タケリタケ【キノコの採り方】
きのこの山
キノコ初心者のワンパクですが、キノコの話となると安易な下ネタに話がいきそうになる気持ちを抑え、キノコ採り名人を目指し日々精進しています
ワンパクのキノコ採取の目標を見つけました!
それは【タケリタケ】を見つけること!!
【タケリタケ】とは、食用ではないのですが、ひとつのキノコの種類ではなく、ベニタケ科・テングタケ科のキノコが、別の菌におかされてできる奇形現象で、それがゆえに発生場所も特定できないキノコです
キノコの形状ですが、チ〇コそのものです
名前から想像できるとおり、『猛っているチ〇コ』です!
しかもそれが、気候や場所によっては大発生することもあるそうです!
すげー!!
それは是非見てみたい☆
リアル『きのこの山』
あぁ、【タケリタケ】にワンパクキノコが負けてたらどうしよぅ…
結局下ネタになっちゃったぁ!
体はおっさん、頭脳はこども!健診結果の尿酸値は9.7、ガンマGDPと血中コレステロールは『要治療』!
そんなワンパクがまたキノコ探しに行ってまいりま~す!!(病院行け)
カワラタケ
硬くて苦いので食用には向かないとのこと
『抗がん剤の原料として注目されたことがある』と図鑑にはあるので、注目されただけで利用されなかったであろう悲しきキノコ
うわぁ!びっしり!かゆ~い!!
こういうのダメな人多いですよね
カイメンタケ
海綿体?
いえ、【カイメンタケ】です
『若いうちはビロードのような感触があります』と図鑑にありますが、
さっぱり意味がわからん
キン肉マン的に言えば『言葉の意味はよくわからないが、とにかく、すごい自信だ』って感じです
ビロードの感触って何?
早速調べてみました
『ビロード(英)』とは…『ベルベット(ポルトガル語)』のこと
へぇ!
学校の体育館の幕のやつだよね?
ちぇっ!
これも食べれないんだってさ!
カンバタケ
白樺や岳樺などのカンバ類に発生するから【カンバタケ】
とても安直なネーミングですねぇ
画像のものは老菌だと思います
『古くなるとコルク質になる』
『肉が固く食用には向かない』とのこと
キッコウスギタケ
毒あり!!
さぁ、『亀甲(きっこう)』とくれば皆さんもうおわかりですね
敢えて言いません
いやぁしかし、食べることができるキノコって、なかなか出逢えませんねぇ
まぁ、ワンパクがキノコの判別を間違えているだけかもしれませんが…
残念ながら今回は喰えるキノコにも【タケリタケ】にも出逢うことが出来ませんでした!
キノコ名人への道はまだまだ始まったばかり…
火熾しの基本【火口~薪編】
火熾し
サバイバルスキルの基本である火熾し
発火の方法は、マッチやライターなどを使用するものから、凸レンズなどを利用して集光し熱を発生させる方法、乾電池などから放電させる方法や、摩擦により熱を発生させ発火させる方法などいくつも方法はありますが、その火を大きな炎に育てていく過程で、段階的に炎を移していく1番最初の行程であり最も重要な『火口』をまず考察していきます!
火熾しの基本【発火方法】 - East End Wilder
火熾しの基本【焚き火の型】 - East End Wilder
火口
火口に求められるのは、燃えやすさと燃焼時間です
いくら燃えやすくても、燃焼時間が極端に短ければ焚き付けに火を移すことはできません
燃えやすさ:☆☆☆
燃焼時間 :☆☆☆
決して樹木から剥がしたりせず、倒木などから採取しましょう
【樹皮(左:ダケカンバ 右:シラカンバ)】
燃えやすさ:☆☆☆☆
燃焼時間 :☆☆☆
シラカンバ(白樺)もダケカンバ(岳樺)も樹木全体に油分を多く含むので、大きな炎があがり、焚き付けに引火しやすいのですが、火が持続しないので、丸めたり削ったり少し工夫が必要です
倒木などから採取しましょう
【綿毛】
燃えやすさ:☆☆☆☆☆
燃焼時間 :☆☆☆☆
ススキなどの綿毛でもなんでもオッケーです
最高の火口となりますが、密集して置いてしまうと表面のみが燃えてしまうので、綿毛を広げて置いて着火するのがオススメ
【針葉樹の葉】
燃えやすさ:☆☆☆☆☆
燃焼時間 :☆☆
一つ一つの火が小さいので、ある程度の量が必要になります
【動物の毛】
燃えやすさ:☆☆
燃焼時間 :☆
クサっ!!
燃やすと臭いだけ!
【麻紐】
燃えやすさ:☆☆☆
燃焼時間 :☆☆☆
ブッシュクラフトでは定番の装備なだけに、平時は麻紐を火口とすることが多くなるでしょう
【パラコード】
燃えやすさ:☆☆
燃焼時間 :☆☆☆
火口としての用途よりも重要な役目があるパラシュートコードなので平時には使わないと思います
ポケットの中の糸屑や靴の中敷きに付いているゴミなどは、意外に火口として優秀!!
タバコの吸い殻も優秀ですが、人の来ないような山奥では入手は困難
チャークロスの作り方
『チャークロスってなに?』という方もいるかもしれませんが、簡単に言うと炭化したコットンです
非常に優秀な着火剤(火口)で、全てが雪に埋もれてしまう冬の北海道の野営では、野外で乾いた薪や火口を見つけ出すことは至難の業なので、このチャークロスが必需品と言っても過言でないくらい、とても重宝します
①缶に穴を空ける
100均で買ったフタ付きの缶にナイフをブッ刺します
②コットン生地を切り出す
古いTシャツなどを使用してもオッケー☆
今回は雑巾を使います
③缶に畳んで入れる
炭化がムラにならないよう、キレイに入れる
④缶を火にかける
今回は【ユニフレーム ネイチャーストーブ】を使用してみました
なんと素晴らしい道具でしょう!
買ってからずっと使ったことがなかったのですが、やっと日の目を浴びました
⑤穴から出る煙を確認
白い煙が出ているのがわかりますか?
⑥煙が出なくなったら回収
火に当てる面を少し変えたりします
⑦穴を小枝で塞ぐ
炭を作る原理と一緒ですね
⑧冷えたら取り出す
真っ黒になった元雑巾ができました
これを『チャークロス』といいます
⑨小さく切り分ける
使用する大きさに切り分けてジップ付きのビニール袋に入れて携行すると便利ですよ
焚き付け
小枝など
火口に火が着いたら酸欠状態にならないように空気の通り道を作りながら、火を移していきましょう
【マツボックリ】も非常に優秀な焚き付けになります
カサが開いたものほど、乾燥が進んでいます
薪
生木ではなく、乾燥しているものを使用するのが基本
当たり前のことですが、火を熾す前に火口・焚き付け・薪を用意しておく必要があります
細~中くらいの太さの薪は、手で折ることができる太さを選ぶと良いですよ
太い薪は、持ち合わせている刃物の刃渡りの半分以下の直径である方が良い(ラチェット以外の場合)ですよ
バトニングしづらくなるので…
エゾシカ【狩猟】
エゾシカ(アイヌ語:ユク)
日本には北海道に生息するエゾシカ(120㎏)、本州・九州のホンシュウジカ・キュウシュウジカ(80㎏)、対馬・屋久島・馬毛島のツシマジカ・ヤクシカ・マゲシカ(40㎏)、慶良間諸島のケラマジカ(30㎏)が生息していますが、全て同じ【ニホンジカ】です
同じ種類の動物でも寒い地域に生息するほど、動物の体が大きくなる傾向があり、これをベルクマンの法則といいます
女性の平均バストも都道府県別で北海道が1位とのこと
うひょ~!これもベルクマンの法則ですねぇ!!
失礼しました
この画像のオスのエゾシカは立派ですよねぇ
夏毛である白い斑点がありますが、もう冬毛に変わってきていますね
角も立派です
加齢によって角の枝分かれが多くなっていきます
この個体は4歳以上であることがわかります
寿命はだいたい6年ほどと言われています
これは2歳のオスのエゾシカ
この頃が1番美味いとされています
ワンパクはエゾシカが食べ物にしか見えない病気にかかっています
やべー!美味そ~!!
そのままヤマブドウソースぶっかけて喰ってやろうかぁ!!
食肉としてのエゾシカ
日本では山から捕ることが出来る2種類の動物を『ゐ』と『か』と呼んでいて、食肉の意味である『しし』という言葉と合わさり『ゐのしし』『かのしし』となったそうです
ニホンジカはイノシシとともに恵みの象徴だったんですねぇ
アイヌ文化においても、エゾシカは鮭と並び主食といっていいほど山の恵みの象徴でした
『ユク』と呼ばれ、エゾシカそのものをカムイ(神)としませんが、ユクコロカムイ(エゾシカの神様)がエゾシカ(山の幸)を大地に放つと考えられていました
いま、北海道では爆発的にエゾシカが増加していて、深刻な農林業被害を出しています
それは人間社会と自然界の境界線に存在する猟圧が低下したためです
オオカミを放ち、エゾシカの個体数を調整すべきとする専門家もいるそうです
その一方で山の恵みとして、エゾシカを見直そうという取り組みもあり、ジビエブームに貢献しています
根室地方は、その駆除事業に多額の税金が投入されるも、成功していませんでしたが、根室地方はエゾシカが特に美味い地域として有名であるため、最近、根室振興局ではこの地域の鹿肉をブランド化しました
鹿肉はよく『臭い』と言われることがありますが、捕獲後の冷却によってその大半を抑えることができます
『血抜き』はあくまで肉の臭みを抑える補助的な対策で、最重要なのは『冷却』であり『温度を抑えること』です
この辺のメカニズムはまた別の機会に…
ジビエ(野生肉)は畜産肉と比べて力強い味わいがありますが、悪く言えば『雑味があり、臭いが強くて肉質が硬い』と言えます
普段から食べている畜産肉は、味わいを整え、臭みを抑え、肉質が柔らかくなるように長い年月をかけて品種改良をされてきたのだから『美味しさ』で比較すれば圧倒的に畜産肉が美味しいのは当然
しかし、個体差によって臭みが強い場合があるジビエを下処理、香辛料の使用方法、ソースの工夫、火加減などで『臭み』を『野性味』に昇華させる創意工夫することが一つの楽しみなのではないでしょうか
ヤマブドウソースもいいけど、ギョウジャニンニクと一緒に調理した鹿肉も絶品ですよ~☆
10月1日狩猟解禁
※一部地域を除きます
北海道では10月1日~1月31日までが狩猟期間となります
エゾシカをはじめとする狩猟鳥獣哺乳類20種類・鳥類28種類
日本国内に棲息している哺乳類は100種類を超えるので、狩猟できる種類はほんの一部にすぎません
『狩猟』という言葉を聞いて思い浮かべるイメージは『動物を銃で撃ち殺す』という人が多いかもしれませんが『動物を殺す行為』は『狩猟』を構成する一つの要素にすぎません
『狩猟』には、天候を読み、山中に寝床を設け、火を起こし、水を得、獲物を解体し、刃物を研ぎ、道も何もない山野を歩き、獣の足跡を追う行為は、サバイバルやブッシュクラフトの技術のようなアウトドアの総合的な技術が詰まっています
ではなぜ、畜産肉よりも『美味しさ』が劣るジビエを得るために狩猟をするのでしょうか
もちろん狩猟の動機はそれぞれ違いはあると思いますが、食べるために狩猟をしている人は『感動』を得るためなのではないでしょうか
スーパーで食肉を買っても『感動』はないですが、狩猟は肉を得る過程で『難しさ』『悩み』があり、獲物の命を奪う『罪悪感』と『高揚感』があります
この『感動』が最高のスパイスとなって、ジビエに新たな価値と美味しさが生まれるのではないでしょうか
ワンパクが狩猟本能を満たしたいと思う根源はここなのかなと真面目に考えてみる秋の夜長でした
ヤマブドウ【山菜の採り方】
ヤマブドウ(アイヌ語:ハッ)
すっかり秋です!
最高気温も14℃!
今年もワンパクが住む道東には夏が来ませんでした(笑)
そのせいか夏の間は、近所の公園には避暑地として全国からキャンピングカーが集まって車中泊で長期滞在してきます
道東の夏のイベントを堪能して、さらに秋の『カニまつり』『サンマ祭り』『エビ祭り』が終わる頃になるとキャンピングカーも減ってきます
本州の夏はそんなに暑いんすか?
こちらとしては、夏の気温を10℃だけ道東に分けて欲しい!そんな気持ちです
10月になり、北海道の狩猟が解禁となりました!
ここは寒いけど、鹿肉は美味い!
早く鹿肉が喰いたい!
そして、より美味しくいただくにはソースにこだわりたいですよね!
そこで今回は【山葡萄(ヤマブドウ)】を使ったソースを作ってみようと思います☆
ヤマブドウは果実を生食の他に、ワインや果実酒、ジュースやジャム、ドライフルーツ、シロップ漬けなどにして食されてきましたが、現在の日本の酒税法では、ヤマブドウは『ブドウ』と見なされるので、ヤマブドウをリキュールや果実酒に使用すると酒税法違反(密造酒)となりますので、注意してください
ヤマブドウ採取
簡単に言うとヤマブドウの木は、実がなる木とならない木があります
見た目的には違いはわからないので、葉っぱの中を覗いて確認しましょう
あっ!
ありましたね!
これはまだ未完熟の実
採取するのに刃物などはいりません
房ごと手でもいでください
ちなみに、ヤマブドウは春の若葉や蔓も食べることができます
葉や蔓からもブドウの香りと酸味を感じるんですよ
ヤマブドウの木に囲まれた林道
溢れんばかりにヤマブドウがなっています
なんで誰も採らないのかなぁ?
たしかにここはヒグマの通り道だけど『ここに人間がいるからね~!』と知らせてあげれば危険はないんですよ
食べる分だけ収穫しました
ビニール袋二つ分になりましたよ~
行者ニンニク【山菜の採り方】 - East End Wilder
まずはジュースを作る
まず注意事項として、ヤマブドウは水で洗ってはいけません!
ホコリやゴミがどうしても気になる方は洗ってもいいんですが、風味は断然違ってきますよ
そのまま房から一つ一つ実を外していきます
意外にかなり根気の要る作業ですので、覚悟してください
全て外しました
次に、密封できる袋に実を入れて潰していきます
このとき、袋を二重にすることをオススメします
潰すときは、棒で叩いたりせずに手で潰していきましょう
潰し残りが多いと自然分離でジュースが出づらいので、一つ一つ潰していきましょう
潰し終わったら、密封したまま冷蔵庫に入れて数日待ちます
こうすることで、種周りの果肉が取れやすくなります
三日が経ちました
ジュースの色も濃くなっているのがわかりますね
袋の端を切りジュースを出します
ここで元プロバーテンダーのスキルを少し出しちゃいます
カクテルなどでレモンやライム、フレッシュジュースを使用するときに、コップなどにストレーナー(茶こしでOK)を置いてジュースを漉す作業があります
それと同じ作業です
袋に残った皮などを絞りながら、ストレーナーに溜まったジュースをスプーンなどでかき混ぜながらコップにジュースを落としていきます
とても濃いワインレッドのジュースですね
冷蔵庫で寝かせたから出てくる色です
寝かせなければ、エンジ色(早稲田大学の色)くらいの濃さしか出ません
このジュースは非加熱のため、10日ほどしか保ちませんよ
ジャムにしてもいいですし、飲んじゃってもかまいません
絞りカスは食べることもできますし、種を庭に植えることもできま~す
ポークソテーとソースを作る
鹿肉がまだないので、スーパーで半額になっていた豚肉を調理していきます
まず、肉に塩コショウを振って旨味を出していきます
豚肉の水分が少し表面に出てきたら、筋を切り、片栗粉をまぶします
少し多めのオリーブオイルをフライパンにひき、焼いていきます
充分に火が通ったら、肉を皿に盛り付けます
フライパンは洗わずそのままでバターを20㌘ほど溶かし入れ、ヤマブドウジュースを60ml、醤油は適当、酢を大さじ1杯くらい入れて、ヤマブドウの絞りカス(皮と種)を一握り入れてひと煮立ちさせれば完成!
お好みで粒マスタードを入れたり、レモン汁を加えても美味しいですよ!
ジビエ肉のクセが気になる方もヤマブドウソースは臭みを消してくれるのでオススメです
実はこの濃厚ヤマブドウソースの決め手は『種』です!
ソースがからんだ肉を口に入れると、プチプチと種が口の中で弾けてとても美味しいんです☆
本当に最高のソースに仕上がりました
あとは鹿肉を待つのみ…
へっへっへ…
カムイミンタラ【神々の遊ぶ庭】
ワンパクも神々の庭で遊んでみた
『カムイ』は『神』、『ミンタラ』は『庭』と訳されますが、実際は『熊がウヨウヨいるところ』を意味するとしたほうが正確かもしれません
必ずしも『神』=『羆(キムンカムイ)』ではない(自然界自体を神とする)ですが、『軽々しく入ってはいけない場所』であることに変わりありません
『ミンタラ』は羆(ひぐま)の『寝屋』と訳すこともできるのですから…
一般的に大雪山(旭岳をはじめとする火山群)を『カムイミンタラ』と呼んだりします
さぁ、そのカムイミンタラの中でも特に『カムイ』の多いトムラウシ山で遊んでみましょう!!
ヒャッホゥ~☆
トムラウシ山(トムラウシ:花の多いところ)
霧でトムラウシ山は望めませんでした
日本一紅葉の早い大雪の山々をお見せしたかったのですが…
トムラウシ山は『大雪の奥座敷』とも呼ばれる標高2,141メートルの山で、日本百名山にも選定されています
山頂へは天人峡側登山口と、南側の麓にあるトムラウシ温泉側からの登山口などがありますが、今回ワンパクは、南側麓のトムラウシ温泉側から『カムイミンタラ』を満喫したいと思います
北海道上川郡新得町屈足(くったり)集落から約50㎞の山道を北に向かいます
途中でダートになり5㎞ほど進んでいくと、
突然山の中に整地が現れます
ここが【秘湯トムラウシ温泉】
北海道には鮮やかな赤になる紅葉が少ないのですが、ここは鮮やかに色付いていますね
残念ながら、10月1日から外壁工事のため休館中になっているトムラウシ温泉【国民宿舎東大雪荘】
ワンパクが山で遊んでいる間、妻と我が子を入浴させておこうと思っていたのに!
とってもいい湯で施設もキレイなんです!
館内に設置されたホワイトボードは、登山者たちのヒグマ情報や情報提供でいつもびっしり書き埋め尽くされているんですよ
いや~、な~んか最近温泉運ねぇなぁ…
テレビ番組「水曜日のダウンタウン」で「23区内で最寄りのコンビニまで徒歩10分以上かかる家、マジでしんどい説」のなかで日本一コンビニから遠い家として、トムラウシ温泉の従業員の寮が紹介されていました。最寄りのセイコーマートから52キロの地点にあり、車で片道1時間30分、徒歩で片道12時間かかるとのこと。
トムラウシ山は奥まったところにあるため、山頂へ行くには、最短ルートのこの短縮登山口を使っても往復8時間半はかかる道程です
かなり危険を伴う登山になる(ヒグマの出没も含め)ので、上級者向けの山ではないでしょうか
遭難事故もたびたびあり、山岳ガイドを含む登山者が死亡する事故も起きています
この登山口からはよく歓喜の雄叫びをあげながら下山してくる登山者がいます
『生きてるー!!』
とよく聞こえてきます
よっぽどキツい道程なんでしょうねぇ
ワンパクは登山はしない(結果的に山に登っている)のですが、周辺の探索をするにはある程度のサバイバルスキルが必要になります
もちろん林道や登山道などの人工物を使わず、獣道や川や藪を進んでいくワンパク的獲物系アウトドアでなければそんなスキルは必要ないのですが…
トムラウシ自然休養林野営場
もう少し気軽にトムラウシでアウトドアをしたい方にはこちら
東大雪山荘から700メートルほど林道を進んだところにあります
利用者のほとんどが登山者です
トイレは新しくキレイです
場内ではシカやキツネ、ヒグマの姿を見ることも…
指定の場所で焚き火もできるし、設備はトイレと炊事場のみ
いつもより野趣溢れるキャンプをしたい方にはオススメですよ
おっ!?
寒いと思ったら、もう『雪虫』がいました
『雪虫』とは通称で、本当の名前は【トドノネオオワタムシ】
アブラムシと同じ仲間ですよ
ワンパクのスマホでは接写が出来ないので、これが限界です
ワンパク的アウトドア
今回はキャンプ場の横に流れる【ユウトムラウシ川】を上流へ進んで行くことに決めました
理由はとくにありません(笑)
さぁやってきました!ヒグマの巣窟です!
カムイミンタラ!
キノコ発見!
またデストロイングなんちゃら系ならノーサンキュー!!
あぁ早くキノコの知識を付けたいなぁ
せっかくなので釣りをしてみる
ワンパクはいつもの通り延べ竿で釣りをします
いつもエサはカワムシやトビゲラ、イタドリにいるコウモリガの幼虫やアズキノメイガの幼虫、ミミズなどを現地調達します
キレイな【オショロコマ】が釣れました!!
いつものように入れ食い状態です!
キレイな個体です
この川にはこの画像のような鼻先が丸まった奇形のオショロコマも多いんです
なぜなんでしょう
ワンパクは獲物系アウトドアマンですが、いつもいつも狩猟しているわけではありません
昆虫採集したり…釣りをしたり…山菜を採ったり…ワンパクにとって自然と一体になるのが『狩り』なんです
適当な木を集めて寝床やファイヤーリフレクターを作ったり、焚き火したり
テントやコンロも持たず、山なた一本で山に隠ります
それがなんとも言えず楽しいんです!
それがワンパクにとっての『遊び』です
子供が産まれたことで、妻からはファミリーキャンプを要求されているので、これからキャンプ道具を揃えていくことになりますが、ファミリーキャンプの合間をぬって、ワンパク的アウトドアを続けていきたいと思っています
さぁ、どんどん山の中に行きますよ~
崖が深くなってきました
崖の下を見すぎると、なんだかフワフワしてきて危ないので注意が必要です
こういう場所では、足を踏み外して崖下に落ちた大型の動物の死骸がよく見られます
動物の死骸は、その死に至るまでのドラマを物語ってくれます
そしてその死後、どのような者たちによって肉をついばまれ、そして分解されていくのか、自然の営みを直接見ることができます
いつの間にか周りが暗くなってきましたね
まだまだ遊びたかったのですが、温泉にも入れず車でワンパクのことを待っている妻と子供のことを考えると、そろそろ戻りましょうか
霧が濃くなってきました
滝があるはずですが全く見えませんでした
この次に来るときは、がっつりワンパク的アウトドアを楽しみたいです
さぁ、トムラウシ温泉とは別の秘湯に向かうこととします
秘湯ヌプントムラウシ温泉
林道決壊のため、数年間通行止めのままです
実はワンパクもまだここには行ったことがありません
秘湯オソウシ温泉
秘湯とはいってもトムラウシ温泉と同じように宿泊施設を兼ね備えた温泉施設です
トムラウシ温泉に向かう道道にこの案内看板があり、ここからダートを7㎞先にあります
【オソウシ温泉 鹿乃湯荘】
10年ほど前ワンパクが入浴したときに、露天風呂に入ろうとドアを開けた瞬間、露天風呂に巨大なエゾシカが入浴していてめちゃくちゃビックリした思い出があります
ツルツル成分がすごい温泉なので、入浴後の車のハンドル操作は要注意です
帰りのダート走行で崖から落ちそうになったくらい手もツルツルになります
ここの看板犬
秋田犬の老犬でとても良い子だが、うちの元野犬三頭がいまにもこの犬に襲いかかりそうな勢いのため、妻のみ温泉に入浴し、ワンパクと我が子は車でお留守番となりました
やっぱ温泉運ねぇわぁ…
ラクヨウ【キノコの採り方】
キノコ初挑戦!
いままでワンパクが手を付けなかった分野に挑戦したいと思います
それが【キノコ】!!
基本的に単独で山に隠るワンパクにとって、ケガや病気、そして毒には充分に気をつける必要があります
山中で動けなくなっても誰も助けてくれませんからね
また、キノコは判別が難しいので『その山』で採れるキノコは昔からその山にキノコを採りに行く『名人』と呼ばれる人に聞けばいいのですが、全ての山に精通するキノコ名人という人はいません
ランダムで山に隠るワンパクにとって、教わる『名人』がいないのです
なので、今年から独学でキノコ名人を目指していきたいと思います!
ワンパクはよく山菜や野草を採りますが、毒のある植物を覚えることが『野食』にとってなによりの早道なのですが、キノコは毒があるものも多く、さらに『可食できるが不向き』とか『不明』とかが多く、しかもよく似たものがあるため難易度は高いです
キノコがワンパクの狩猟本能を満たしてくれることを信じて頑張っていきます!
キノコ探索
さっそくフィールドに出てみました
まずはよく犬の散歩で行く近所の公園から始めてみますよ~
さっそくありました!
調べたけどなんだかよくわかりません
これもよくわかりません
困ったなぁ…
おっ!これは【ヌメリスギタケモドキ】かな?
合ってるなら、食用に向くキノコらしいです
しかし食欲をそそらないフォルム
柄の部分はささくれ状の白色キノコ
キレイだしこれは美味そう!!
…あれ?
これは【ドクツルタケ】
誤って食べたら間違いなく死亡する世界的に有名な猛毒キノコで、純白で美しい姿をしていることから、『デストロイングエンジェル(殺しの天使)』と呼ばれて…
えっと、アマニタトキシン…肝臓肥大…胃腸出血…内臓細胞破壊…
アブねぇなぁ!!この野郎!!
なんだ…そのデストロイなんちゃらって!!
こんなとこに生えてんじゃねぇよ!!
キノコ探し始めてすぐこれかよ!
こえーよ!!
ああっ!!
キノコ採りをしている人がいます!!
けっこうビニール袋にキノコが入っているみたいですよ!
こんな身近に食べることのできるキノコってあるもんなのかなぁ?
それとも趣味で『デストロイングなんちゃら』を集めてるヤバい人かな?
聞いてみようっ!!
…ってアアッ!!
そこはいつもこいつらがオシッコをする所っっ!!
『そこのキノコはやめた方がいいですよ』なんて口が裂けても言えねぇ!!
『なにが採れるんですかぁ?』とさりげなく声をかけて聞いてみるか?
いや、無理だ!
『わたしはデストロイングなんちゃらが大好きで毎日集めているんだよぉ~』なんて回答がきたらヤバすぎるっっ!!
すまん!!ご老人!!
その場を離れました
…心が痛みます
もし『うちの犬のオシッコが付いてるからやめた方がいいですよ』って正直に言ってたら、『エキノコックスだらけのキツネのオシッコよりマシだ。気にしねぇよ』と言われたんだろうか
…それならありがたい
犬の散歩で人気のこの公園でキノコ採りをするということは、犬のオシッコは覚悟のうえなんだろう
…と、自分の都合の良いように考えてみたりする
すまん!ご老人!
そのキノコはションベンだらけだ!!
…そもそもなんのキノコが採れたんだろう?
くそー!
デストロイなんちゃらが怖くて聞けなかった…
今度はランダムに探すのではなく、キノコのターゲットを絞って探索することにします
キノコ採りでなんとなくワンパクが聞いたことがあるのは【ボリボリ】と【ラクヨウ】というキノコ
この2つにターゲットを絞り、調べてみることにします
ナラタケ(ボリボリ)
北海道の方言で『ボリボリ』というらしいです
発生場所:広葉樹の切り株や倒木
発生時期:晩夏~秋
見分け方:傘の中央部にツブ状のささくれがある 柄には幅が広いツバがある
食べ方:必ず茹でこぼしてから調理する 生で食べると中毒を起こす
ハナイグチ(ラクヨウ)
長野県ではジコボウ、石川県ではイクチとも呼ばれるらしい
発生場所:カラマツ林内などの地上
発生時期:初秋~秋
見分け方:傘は赤褐色で、湿った環境ではヌメリがたくさん出る 管孔と柄は鮮やかな黄色
食べ方:汁物、和え物、炒め物など
あれ?
さっきの公園で見つけたような…
こっ!これだ!!
『ツバから上は黄色、下は褐色』とあるし、間違いないと思う!!
やったー!!喰えるキノコ!!
山林にてキノコ探索
気を良くしたので、本格的に山林に入ってキノコを探してみる
【ボリボリ】のありそうな広葉樹の林に来てみました
あれぇ?ここは地面が笹ばっかりで地面に生えるタイプのキノコは期待できないなぁ
倒木や切り株もないし…
針葉樹林にも行ってみたけど、やっぱり笹ばっかり!
倒木エリアに行ってみる
木が根ごと倒れています
キノコを全然見つけられませんでした
もしかしたら原生林よりも、公園や植林地など、少し人の手が入ったところの方が採れるのかもしれませんね!
勉強になりました
実食(毒味)
え~っと、
正直、超怖ぇ~っ!!
これをラクヨウだと思って味噌汁作って、実は毒キノコでしたってことも充分にありえる
勇気を出して毒味噌汁を飲むか…
パッチテストをして安全性を確認するか…
ん~、迷う
そのとき妻から驚きの一言が!
『保健所に持って行ってきけば?』
えっ?
そんなことできるの?
『常識だよ?』
まじかよ
知らなかった
保健所にキノコマスターいるのかな?
それなら是非教えを乞いたい!
ウキウキしながら保健所に行く
土日は保健所やってねぇじゃん!!
平日はワンパクは仕事があるので行けないので、結局採ってきたキノコは食べることができずシワシワに…
前途多難なキノコ採り修行の始まりです!
カムイワッカの滝【温泉】
知床(シリエトゥク:大地の先)
秋も深まり、世界遺産【知床】も紅葉の見頃かと思い出掛けてみる
ワンパクはよく【知床】に出掛けることが多いです
ワンパクの住む街には山が無いので、四季をより感じることのできる『山』に行きたいんですよね~
なのでドライブがてら、【知床】【摩周湖】【阿寒湖】にはよく行くんです
ひとえに【知床】と言っても、羅臼町側と斜里町ウトロ側とがあります
旅行ガイドブック的に言えば、シャチなどを見るホエールウォッチングは羅臼町側、【知床五湖】や【カムイワッカ湯の滝】は斜里町ウトロ側と言えば分かり易いですかね?
その二つの町を繋ぐ道が【知床横断道路】で、【知床峠】を境としています
紅葉はまだ色づき始めの【羅臼岳】
島の人達の生活が見えてきそうなくらい島は近い
カムイワッカ湯の滝
温泉が滝となり流れ落ちたところで入浴している写真が、よくガイドブックに載っている
野趣溢れるその入浴シーンは、国内外からの観光客を知床に呼び寄せる
知床五湖から11㎞のダートの先にその滝はあります
途中でオホーツク海の絶景を見ることもできますし、
ほぼ100%野生動物に出逢うことができます
行き止まりまで来ました!
道は、この滝までしかありません
この先は通行止めになっていて、硫黄山登山のための許可を取得した人だけが、決められた日にこの先の通行を許されています
滝の上の方に人がいるのがわかりますか?
足を滑らしたら20メートル下のこの滝壺へ真っ逆さま
しかし、このさらに上にガイドブックにある滝壺があるんです
さぁ行ってみましょう!!
こんなところを登っていきますよ~
生ぬる~いお湯が流れてきます
ツルツル滑りそうですが、実はこの流れてくる温泉は強酸性のため、藻などが生えていないので全然滑りません
意外に安全です!
クロックスなどで充分に登ることができますよ
ただ携帯電話など、落とし物をすると、傾斜はかなりキツいため、そのまま滝壺へアディオスしますので注意してください
10分ほど滝を登っていくと…
一の滝です
ロケーションは抜群です!
これより上は現在通行止めとなっています
しかし、実際ここで入浴する人がいるのかというと、ハッキリ言って皆無です!
湯温も実は30℃くらいしかないので入浴には向きませんし、強酸性なので肌が弱い方は真水で洗い流す必要があります
しかーし!せっかく登ってきたのだからワンパクのわがままボディを披露して入浴!!
したら通報されてブログ停止になるのでやめておきます
妻は、帰りに羅臼の無料野天温泉【熊の湯】に入浴
この旅で、後部座席で終始赤ワインを飲み、さらに温泉にまで入ってとても御満悦のご様子