華街に近い富士公園でイベントでもやってるのかな?と思い、灯火採集も成果が上がらずにいたワンパクは、音の鳴る方へ向かいました

繁華街の一画に空き地があり、そこで祭り(?)というかイベントが催されていましたよ

なんの祭りかは結局わからずでしたが、小さいながらも活気がある感じでしたf:id:wanpaku-yaseiji:20190723235404j:image

プロの歌手の方と、地元標茶の『ミツキ』という方が一緒に歌ったりしていました

会場には、標茶牛なる名産があり、その牛肉を会場で炭火で焼いて頂くこともできる席もありましたよ

最近の各地方で催されているお祭りやイベントは、騒音の問題からか、早い時間に終わってしまうものが多いなか、ここは22時くらいまでやってました

きっと夏休みで地元標茶に帰ってきた人たちもこの中にたくさんいるんだろうなぁ

『地元』があるってとても幸せなことですよね

 

 

 

 

 

【山の不思議話】野犬との出逢い

弱肉強食の住人
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どんなに心細かっただろう

どんなに不安だったのだろう

どんなに怖かっただろう

 

そんなことを思うと、いまでも胸がギュッと締め付けられる

 

人など来ないような山奥に彼女はいた

産まれたばかりの子供を2匹抱えて

 

いつから彼女はこの生活をしているのだろう

もしかしたら飼い犬だったかもしれない

もしかしたら産まれてからずっと野性だったのかもしれない

いずれにしても、人間に心を許さなかったところからも、長い間、この野性の世界の住人だったのだろう

 

キツネやクマなどの獣や、オオワシやフクロウなどの猛禽類たちがいつ自分の子供におそってくるかわからない恐怖と闘いながら彼女は懸命に生きていた

通常、犬は6~10頭は子供を産むが、現に彼女の子供は2頭しかいない

栄養状態が悪く出産数が少なかっただけなのか、獣に襲われ我が子を失ったのか、はたまた自分の命を繋ぐため、自身で我が子を食したのか

どうであれ、過酷な状況のなかで彼女は生きていたに違いない

 

彼女の体は痩せこけ、毛は薄い

明らかに栄養失調だが、子供のために乳房は大きく膨れているので、犬としての体のバランスが変に思えた

 

 

初めて彼女と出逢ったのは、ワンパクがいつも籠もる山でのこと

あの「主(ぬし)」のいる山

 

ワンパクが山に入るのは、朝でも夜でも関係なく入林する(絶対にオススメしません)のですが、そのときも夕方6時を過ぎたころに入林しました

車から降りた途端、

「わんっ!」

と一度だけ強く吠えました

「クマか!?」と最初は驚きましたが、すぐに「犬!?」と思い、声のする方へ近づくと、産まれたばかりの仔犬を守る母犬の姿がありました

痩せこけた体で震えながら必死に仔犬を守っています

 

車にあったスナック菓子をあげたのですが、彼女は警戒心が強く、食べません

彼女に近づくことすらできません

仕方なくワンパクはその場から離れると、スナック菓子に寄っていき、むさぼるように食べていた

この日は山に入るのを諦め、近くの町へ戻ります

その車中で、妻とワンパクはずっとその犬のことを考えていました

「彼女にお腹いっぱい食べさせてあげたい」

「仔犬はお腹を空かせていないだろうか」

 

そのまま妻とワンパクは無言でコンビニに入り、犬のエサを大量に買い、いま来た山に再び向かいました

 


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秋の夕暮れは早く、再び山に着いたときには、辺りはもうすでに闇夜に包まれていました

ヘッドライトの光の先に浮かび上がる彼女の姿がありました

とてもこの闇の恐怖と寒さを彼女が乗り越えられるようには見えません

早速、エサを彼女の近くに持って行きますが、一定の距離以上は近づかないように逃げていきます

食べ残しがあると、他の獣を誘引してしまう恐れがあるので、一食分だけエサを紙皿に入れ、巣の近くに置いた

ワンパクと妻が車に乗り込むと、彼女はすぐにエサに飛び付き、平らげたあとに、巣の近くにある川へ水を飲みに行った

 

車を回し、家路につこうとすると、彼女は御礼を言うかのように、川から上がってきて、お座りをしながらこちらを見届けていた

その姿がテールランプの赤い光で闇夜に映し出され、ワンパクはバックミラーで彼女の姿が徐々に小さくなっていくのを見ていた

 

助手席で妻は涙を流していた

 

こんな山奥に、彼女をたった一人にさせてしまったような感情と、なにもしてあげることができない自分

彼女がこちらを見届けていた姿が頭から離れないようだった

 

妻もワンパクも大の犬好きだ

結婚してから犬を飼っていなかったのは、二人の子供が産まれてから犬を飼おうと決めていたからだ

しかし、ワンパク夫婦は子宝には恵まれずに、不妊治療を受けていた

 

当時ワンパクは、多忙を極める部署に配属されていたので、帰宅は日付をまたぐのがあたりまえだった

彼女と出逢った翌日、いつもより早い23時すぎに帰宅したのだが、妻はワンパクが考えていることをお見通しだったようで、二人はそれから2時間かけて“彼女”に会いに行った

 

次の日には、妻はうれしそうに鼻歌まじりで彼女のエサを用意していた

そしてまた会いに出掛けた

 

そして次の日も

次の日も

 

毎日彼女に会いに出掛けた

 

ある日、そこに彼女はいなかった

 

彼女の危機

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この日、この場所に着いたのは午前二時すぎ毎日このくらいの時間にワンパク夫婦がここに来ていたので、彼女もいつしかそれを待っているかのように、巣から出てきていて、車のヘッドライトが見えると林道の入り口まで出迎えていてくれた

しかし、この日彼女の出迎えはなかった

巣を見ても彼女も子供たちもいない

 

『住処を変えたか?』

少しの間ではあるが、お互いに築き上げてきた信頼関係を思うと少し悲しくなった

だが、淋しくはあるが後腐れがなく、これが一番いい結果だったのだろう

彼女たちの選択を応援してあげようと同時に思えた

 

ここは常に野生が支配している

そもそも弱肉強食の世界に、手出ししたワンパクが野暮だったのだろう

 

巣の周りに彼女たちの遺骸などはないことがせめてもの救いだった

 

虚無感と淋しさを抱えながら、持ってきていたエサを片付け、車へと乗り込んだ

車を発進させ、舗装道路に出たあたりでキツネのように見える影があった

二人は車を飛びだした

 

彼女だっ!!

 



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彼女に駆け寄り、安堵の声をあげた

しかし、彼女の様子がおかしい

人間には伝わらないが、彼女が何か話している

鳴き声にもならないようなかすれた声で、『ワゥワアーゥアアワァ』

何かを伝えたいらしい

助けを求めるような、すがるようなそんな言葉に思えた

そして、その助けが『今』必要なんだと

 

『どうした?』と問いかけても、当然答えてはくれない

ただ『ワゥワアーゥアアワァ』と同じ言葉をワンパクを見つめて何度も繰り返すだけ

もうこのときは緊急事態だったためか、彼女はワンパク夫婦に体を触らせてくれていた

 

『ワゥワアーゥアアワァ』

 

舗装された道路に彼女の足跡が残っている

彼女が水に浸かった様子もない

 

『血だ』

彼女の足からは、大量に出血していた

それが、舗装道路の遙かむこうから続いていた

『子供たちはどうした?!』

『ワゥワアーゥアアワァ』

また彼女は同じ言葉を発する

そしてしきりにワンパク夫婦の車の匂いを嗅ぐ

後部座席のドアを開け、

『乗るか?!』

と促しても、車の中の匂いを嗅ぐだけで、中には入ろうとはしなかった

警戒心はまだ完全には解かれてはいないうえ、子供たちを置いていくわけにはいかないということからだろう

ということは、子供たちは無事?

周りを必死に探すが、子供たちは見当たらない

彼女の血の足跡を辿ってもみたがやはり子供たちはいない

ワンパク夫婦がずっと子供たちを必死に探している間、彼女は車の匂いを嗅いでいた

何度か彼女を車に乗せようと試みたが、やはり乗る気配はない

 

なぜ彼女は怪我をしているのか

なぜ子供はいないのか

なぜ彼女は取り乱しているのか

 

さっぱりわからないまま、状況は変わることはなくすでに空が白み始めていた

 

もう帰らなければ

彼女にはちゃんと巣に戻ることと、ちゃんとエサを食べること、足の傷を早く治すこと、そして【なんとかする】ことを伝え、帰路につくこととした

『ワゥワアーゥアアワァ』

帰りの車中でも頭から離れない

2、3日後にはその年の最大の寒波が来る予報だった

その寒波を彼女たちは乗り切ることはできないだろう

 

ワンパクは妻に言った

『彼女だけでも飼おう。万が一、子供たちも無事だとしたら全員飼おう。』

涙を流している妻は頷いた

仕事の合間に調べていた保護団体を妻に教えて、昼間のうちに連絡をとるよう伝えた

 

どうか子供たちが無事でありますように…

 

 

小さな命

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保護団体に連絡したあとすぐに折り返しの電話があった

保『無事に保護できました』

保護団体では手に負えず、保護団体から自治体へ保護要請をしたとのことだった

ワ『子供たちは無事ですか?』

保『ええ、無事に二頭保護しましたよ』

ワ『やったー!よかった!!ホントよかった!

保『それより本当に三頭引き取りされるんですか?』

後から知らされたことだが、電話で保護を依頼しておきながら、いざ引き取りとなると尻込みする人が多いため、このような確認をしているとのこと

ワ『子供たちはどこにいましたか!?』

保『え?普通にいましたよ?そのへんの草むらに…』

ワ『えっ?えっ?!普通に?!』

保『えぇ、普通に日なたぼっこしてました』

 

 

ズッコーーーーン!!

 

ワンパクが朝方まで必死に探したのはなんだったの?!

あんなに必死に助けを求めていたのはいったい何?!

 

 

安寧を求めてf:id:wanpaku-yaseiji:20190717225209j:image

彼女たちを引き取りに保護施設に向かった

彼女はなんの抵抗もすることなく差し出した首輪を付けさせてくれた

子供たちを彼女から取り上げても、不安そうにしたり怒ったりすることもなかった

彼女は保護された時点で、もう誰のもとに行くのかを悟っていたのだと思う

 

彼女たちをワンパクの家に連れ帰った

毎日3回の散歩

エサやり

寒波で天候が荒れて不安がる彼女の隣で寝たこともあった

それでも彼女は心を開かない

家に連れてきてからちょうど一週間が経ったあの日を忘れはしない

ワンパクが朝、寝室から出てきて階段を降りたとき、階段の下で尻尾を振ってワンパクを待つ彼女がいた

心の氷が溶けた瞬間だ

初めて彼女が尻尾を振った

おもわず彼女を抱きしめた

 

 

彼女はトラウマなのだろうか、天候が荒れるとパニック状態に陥る

玄関のガラスを割って脱走したり、電話線を引きちぎったり、お気に入りのソファに穴を空けたり、テレビを破壊したり、家の大黒柱をかじって細くしてしまったり

それでも少しずつ少しずつ心の距離を縮めていった


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子供たちはどんどん成長していったf:id:wanpaku-yaseiji:20190717225300j:image

 

一人で歩けるようになり

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乳離れして、エサを食べるようになり
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母犬はすっかり甘えるようになり
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ますます子供たちは成長し
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思っていた以上にデカくなり
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どこに出掛けるにもいつも一緒

すっかり甘えん坊
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母犬は我が子の子守もしてくれます
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昔から犬は安産の神様といいますよね

この犬たちが来てからというもの、いままでの治療がウソのように、次々と不妊治療がうまくいき、元気な赤ちゃんを授かることができました

ワンパク夫婦はこの犬たちが、我が子を連れてきてくれたのではないかと思っています

『主(ぬし)』がいたあの山で、変わった力を持った生き物がいたとしても不思議ではありません


【山の不思議話】山の主 - East End Wilder

ちなみに、母犬はワンパク夫婦以外が我が子に近づくと、前に立ち塞がって吠えまくり、威嚇します

我が子が泣くと、隣に行ってあやしたり見守ったりします

 

それにしても、母犬が必死に助けを求めていたあれはいったい何だったのでしょう?

妻とたまにそんな話をしながら母犬が我が子をあやすのを眺めています


【山の不思議話】霊山 - East End Wilder

ワンパクの予備的装備

安全第一

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先週末に危険な目に遭ったばかりのワンパクが言っても説得力がありませんが、アウトドアをするにあたり、一番気にしなくてはいけないのが、『危険を回避し、安全に楽しむこと』が基本にあると思います

北海道において危険の代表格といえば、やっぱりヒグマ【羆】でしょうか

実際にヒグマの被害というのは、件数でいけばスズメバチの被害などの方が格段に多いくらいで、ヒグマとの遭遇率はかなり低いです

むしろ、ヒグマに逢ったらラッキーくらいなものです

そうは言っても、やはり怖い!

そこで、ネイチャーガイドさんや登山者が携帯することが多い【クマ撃退スプレー】がありますが、なにせ10000円くらいもする高価なものです

しかも消費期限もあり、使うか使わないかわからないものに10000円…

それでも命には換えられないのですから、高価でも携帯する人は多いはずです

でもワンパクにはちょっと手が出ません…

そこで!ワンパクは600円の【チカン撃退スプレー】で代用しています

クマ撃退スプレーと同じトウガラシ成分で、このお手頃価格!

しかも『ピーッ』とも鳴らない笛付き!

もしかしたらワンパクのような愚か者には聞こえない音色で笛は鳴っているのかもしれませんが…

スプレーの照射距離は数十センチと、超接近戦での使用になること間違いなし!

目的外使用になるので、責任も保証もできないですが、ワンパクにとっては安全第一と低コストを両立させた逸品です

この前のミヤマクワガタ採集のときも、持って行けばよかったと後悔しました

 

刃が鈍ったら…
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ビクトリノックスのダイヤモンドナイフシャープナーです

木を削ったり、獣の皮を剥いだり、肉を切ったりタフに使用しているとどうしてもナイフやナタの切れ味が鈍ってきますので、応急用で使用しています

太い木を切りたい…
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ワイヤーソーというもので、ワイヤー状のものに刃が付いているため、太い丸太を切る場合などノコギリの刃渡りを気にしなくてもいいので、予備的に持っています

長さは1㍍ほどで、300円くらいで売ってますが、耐久性がない消耗品です

なくしてしまいそうになるくらいコンパクトにポッケに入るので、他の小物と一緒に袋に入れています

ワンパクは山ナタで全てを済ませることが多いので、ラチェット(手斧)の扱いは未熟です

ラチェットも山ナタも両方熟練することができれば、ワイヤーソーの携帯も必要なくなりますね

太陽を見るべからず…
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SIGHTRON-TACシリーズ軍用の単眼鏡

耐久性、光学性能、防水性を極限まで追求した単眼鏡で、普通の人ならスコープとして使用するかもしれません

対象物までの距離や、対象物の大きさまでわかる優れ物ですが、ワンパクは銃ではなくスリングショットで狩りをするので、スコープで見なきゃいけないほどの射程距離はないため、狩猟では使用しません

ワンパクは木の上高くにいるヒメオオクワガタの採集に使っています

ヒメオオクワガタの採集は長さ15メートルほどの捕虫網を使っていますので、これは必需品ですね

緊急用に…
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masow LEDコンパクトライト(軍用)

1200ルーメンで500メートル先まで照射可能なのに手のひらサイズで、防水性能あり

しかも、バッテリーはUSBコネクタから充電可能

眩しすぎて視力が低下してしまうので、目に直接照射しないように注意が必要となります

ワンパクはよっぽど緊急でない限りアウトドアにおいて、ライトは使わないように夜を過ごします

夜にライトを使わなくてはいけない状況というのは、アウトドアスキルが未熟である証拠と心得ています

夜は焚き火の明かりだけで事が足りるように、明るいうちに全てを済ませることができるよう、精進しています


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ファイヤースターター

一度も使ったことがありません

緊急用で携帯していますが、火起こしのスキルが鈍ってしまうのがイヤなので、使用を避けています

 

 

 

 

留真温泉~糠平温泉郷~幌加温泉

十勝の温泉巡りf:id:wanpaku-yaseiji:20190710123707j:image

北海道の節分の豆まきは、落花生で行う家庭が多いので、本州向けでしょうか?

ま、とにかく十勝にやってきました!

十勝地方は食料自給率が1000%を超える超穀倉地帯です

日本の食を支えていると言っても過言ではないはず

ポテトチップスやアンコ、砂糖など必ず口にしているものには十勝が絡んでいますよ

六花亭や柳月などの有名なお菓子メーカーも多数あります

そんな十勝は実は温泉大国

広大な十勝地方は、秘湯から有名な温泉郷まで、色々な温泉と泉質で楽しませてくれます

留真温泉

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浦幌町道道947号線の行き当たりにある温泉です

山奥ですが、舗装もしっかりしている道路なので車で来るお客さんで結構賑わっています

この温泉のオールドファンは、リニューアルした施設に驚くはずです

温泉マニアの妻もびっくりしていました

8年ほど前にリニューアルして、コテージの貸し出しもしています

泉質は驚異のPH10アルカリ性単純硫黄泉!

つまり『美肌の湯』と言われるようなツルツル系の温泉です

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メニューの数は少ないですが、食事もでき、こういう施設にしては結構美味しいと思います

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湯浴み着着用を推奨していました

お体に残る手術の跡やコンプレックスがある方も気軽に温泉に入ってもらいたいという店主の配慮のようです

 

糠平温泉

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上士幌町糠平湖畔にある温泉郷で、東大雪のウペペサンケ山やニペソツ山の登山口があるため、登山者の拠点にもなっています

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温泉総選挙のリフレッシュ部門で第一位になったみたいですね

変わったところでは、洞窟風呂がある旅館もあったりしますよ

この小さな温泉街に、ホテル・旅館・コテージ・民宿、スキー場、キャンプ場、カフェ、ネイチャーセンターなどがあります

3年ほど前に妻と宿泊に来たときよりも、オシャレなカフェなんかは増えていましたよ

G.Wにはイベントなど盛りだくさんで、結構楽しめるかと思いますf:id:wanpaku-yaseiji:20190711004552j:image

湖畔近くにはキャンプ場があり、過剰な設備がないので、静かに時間を過ごせそうです

この温泉街にはコンビニはないので、買い物がある場合は、昼間のうちに買い揃えておきましょう

このキャンプ場より坂を下っていくと、湖畔に出ます

冬にはワカサギ釣りで賑わうそうです

また、糠平湖ではブラウントラウト外来種)も釣れるそうです

 

幌加温泉

糠平温泉郷より国道を北上していくと、f:id:wanpaku-yaseiji:20190711010105j:image

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有名な幻の橋『タウシュベツ橋梁』があります

今年は雨が少ないので、モロ見えです

モロ見えよりもチラッと見える方がワンパクは好きです

 

下ネタじゃないっスよ

 

さらに北上していくと、

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の案内板がありますf:id:wanpaku-yaseiji:20190711005406j:image

を通り、道の突き当たりまで坂を上がると、

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鹿の谷温泉があります

幌加温泉は現在この一件のみで、もう一件あった温泉施設は、店主死亡のため休業中とのこと

この日は、土曜日ということもあり、鹿の谷の駐車場は車で溢れていました

秘湯感たっぷりの温泉のはずなんですが、やはり行楽シーズンなんですねぇ

内風呂(混浴)、露天風呂(混浴)、女性専用内風呂があります

お客さんのほとんどが男性でした


秘湯 川北温泉【温泉】 - East End Wilder

 

旅のこぼれ話 ひがし大雪自然館

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糠平温泉郷に『ひがし大雪自然館』というネイチャーセンターがあります(入場無料)

ここのネイチャーセンターの満足感は道内屈指です!

ワンパクのお気に入り!

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ここは哺乳類を始めとする動物や、鳥類、昆虫などの小動物、魚類、鉱物、登山情報など様々な角度から自然にアプローチする施設になっています

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昆虫や魚の生体展示はやはり目を惹きつけますね

以前、ワンパクはここの学芸員さんにこの館のバックヤードを見せてもらったことがあります

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このときは色々なお話も伺えたので、大変楽しく過ごすことができました

 

いろんなイベントも盛りだくさんなので、是非興味のある方は行ってみてください!

ちなみにワンパクが行ったときは、トロッコに乗るイベントをやっていましたよ

夏休み期間は、昆虫標本を作るイベントもやるそうです

ワンパクはこの館の学芸員さんに【カワシンジュガイ】のことをコソッと情報提供して帰りました

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旅のこぼれ話2 ラワンぶきf:id:wanpaku-yaseiji:20190711015543j:image

足寄町特産のラワンぶきを見に行きました

3年前に台風が数発連続して北海道を直撃したため、多方面で被害が出ました

そのうちここも例外ではありませんでした

被害が出る前のラワンぶきの大きさになるにはあと数年かかるそうです

今度は3メートルにもなるラワンぶきを見に来たいものです