毒草【野食】
疑問があります
あたりまえのことですが、地球上の人間は、地球の中心から外側に頭を向けて地表に立っています
例えば、一人の人間がスコップを使って地球の中心に向かって真下に地面を掘り進め、地球の真裏に出ようとしたとき、はたして、真裏に出たときは頭から出るの?足から出るの?
「足から出て来る」ってことは、地球の中心から外側に向かって頭を向けて立っている『理』に反しますし、「頭から出て来る」ってことは、下に掘り進めていたはずがいつのまにか途中で上に向かって掘り進めていたってこと?
どうも、人生においてまったく必要がないものに無駄に時間をかけて遠回りばかりしているため、うす~い内容の人生を送っているサバイバル愛好家のワンパクですぅ☆
さて、みなさんはその辺に生えている植物や生き物を食べて体調を崩したことはありますかぁ?
…
あーい↑↑
共感者ゼロですね☆
【野食】には興味があっても『始めるにはちょっと勇気が必要だ』って方も多いのでは…
その理由は、そう!
『毒』
これが恐いんですよね~
今回は【野食】の基本である『毒(野草編)』です!
画像は昔撮ったやつをひっぱり出してきましたぁ!
それじゃあ、早速いってみよー☆
毒草
野食の鉄則は、
【加熱処理】と【知らないものは食べない】ことです
特に毒草との見分けがつきづらい野草なら、手を出さないのが賢明です
トリカブトは自然界の毒では、フグの次に強い毒(アルカロイド)と言われています
無毒の【ニリンソウ】とよく似ますが、同じキンポウゲ科の植物は有毒なものが多く、猛毒の【トリカブト属】の若葉と見分けがつきづらいので馴れないうちは手を出さないようにしましょう
しかもトリカブトは葉に変異が起きやすい植物なので、よく似る【ヨモギ】【シャク】【ニリンソウ】を採取する場合は、特に注意が必要です
ほかには【セリ】と【ドクセリ】、【エゾエンゴサク】と【ムラサキケマン】、【ギョウジャニンニク】と【イヌサフラン】など、見分けるには知識と経験(目の馴れ)が必要なものがたくさん!
でも、見分けのつきづらいものを覚えるよりも、分かりやす~い毒草を先に覚えCHAO☆
ミズバショウ
春先~夏に山中でサバイバルをしているとよく見かけ、空腹からくる判断力低下と食べ応えのありそうな大きさの誘惑から『食べれるんじゃね?!』『いっちゃう?!』と思いがちになりますが、サポニンという毒があり、食べると嘔吐や下痢、呼吸困難や心臓麻痺を引き起こします
ミズバショウの汁が肌に付いただけでかゆみや炎症を起こします
ちなみに花は黄色い部分で、白い部分は仏炎苞(ぶつえんほう)といって葉が変化したものです
ザゼンソウ
ミズバショウと同じ仲間で、エンジ色の仏炎苞を持ちます
遠くから見ると達磨が座禅を組んでいるように見えることからダルマソウとも呼ばれます
仏炎苞は肉厚で、中身は薄い発泡スチロールのようになっているので食べれそうですが、ミズバショウと同じサポニンが含まれています
ミズバショウが良い香りを発するのに対し、ザゼンソウはひどく臭いといいますが、ワンパク的にはまったく匂いを感じません
ワンパクの鼻はぶっ壊れているのかもしれません
コバイケイソウ
【コバイケイソウ】(シュロソウ科)
新芽は【オオバギボウシ】などのキジカクシ科のギボウシ類の新芽とよく似ているので注意が必要です
北海道では『ヘビノマクラ』とも呼ばれます
葉、花、茎、根など全てにアルカロイドが含まれますが、特に茎や根に多く、食べると血管拡張により血圧低下や呼吸困難などを起こす死亡事故が多い毒草です
野食するワケ
『なんで毒のリスクがあるのに【野食】なんてするんですか?』と聞かれることがあります
答えは簡単…
『他に食べる物がないから』です
ワンパクは野営をする際、基本的に食べ物を持っていきません
ナチュラルシェルター 後編【野営】 - East End Wilder
極地や砂漠(行ったことありませんが)、高山などで過ごす場合は充分な装備や蓄えが必要になるのかもしれませんが、通常この自然豊かな日本で野営する場合は食糧や水は現地調達でき、ワンパクにとってはその方が面白いというだけ
採った(捕った)ものを食べるという単純な行為の知識と経験を深めれば深めるほど、野山は『宝の山』に感じることができ、その感覚はワンパクにとって何にも代え難いものなんです
そしてその感覚はかなり中毒性があるので、夢にまで出てきて、またワンパクを野山に連れ戻そうとしてきます
これで【ワイルド・ライフ・ジャンキー】の出来上がりです☆
この感覚がいつかは己の身を滅ぼすとわかっていても、一度掴んでしまったこの感覚はもう二度と手放すことができません
そのうち、毒抜きをした【トリカブトの浅漬け】とか【コバイケイソウのお浸し】とかをブログで紹介していたら、アウトドアの向こう側の世界の住人になったと思ってください(笑)
クレソン(オランダガラシ)【山菜の採り方】
みなさぁ~ん!
【野食】してますかぁ~?
『その場にあるものを採取して、その場で食す』
【そと飯】の現地調達スタイル!!
…しませんよねぇ
外出自粛を要する時期ですし、なかなか機会がないかと思いますが、災害に遭ったときなど『食べ物がないよ』ってときに野食の知識はきっと役立つと思います
どうも!装着後5分でマスク内側のニオイが気になるワンパクですぅ
小さい虫なら殺せそうなニオイしてます…
今回は、ブッシュクラフトやサバイバルをするうえで野営時に役に立つ、一年中採取できる優秀な食糧をご紹介します
もちろん画像は過去に撮影したものを使用しております
それじゃ、早速いってみよー☆
【オランダガラシ(仏:クレソン)】
食材としてとてもメジャーな半水生のアブラナ科の野草(明治初期に流入)
植物としては、繁殖力がとても強く、さらに生長もすごく早く、採取してもまたすぐに採取することができるため、同じ場所でも一年中収穫し楽しむことができます
栄養価も非常に高く健康増進・抗酸化作用も期待でき、妊婦さんなどを含む女性にとっては神的な完全栄養食品ともいえる代物
爆発的に繁殖し、水域に生育する希少な在来種植物を駆逐するため、【外来生物法】によって『要注意外来生物』に指定されています
ま、でも要するにみんなで食べ尽くしてしまえばいいわけです!!(アホ理論)
あ、でも野生のものは生食は避けましょう
また、クレソンは『清流に生育している』イメージがあるかと思いますが、水温さえある程度低ければ汚水でもどこでも繁殖するため、【クレソンが生えてる】=【水がキレイ】=【生食OK】という方程式にはなりませんので、注意してくださいね
クレソン採取方法
正直、採取方法なんてありません
生えている場所を見つけるだけです
まぁ、最初はそれがなかなか大変だったりするんですけどね
クレソンを少し持ち上げて、
なるべく根を残しながらカットするだけ
根が付いていても平気平気!
またすぐに生えてきますからガンガン採っていきましょう!!
2、3分で大きなレジ袋がいっぱいになりました
もう少し季節が進んだ頃のものは、背丈が伸びてくるので、もっと採りやすくなりますよ
クレソンの自生場所は、流れの緩やかな水辺であれば、どこでも生えている可能性があります
雪解けの時期の水辺を探索すると、クレソンの生えているところだけが緑色になっているので探しやすいです
ほら、こんな感じ
食べ方
下処理が必要なく、ただ洗うだけでOK!
食感をよくするため、白い細かい根を取る人もいます
クレソンを家に持ち帰って調理する場合は、ステーキの付け合わせや天ぷら、おひたし、しゃぶしゃぶなどに利用できますが、野食をする場合は装備にそんな準備なんてないと思います
せいぜい焼くか茹でるかでしょうか
茹でるとかなり小さくなりますが、全てが可食部位なのでたくさん採取すればお腹は充分満たされますよ
運良く獣の肉が手に入れば、肉で巻いて焼いたりしてもとても美味しいので、試してみる価値ありです!
春先にしか旬がない山菜が多いなか、クレソンのように一年中採取できる美味しい野草はすごく重宝しますよ
それでは良い野食ライフを…☆
バーチウォーター(白樺樹液)後編【野食】
【緊急事態宣言前に撮影】
NHKの子ども向け番組の『ノッポさん』『わくわくさん』と同じようにみんなから『〇〇さん』と呼ばれる気軽な愛称が良くって、いまの名前にしました
どうも、サバイバル愛好家のワンパクですぅ
『子ども心を忘れない』外遊びがテーマなので、【ワクワク】【ワンパク】【やんちゃ】【じゃりんこ】などのフレーズが候補にあがりましたが、【やんちゃ】は別の意味に取られるとめんどうなので、結果【ワンパク】にしました
今回、40歳児小学34年生のワンパクがお送りするのは、バーチウォーター採取リカバリー方法です
それじゃあ、早速いってみよー☆
バーチウォーター(白樺樹液)前編【野食】 - East End Wilder
周辺探索
ウォーターバッグにバーチウォーターが溜まるまで数時間はかかる(個体差あり)ので、それまで周辺を探索しましょう
点滴くらいのスピードで溜まっていきます
陽当たりもよく、野営をするにはなかなかよさそうな場所だなぁなんて思いながら歩いていると…
あ…ダメだ
ここは野営場所には向きませんねぇ
草が一方向に倒れているのがわかりますか?
雪解け水なのかなんなのかわかりませんが、大水があった跡です
砂が上流から運ばれてきた形跡もあります
大水の可能性がある場所にはシェルターは設営できません
そして、これらはその証拠
立ち枯れの木に、流されてきた草がひっかかったままになっています
高さは地面から1メートルほどのところなので、近くの川が高さ5メートルくらい増水したことになります
こわっ!
【ミヤマイラクサ】の若芽ですね
葉や茎に微小な刺があり、素手で触ると痛痒くなるので、ワンパクが子供のころは『かゆかゆ草』と呼んでいました
天ぷらや湯がいたりして食べることのできる野草なんですよ
味については『天ぷらにするなら一番旨い野草だ』という人もいますが、好みは人それぞれ
ワンパク的にはクセのないただの草の味です
しかし、こんな大水があった状況でも、しっかり春に芽生えてくるなんて、自然ってすごいっスわぁ~
採取場所からかなり歩いてきました
この辺は広大な湿原が広がっています
幻の魚【イトウ】(もちろん天然)も釣れる場所なので、少し釣りでもしてみましょう
20~30㎝のイトウなら延べ竿で充分です
でかいイトウがかかってしまわないよう祈ります
延べ竿にエサを付けて、ポイッ
春先のエサはミミズが一番いい気がします
ホラ、良型の【アメマス】が入れ食いです
いやっ!
ちょっとちょっと!!
釣れすぎだから!
そんなつもりじゃなかったのよ!
デカイの釣れすぎ!!
竿が折られそうなのでもうやめますわ!!
5分で終了!!
全部リリース☆
贅沢かもしれませんが、釣りって釣れすぎると面白くないっていうか…めんどくさいというか…
ワンパクはのんびり釣りたい派です
でも、今度機会があれば【テンカラ釣り】を披露してみたいと思います
日本の伝統的な漁法なんですが簡単にいうと『日本版フライフィッシング』って感じかなぁ?
ま、こんな釣れまくりの環境で育ったので、釣りの腕前はまったく上がりませんが☆
だって、いつも竿を置いてるだけですもの…
リカバリー方法
全然時間が経っていないので、これくらいしか溜まりませんでした
まぁ、ダケカンバからの試験的採取なので、今回はこれくらいあれば充分です
さて、開けた穴と同じくらいの口径のダケカンバの小枝を探して、穴にF〇CK☆
余った部分を切り落とせば、
リカバリー完了!
来年には穴を開けたのが分からなくなっているはずです
自然の恵みのお裾分けをしてもらったので、『ありがとう』を言ってお別れします
テイスティング
実際に飲んでみましょう
wow!!
すげぇ旨い!!
白樺のバーチウォーターよりも甘みが強いですね
口に入れた瞬間、スッと入ってくる軽い口当たりです
分子が細かいのでしょう
ちなみに元プロバーテンダーのウンチクですが、ただの水やオレンジジュースなどをシェイクするだけで、分子が細かくなり飲みやすくなるんですよ~?
アフターテイストにダケカンバの香りと甘みが広がります
香りは白樺の方が強いなぁ
甘みは強いですが、しつこくなく、甘みの輪郭がハッキリしているけど、静かな味わい
みなさんが想像しているのより甘いと思いますよ~
悪い例えですが、南アルプスの天然水【ヨーグリーナ】を少し薄めた感じくらいの甘さです
この【バーチウォーター】というものは、このまま保存はできませんので注意してください
天然の酵母により、発酵して【バーチワイン】になってしまうんです
保存する場合は必ず、煮沸して発酵を止めてから保存してくださいね
バーチワインについては、また今度ご紹介しますね
今回はバーチウォーターをカレーの調理に使ってみます
まろやかに仕上がるはず…
まろ…
…
違いが全然わかんねー!!
カレーじゃないものに使えばよかった…
これでお米を炊けばよかったか
調べてみると『美深白樺樹液春まつり』というイベントがありました
今年はさすがに中止したみたいですが…
美深町は素敵なキャンプ場もあるので、オススメですよ
たしかここのキャンプ場の売店にある焼きたてパンが絶品だった記憶があります
チョウザメの水族館も併設されてたような…
このキャンプ場の写真が大量の画像データに埋もれて出てこないっス!!
バーチウォーター(白樺樹液)前編【野食】
1歳の娘が、取り替えた自分のオムツを専用のゴミ箱に捨てに行ったり、着替えたあとの服を自分で洗濯カゴに入れたりします
これってもしかして…
もしかして…
1031…
そう!!天才☆
どうも、天才の父親のワンパクですぅ!!
この世に天才を生み出してしまいましたぁ☆
『父親がバカな分、娘がかしこくなった』って?
Okey!!
今回、野性的バカがご紹介するのは、『森が育んだ極上の水』だYO!!
それじゃあ、早速いってみよー☆
バーチウォーター
みんなぁ!!
【バーチウォーター】って知ってますかぁ?
聞いたことない方がほとんどかと思いますぅ
この名前で検索してもあまりヒットしないし、採取の方法なんて全然出てこないからワンパクが紹介しちゃうYO!
『白樺樹液』で検索したら少しは情報が出てくるかもしれませんねぇ
バーチウォーターは、1年のうちで山菜もまだ出ていないような芽吹きの時期の早春四週間ほどしか採取できない大変貴重な白樺の樹液です
樹液といっても、松ヤニのようなベタベタなものではなく、水のような無色透明の液体をしています
長い冬が終わり、雪解けが進んだ森が眠りから覚め、白樺が大地から大きく水を吸い上げます
その水が、白樺というフィルターを通り極上の森の恵みに変えてくれるんです
このバーチウォーターは、糖分、カルシウム、カリウムなどミネラルを多く含んでいて、美容液や飲料水、調理水(コーヒー、カレー、煮物、ご飯)などに利用でき、抗酸化作用やデトックス効果も期待されます
ロシアやフィンランドでは昔から親しまれているらしく、アイヌ文化でも『タッニ・ワッカ』と呼ばれ、飲料水や調理水などに使われてきたそうです
いまでは山好きのジジィの嗜好品という趣きで、細々とその採取方法などが若い山好きへと伝わっていくだけになっている感がありますが、これから健康飲料水として注目される存在になるのではないかと思っています
ちなみに身近なところでは、人工甘味料の【キシリトール】は、白樺樹液が原料となっています
ワンパクは毎年、白樺からこのバーチウォーターを採取していますが、今年は白樺ではなく、岳樺のバーチウォーターを採取してみようと思います!!
シラカンバ(白樺)とダケカンバ(岳樺)の違い
そもそも『岳樺』って何?
しかも『カンバ』って… と思っている方も多いことかと思いますが、植物の正式名称としての呼び名が『〇〇カンバ』なんですよ~
『しらかば』と読むのが通称になります
どちらも北海道の代表的な樹木です
どれが白樺でどれがダケカンバかわかりますか?
正しく区別できる人は意外に少ないのではないでしょうか
違いについては『白樺はペンキを塗ったように白い』などと表記されているものもありますが、なんだか判りづらいですよね?
また『葉の鋸歯の数が違う』などともありますが、高い位置にある葉まで見て判別するなんてめんどくさいです!
少し知識のある方でしたら『ダケカンバは幹が柔らかく、風雪に耐えるために地を這うように曲がりくねる』なんて答えるかもしれません
しかし、ダケカンバに風雪などのストレスがかからずに成長したらどうなるでしょう
公園などのダケカンバを見てみます
びよ~ん☆
真っ直ぐに成長していますね
これだと白樺との区別が難しくなります
そこで、パッと見てパッとわかる見分け方を紹介します!
1.幹を見て『へ』の字があるか確認
2.枝まで全部白いか確認
これだけで八割くらいはオッケーです!
もう充分です!
枝まで白いのがダケカンバ
ペラペラと樹皮がめくれやすい
標高1500メートル以上の高層(それに相当する気温帯)に自生する
幹に『へ』の字がある(枝があった跡)
枝が赤茶色っぽいのが白樺
他のカンバ(樺)との見分け方
【ウダイカンバ(鵜松明樺)】は色が灰褐色で葉が他の樺の倍くらい大きい
平地に白樺、高層にダケカンバ、中層にウダイカンバという棲み分け
【ヤエガワカンバ(八重皮樺)】の生育地は北見地方、十勝地方、日高地方に分布
バーチウォーター採取
白樺やダケカンバなんてその辺にたくさん生えているにもかかわらず、ダケカンバのバーチウォーターを求めて、また無駄に山奥まで来ました(笑)
おっと!
ただの笹藪かと思っていましたが、笹を被った湿地なんですね
ここはワンパクの知り合いが所有している広大な山林で、今回は散策や採取の許可をもらっています
これは川ではなく、湧き水が溜まった場所です
ご覧の通り、水深は浅いです
気温が上がらないので、水の底の草木は分解が進んでいませんね
これが湿原・湿地の成り立ちでもあります
まぁ、これはいつかの機会にご紹介することにします
んっ☆
この木は元気がありそうでいいですね!
幹に耳をあてて、地面から水を吸い上げる音が勢いのある木を選びます
バーチウォーターを採取するには、木工用ハンドドリル(ラチェット付き)、ドリルビット(シリコンチューブホース口径のもの)、シリコンチューブホース、ホースジョイント(ホース口径のもの)、ペットボトルなどの容器、ノコギリを用意します
今回、ホースジョイントは10ミリのホース口径に合わせて、内径8ミリのものを用意しました
プラスチック製で、ホームセンターでだいたい100円くらいで売ってますよ
ハンドドリル(赤い部分)はアストロプロダクツで700円くらいだったかなぁ
これにドリルビットを装着して、
地面から70~80㎝のところに穴を開けます
木を傷つけるわけですから、ワンパクは少し木に手を当てて話かけて、木にお願いしてから穴を開けるようにしています
ドリルビットが全て潜るまで深く穴を開けたら、
ホースジョイントを開けた穴に打ち込みます
あとはホースを繋いで容器にさすだけ
ウォーターバッグなら携帯に都合がよく、ペットボトルよりも底が安定するので便利です
これで数時間待ちます
さぁて、その間探索でもしましょうか!
またまた寄り道
後編に続くぅ☆
ファットウッド採取 後編【探索】
どうもワンパクですぅ
いままでのワンパクの記事は、自然界での命の営みやそれに伴う残酷さなどは極力、画像でお伝えしないようにしてきました
それは、時として目を背けたくなるようなものもあるからです
しかし、ワンパクというサバイバル愛好家がどんなスキルで、どんなフィールドワークをし、実際にどんなものを見ているのか今回ほんの少ぉ~しだけご紹介できたらなぁという思いから、少々野性的な画像をアップすることにしました
この記事には、エゾシカの死骸の画像があります
苦手な方はすっとばしてくださいm(_ _)m
それじゃあ、早速いってみよー☆
ファットウッド採取 前編【探索】 - East End Wilder
見つけたファットウッドはアカマツのものと比べて決して良質なものとはいえないかもしれませんが、充分にファットウッドとしての役割を果たしてくれそうです
個人的には思ってたよりも良い物が手に入ったのでとても満足です
しかし、あまりにも簡単にファットウッドが見つかってしまったので、物足りません
もう少し遊んでから帰りましょう
トラッキング
すっかり雪も溶けて、春ですねぇ
沢のせせらぎが心地良いです
今年の冬は暖かかったので、もう山菜が採れるかと思ったのですが、まだちょっと先のようですね
時間が経っていますが、ヒグマの足跡DEATH!!
一瞬緊張が走りましたが、近くにヒグマの気配やニオイはしません
足跡の淵の部分に丸みがあり、その上に枯れ葉が落ちています
三日前に少し風が強い日があったので、ヒグマがここを通ってから枯れ葉が落ちたと考えられます
つまり少なくとも三日以上は経過しています
近くを見回すと…
ありました!
残雪ではありません
全てエゾシカの毛です
しかし、ヒグマはここで食事をしていないようです
食べ物を安全な場所に移してから食べたようですね
トラッキング(見切り)して、少し後を追ってみることにします
動物の痕跡を追う【狩猟】 - East End Wilder
もうすでにワンパクはワクワクが止まりません(笑)
エヘヘヘ…
獲物を運ぶため、ヒグマは近くの獣道を利用したことでしょう
俵型のフン
エゾシカの獣道ですね
【バイケイソウ】が至る所に生えています
根茎にジェルビン、ベラトリン、プロトベラトミンなどのアルカロイドを含む毒草です
芽生えの姿が、山菜の【オオバギボウシ】や【ギョウジャニンニク】と似ているため(全然似てないけどね)、毎年、誤食での中毒事例があります
催吐作用や強い毒性、血管拡張作用があるため血圧低下を引き起こし、重症例では意識喪失し死亡するケースもあるらしいです
北海道では【ミズバショウ】とともに『ヘビの枕』とも呼ばれます
本州では『ヘビの枕』は【テンナンショウ】を指したりもするらしいですね
このバイケイソウがもう少し大きく育った頃が、ギョウジャニンニクの採れる時期になります
獣道を歩き、二つの谷を越えました~☆
足の痛みがこれ以上ひどくならないように、ゆっくり進みました
さて、ここで問題です!
この画像にフィールドが何かを示すサインがあります
それは一体なんでしょう?
正解は…
木に留まる二羽の【ハシブトガラス】
『で、それが何?』という感じですよね?
実は、カラスは本来、森の中では半径1㎞以上の縄張りを持つ優秀なハンターです
人間の居住地や都市部では、カラスは群れでゴミを漁るイメージがあるかもしれませんが、それは本来の姿ではありません
本来、その広い縄張りを持つカラスが二羽並んでいるということは…
そうです!
そこにヒグマが運んだエゾシカの死骸(大量のエサ)がある可能性が高いことを示しています
自然が教えてくれる小さなサインを見逃さないようにスキルと五感を磨いておけば、事前に危険を回避することもできるし、それを利用して楽しむことも可能です
よ~し、行ってみよー☆
沢の水源では【ミズバショウ】が生えていました
まだまだ小さい蕾ですが、1メートル以上の大きさに成長します
野生動物の死
先ほどのカラスがいた場所から谷底を遠巻きに覗います
ヒグマがいる可能性があるので、慎重に行動します
こういうとき、逆にヒグマに気配なく後ろをつけられている場合もあるので、五感を研ぎ澄ませましょう
やはりありました☆
まだかなり新しいエゾシカの死骸です
沢は毛でいっぱいです
1~2歳のメスのエゾシカですね
足を激しく骨折した痕があるので、それが原因で衰弱死したのだと思います
必ずその命にはドラマがあって、それが何故今ここにあるのかを、環境、季節、死骸の状態から考察することも、狩りの一つだとワンパクは思っています
生き物としての存在が、この死を含んでここにあります
生き物は、生き物を食べることで生きている
このことを繰り返すのが生命の定義
ゆえに生命は『個』という単体では存在しえない
こういう野生動物の死を見ると、そのことを強く感じさせられます
え~と…
マジメになりすぎました(笑)
エゾシカの強靱な脊柱がへし折られていることや、肋骨部分が見当たらないことから、内臓部分から胴体部分のほとんどはヒグマが食べ去ったのでしょう
その他の部分はキツネやカラスが突いたと思われます
ちなみに、ワンパクがこれから何日かこの森に籠もるなら、この死骸の全てをシェルターに持っていきます
これくらいの状態の死骸なら、肉はなくても、骨髄を取って食べることもできるんです
ナイフなどがなくても、ホラ!
このように骨を割って石で研げば、刃物や釣り針を作ることもできます
サバイバルにとって、『骨』は最高のアイテムの一つなんですよ~☆
ただ注意してほしいのは、ヒグマが『食べ終わったもの』をシェルターに持っていっても大丈夫ですが、『まだ食事の途中』であろう死骸を絶対に持ち帰らないでください
ヒグマは執着の強い生き物なので、匂いを追って必ず取り返しにやってきます!
霧が濃くなってきたので、そろそろ帰りましょうかねぇ
また寄り道がメインになってしまいました
ファットウッドの処理
みなさんはすっかりファットウッドのことなんて忘れていたことでしょう(笑)
持ち帰ったファットウッドの皮を庭で剥ぎます
こんな感じでオッケーです☆
とても濃い琥珀色をしていますね
焚き付けへの使い方はまずファットウッドをかつおぶし的に削ります
あとはライターやファイヤースターターで火を点ければ簡単に燃えていきますよ
もちろん弓ギリ式や火溝式の火熾しでもオッケー!
ちなみによく燃えるファットウッドですが、使い方は焚き付けだけにしましょう
松脂が燃えるとススがたくさん出るので、薪として焚き火にくべると、このススが鍋ややかんについて黒焦げになっていしまいますよ~
たまに、虫除けとして燃やしたりはしますけどね…
あ、あと救難信号として狼煙(のろし)を上げる場合もファットウッドは有効ですので、覚えておいて損はないかと思いますよ☆
ファットウッド採取 前編【探索】
みなさんは【ファットウッド】というものをご存じですか?
直訳したら『デブの木』
脂分たっぷりなので、燃えやすい性質から火口として利用される天然の木です
あ、『デブ』といえば…
先日、片足に激痛を伴う腫れが出たため救急外来にかかった結果、痛風と診断されました
two fu!?
Nooooo!! throbbing!!
激痛生活を余儀なくされております
右足がひどく腫れています
痛風なんて自業自得だろと言われるかもしれませんが、まさにそのとおり!
1食でご飯五合!
味噌汁代わりにラーメン二人前!
2㍑ペットの緑茶は1日で最低四本は消費!
ほぼ肉しか食べないYO!
野菜、果物は別にいらないYO!
昔からこんな食生活をしていたので前厄を迎えた今、ついにそのツケが回ってきました
禁煙に成功したものの、デブになり、それが原因でヘルニア、そして痛風…
ゴリラがデブって【ブタゴリラ】になっちゃったYO!!
トンガリぃ~!!助けてくれよ~!!
どうも、タバコをやめたのに不健康になっていくワンパクですぅ
しかし、雨が降っていようと、新型コロナウイルスが流行っていようと、痛風だろうとワンパクを止めることはできません
足の痛みに耐えながら森に入っちゃうYO!!
ワイルドライフジャンキーはこうでなきゃね☆
それじゃあ、早速いってみよー!
ファットウッド
健康な状態の松の木には、血液のように松脂が木全体にいきわたっていて、どこかに留まることはありませんが、松の木が枯れると松脂をいきわたらせる力がなくなり、重力によって松脂が下や枝へと移動していきます
こうして松脂が集まって固まった部分が【ファットウッド】となります
ファットウッドは松脂が多く含まれているので燃えやすく、腐りにくいんです
なので、松の木は枯れて腐っていてもファットウッドの部分だけ残っています
ファットウッド採取のときはこの部分を探していくYO☆
ファットウッドが出来る松の種類としては、【黒松】より【赤松】がいいとされています
わざわざ山奥に行く必要はなく、近くに松林があれば採取に行ってみるのもいいですね
実は北海道には黒松や赤松のどちらも自生していません
北海道に自生しているのは、【トドマツ】【エゾマツ(クロエゾマツ)】【アカエゾマツ】のみで、あとは植林された【カラマツ】があります
北海道で、それらの松からファットウッドが採取できるのか探索してみることにしましょう
探索するにあたって、いつもなら【スパイク地下足袋】を愛用していますが、痛風により腫れ上がった足では履けないので、【beansブーツ】を履こうかと思ったのですが、ワンパクのハードアウトドアについてこれず、パッカリとウォータープルーフ部分と皮部分が離れちゃいました
1年ほど使用しただけでこんな状態
上の部分はワンパクが食べた跡です(笑)
最悪の場合や緊急時、革製ブーツは食べることができるんですよ
美味しくないけどね…
靴味でした
そんなこんなで靴の状態を維持できないほどにボロボロなので、長靴に履き替えて探索に向かいます
当然、熊よけの鈴も携行します
この辺は最近、目撃情報が多いんで…
昼寝用に買ったマットも持っていきましょう
今回の相棒はコレ!!
【The Friendly Swede(スウェーデンデザイン)】
折りたたみ式のノコギリです
さぁ、深い霧のかかった森にどんどん入っていきますよぉ~
ファットウッド採取方法
ファットウッドはまず枯れて倒れている松の木を探します
立ち枯れの松でもかまいませんが、その場合は根のほうにファットウッドがあることも多いので、掘ったりするのが面倒です
松脂が集まってファットウッド化しているものがないか探してみましょう
なんだか、濃い霧がかかって【サルオガセ】が不気味さを演出して西洋の『魔女の森』みたいですね
ナイフやノコギリの背の部分で叩いてみると、腐っている部分は『ドフッドフッ』と鈍い音が鳴りますが、ファットウッドは松ヤニががっちり固まったようなものなので、固い高い音が『カンカン』と鳴ります
また、ファットウッドの見分け方ですが、松脂のにおいがして、琥珀色の半透明になっていたら、それがファットウッドです
それっぽい倒木み~っけ☆
早速叩いてみると、
『カンカン!』
切ってみます
あ…
もう見つけちゃったYO!!
こんなすぐ見つかっちゃったら、つまんないじゃないか!!
せっかく森の奥まで来たんだから、少し遊んで行こうね☆
後編に続くぅ☆
雄別炭鉱跡【廃墟探訪】
いつもながら、予定を立てずにブラブラと車を流しながらどこで何をするかを考えています
すでに西へブラブラと120㎞走行していてもなにも決まってません
昆虫採集にはまだ早い…
風が強いから海はダメだなぁ…
猟期終わっちゃったしなぁ…
化石採る?
鉱物採集する?
釣りにしようか?
野営しようか?
山菜を採ろうか?
なんとな~く、十勝地方中札内村方面に向かっていましたが、やっぱり北へ向かうことにしました
道すがら面白そうなところがあれば、その森に入ることにしましょう
いつもアウトドアフィールドは気分まかせです
ところが、この日は強風でガソリンを積んだタンクローリーが横転し、道路を塞いだため、阿寒方面に向かう唯一の国道が通行止め!
まぁ、もともと何かのあてがあって北に向かおうと思ったわけではないので、さらに予定を変更します
ノープランの強みですね
さて、少し脇道に入り【雄別】を見ることにしますか!
ここは、地図からも抹消された町…
国道もここで途切れています…
かつては炭鉱で栄え、人口は15,000人(炭鉱従事者3,000人)を超えたといわれますが、いまはその町がそのまま廃墟として残るゴーストタウン
どうも、ワンパクですぅ
チェックしたから大丈夫だと思うけど、画像に何か写っていても気にしないでね?
それじゃあ、早速いってみよー☆
日本最恐心霊スポット
【雄別炭鉱跡】
言わずと知れた日本最恐の心霊スポット
『絶対行ってはいけない場所』としてとても有名です
まぁ、ワンパクはここに何度もアウトドアフィールドとして訪れてちゃってますが…
ここはかつて三菱財閥系として存続し、最大出炭量を記録したこともある炭鉱
しかし、エネルギー革命の波には逆らえず、さらに1969年に茂尻鉱坑内爆発事故を起こしてしまったことを引き金に出炭を中止
翌1970年には閉山
山間僻地なので、閉山直後から企業城下町となっていた集落群は無人地帯となり、すぐに廃墟化しました
病院や購買などの施設は現存していますが、打ち棄てられたままです
当時としては最先端モダンなデザインの施設っていうのは、産炭地の廃墟あるあるです
あ~~ぁ、入れません!
今日はツイてないなぁ…
人工物を自然が呑み込んでいきます
このゲートの先は、川沿いに険しいダートが続いていて、所々、当時の建物の基礎部分が遺っていたり、石炭を運ぶ線路跡が覗えたりと、廃墟マニアにはたまらないはず
アウトドアフィールドとしては、ヒグマの高密度集中地帯の一つとなっていて、携帯電話はもちろん圏外
川ではイワナが釣れ、山菜も豊富
ダートは途中から山道になり、その先には秘湖【シュンクシタカラ湖】がありますが、かなり険しく、倒木などにより道は塞がれているので、オフロードバイクか徒歩のみでしか行けません
アウトドアフィールドとして申し分ない場所なんですが、遊べると思ったのに通行止めとは残念です
【布伏内集落(旧 古潭)】
雄別炭鉱より南に6㎞ほどにある炭住街の廃址群
閉山から50年ということで、比較的に新しい廃墟で、生々しく人間の営みが遺っています
この退廃的な感じがとても好きです
ワンパクはオバケがいてもいなくてもどっちでもいい派んですが、なにより日本を支えたであろう雄別炭鉱がいまや、心霊スポットだとか産業廃棄物の不法投棄場所だとかに成り下がったことを悲しく思います
産業遺産にならないかなぁ
複雑な気持ちのまま、ここを後にします
【山の不思議話】野犬との出逢い - East End Wilder
秘湯 芽登温泉
十勝地方に行って温泉でも入って帰ることにします
今日のアウトドアは諦めましたぁ
【芽登温泉】は秘湯といっても有人の宿泊施設で、山奥にあるためそのように謳われているのでしょう
写真のようなダートを進んで…
案内看板がボロすぎるけど大丈夫かな?
行ったらまた廃墟なんてことないよね?
見えてきました
よかった!営業してる!
しかも、ちょっと混んでるぅ
ここの露天風呂は川を見ながら入ることができるんです
露天風呂は男女別それぞれにありますが、混浴露天風呂(要湯浴着用)からの景色が売りになっています
『日本秘湯を守る会』っていうのがあるんですねぇ
何ヶ所かの会員施設に宿泊したら、一泊無料サービスみたいなのをやってるみたいです
もうそれって『秘湯』じゃなくない?というツッコミを抑え入浴します
【泉質】 単純泉(アルカリ性低張性高温泉)
【源泉の泉温】 51.4℃
【ph】 9.16
【適応症】
神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、疲労回復、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、健康増進
【禁忌症】
急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般に病勢進行中の疾患
【飲用による適応症】
特になし
【飲用による禁忌症】
特になし
【設備】
混浴露天風呂(1)、露天風呂(2)、内湯(2)男女別の入浴
【日帰り入浴料金】
大人:520円 子供:250円 乳児:150円
【営業時間】
10:30~20:00
【休日】
不定休
【駐車場】
30台有
かなり混み合ってたので、浴室の写真は撮れなかったっス!
今回のワンパクの遠征は空振りでしたが、こんな空振りの日を繰り返しながら、ワンパクはのんびりノープランでアウトドアしています
【シュンクシタカラ湖】については色々な許可が取れ次第、出撃したいと思っていますのでお楽しみに☆